1125.過去の話題について



2002年ももう終わりです。この機会にこのコラムの過去を振り
返りましょう。   Tより

日本はどうするべきかの検討をしようとして、この国際戦略コラム
を立ち上げたのは1999年6月。
いろいろな方たちの助けを借り、ここまできました。古くは久保教
授、細川さん、kenさん、柳太郎さん、常連のFさんやYSさん
、得丸さん、山岡さん、永田さん、日本戦略研究所さんなど、時々
投稿いただける ふるさん、モスクワのCHOCOさん、麗加さん、
秋好さんなどなど。

これまでの3年間の国際戦略コラムの話題を整理してみよう。
当初は、日本国内問題が中心で議論したが911以降比重が海外情
勢に移っている。来年はこの海外の情勢は世界の今後に大きな問題
を残すことになると感じているため、当分海外情勢が中心になると
思う。ここはFさんやYSさんの意向によりますが。

1.日本独自のグローバル化はどうしたらいいか??
米国のグローバルを非難しないで、日本独自のグローバル化が必要
で、このためには海外在住の日本人と連帯した行動が必要であると
主張した。このためには二重国籍も認めた方がいいと提言した。
その後、この提案は日本の人口減少対策上、海外からの有能な移住
者をどう日本に呼び込むかの方法に移行している。日本国籍の取得
も以前に比べれば、よくなっているようである。
二重国籍はほとんど進展していない。日本人は被害者意識がひどく
て、事体の進展が進まない。日本人の海外移住をどう促進するかの
議論も起こらない。グローバル化は米国の陰謀と言うだけである。
その陰謀を利用して、日本はどうするかという論点が無い。

2.公共事業の問題点を指摘した。
財政赤字を幾ら増大しても、山に金を捨てているため、民間の需要
が喚起しない。このため、日本の財政は破綻して、ハイパーインフ
レになるはずと主張した。ヒットラーの政策と同一の政策が必要で
それしか日本を救えない。都市開発などを行うことが需要を拡大さ
せる。
また、族議員の存在が大きく、その既得権益を離さないことで、無
駄な経費がかかり、その経費負担で日本企業の国際競争力を落とし
ているし、都市整備がされていなくて、アジア諸国の都市に比べて
も魅力度が落ちている。空港も韓国のソウル空港や上海空港などの
ようなハブのなりえる空港ができて、相対的に成田の位置が落ちる
ことになる。都市整備は日本の急務になっている。

3.農業問題と環境問題
江戸時代の環境政策を再度参考にして、現代化を計る必要になって
いる。京都議定書で2010年のは1990年より6%のCO2を
削減することが決まっている。これの対応をする必要がある。しか
し、今でも日本は環境対応では先進国であり、これ以上の対応は発
電の先端的技術や自然の摂理を利用した農業、工業を目指すしかな
い。しかし、出来た時には世界に売れる商品になる。ここに日本の
次の時代を作る種があるように感じる。

4.日本の歴史
日本は、古代に土器や文字を発明して世界的な文明であった可能性
がある。これを立証したのが、吉田信啓先生でペトログラフである
。この岩文字、超古代の岩に書かれた文字がシュメール文字の古形
である。古田史観では日本は九州王朝と奈良王朝が並存じた時期が
あると。網野善彦先生が日本の中世史観を一変させている。

中世の非人とは、「身分外の身分」で、本来的に社会から完全に疎
外された存在である。そして、その集団は職能集団として10世紀
に出現している。この非人の仕事は、ケガレの部分や、律令制の外
にいる芸能、遊女などの人で神や神社や宗教との関係あった。そし
て、市場の位置付けも、神との関係があり、非人の仕事であった。
市場は女性の仕事であったのです。

日本の遺跡から発掘する古文書や13世紀ごろの文書は、日本全国
の文書が読めるのです。しかし、その頃の日本の方言は、ほとんど
藩が違うと、聞き取れないほど違っていたはずなのです。
しかし、文字は同一。15世紀の室町時代では50%が平仮名の文
書になり、日本津々浦々まで、文書で伝達できていたし、国の指示
伺いは文書で行っていた。13世紀後半には、ほとんど全国が律令
制の基本である文書での指示、報告、伺いができていたのです。
国家体系は中国の律令制国家体系と同じになっていたようなのです
と。

5.女性・ジェンダー論
YSさんと土橋さん、柳太郎さん、得丸さんで議論していただいた。
私Tは、評論する資格がないようですね。ここはコラムを見てくだ
さい。

6.外交の問題
対米関係、反米・親米の問題と米国の一国主義にどう対応するのか
真剣に議論した。日本は基本的には親米でないと国が存立できない。
しかし、米国内が国際協調主義と一国主義に分裂しているなら、欧
州と協同して国際協調派を応援するべきであると。
北朝鮮拉致問題は、一貫して拉致を解決するために日本は一丸にな
って取り組みべきであると主張して、野中さんや社会党の北朝鮮政
策に反対してしてきた。
ロシアとの関係は協調関係になるべきとこれも一貫して主張してい
る。天然ガス開発を早く進めるために北方四島の返還にこだわるべ
きではないと。
中国とも協調関係にあるべきだと主張。元共産主義国家に感情的な
反発を抱くことはやめるべきで、国益外交、普通の国家になるべき
と主張してきた。だんだん、このコラムの方向に日本が向かってい
るように感じる。しかし、もう少し早くこのコラムの政策を日本は
取るべきであったように感じるが。

7.世界情勢
イラク問題、北朝鮮問題、これとの関係で日本にはシーレーンと
ランドレーンの2つの石油ルート生命線があるということを明らか
にした。911以降の米国の変質でハンマゲドンが始まったと予測
したが、これがだんだん明らかになっている等、予測のほとんどは
当たっている。

このようにこのコラム読者は一歩将来を見ているのです。今後も
この国際戦略コラムをご贔屓にしてください。よろしくお願いしま
す。

国際戦略コラムの項目別目次は、下記のURLです。
http://www.asahi-net.or.jp/~vb7y-td/in1-m.htm
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F さん へ

今年も後1日を残して終わろうとしてます。お元気の事と思います
が世間の皆様の元気の無い様は異様です。
私の相談事も年々精神を病んだ方達が増えて来てます。
皆さんが何を基準に判断し行動して良いのか解らない様です。
子の親も身近な人々も人間として生きる指針を忘れて無知の儘です。
此では日本は潰れてしまいます。

私は時間の許す限り各大臣や都知事の石原氏にメールで色々意見を
申して居りますが国民の皆様も真面目に国政や行政に意見を出して
一人一人が此の日本の現状を改善しなければ子孫に悔いを残す事に
成ると思います。
今日本国民は勝手気儘に行動してますが時の経つのは早いものです
。直ぐにでも自己改革しなければ明日の希望は生まれないと思いま
す。それでは叉来年もよろしくご指導下さい。

祐気学・心気学総合研究所。日本心霊研究所
師範: 鈴木 麗加(e-mail: reika@jp.bigplanet.com)


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