1122.イラク戦回避にロシアが関与



イラクの戦いが近い。しかし、ロシアの動きがおかしい。 Fより

この頃、イラクの国連査察で何も大量破壊兵器の開発現場が見つか
らないのに米国はイラク戦争を準備している。11万人もの軍隊を
投入して、イラクの国連決議違反でその制裁をするという。
これに対して、国連査察の責任者は米国の持っている違反の情報を
提供して欲しいと言っている。しかし、その情報が届けられたとい
う話は聞かない。そして、イラクは米国CIAの査察も許可すると
言う。

このようなイラク情勢であるが、イランにロシアは原子力発電所を
立ると宣言して、米国に警告されるようなことをして、攻撃の方向
を変えようとしているし、北朝鮮はモスクワ市長来朝後、原子炉の
稼動を準備し、かつ国際原子力委員会の査察官を追放して、極度の
国際的な危機感を演出している。その行動に対して、北朝鮮最大の
友好国・中国でさえ危険な冒険主義と非難している。ロシアは何も
言わない。タス通信はどちらかと言うと北朝鮮寄りな発言になって
いる。

このようなことから、何か変であると思わないですか??
そう、イラク戦回避に向けて、ロシアの関与がその裏にあると想像
できるのです。米国の北朝鮮攻撃はラムズフェルドがいくら二正面
作戦可能と言っても、米国軍事専門家はできっこないと言っている。

国務省の軍隊たたき上げの長官パウエルは北朝鮮の行動を静観する
しかないと言明している。何もしないということである。どうせ、
北朝鮮は放置しても、食料も石油もないため戦争ができないし、
世界から援助が無いと金正日政権を維持することもできないだろう
と予測している。

このため、北朝鮮は国際社会を危機感に落とすべく、核爆弾開発が
可能になる再処理工場再開や査察官の追放を行った。これは北朝鮮
だけで危険を判断して行えない。このストーリーを誰かが担保して
いると思える。今の北朝鮮に経済重視の中国は米国関係から不満で
あろうから、担保するのは難しい。そうすると、ロシアしかない。

なぜロシアは北朝鮮に危機を演出させるのであろうか??
中国、韓国、ロシアと北朝鮮を取り巻く国家が北朝鮮との戦争に反
対であるため、米国は多量の軍隊が駐留できる安全な場所がないの
です。韓国のソウル近郊に在韓米軍がいると言うが、ソウルは北朝
鮮国境線に近いため、前面展開している北朝鮮軍との戦いで多くの
犠牲者がでることが確実であるため、北朝鮮を韓国から攻めること
ができないのです。

そして、韓国次期大統領に太陽政策を継続するノ氏が当選して、
ロシアと北朝鮮は危険を冒しても戦争にならないと踏んだようだ。
ロシアは頻繁に韓国、中国、北朝鮮、日本と協議している。韓国は
北朝鮮の核を同じ民族には使用しないと思っているため、北朝鮮の
反米的な姿勢に共感しているようだ。核兵器利用は日本と米国向け
と思っている。北朝鮮もそう宣伝している。このため、北朝鮮は
韓国の援助を期待できるのです。韓国は北朝鮮の核問題が起きても
、開城の工業団地建設や南北の鉄道接続を推進している。この推進
を推し進めるため、金正日委員長をソウル訪問すると表明した。

北朝鮮の核兵器開発とイラクからは反対に何も出ないとすると、米
国はどちらの戦争もできない。これをロシアとフランスは狙ってい
る。この狙いをパウエルは薄々知っているような気がする。また、
イラクから大量破壊兵器開発を証明するものが出てきた時の予防に
、フランスはイラクのフセイン大統領を亡命させる案を検討してい
る。

米国との友好を演出してはいるが、陰に隠れた反米的な雰囲気をロ
シア、フランスに感じる。
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「北朝鮮、危険な冒険主義」中国外交部(中央日報)

時事通信が27日報じたところによると、中国外交部は「核問題を
めぐる朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の『瀬戸際外交』は、非
常に危険な冒険主義だ」という内容の報告書を、中国共産党指導部
に提出した。 

同通信によると、現状分析、今後の展望、中国の立場の3枚からな
る同報告書は「核問題をめぐる北朝鮮の行動は、米国から譲歩を勝
ち取るため計画されたものだが、実は危険な冒険主義だ」と指摘し
ている。 

さらに「中国は、表向きは北朝鮮との友好関係を保っているが、
内心では北朝鮮の瀬戸際外交にかなり不満を持っていることを示し
ている」としている。 

報告書では、米国が核問題を理由に北朝鮮を攻撃する可能性につい
て「韓国、中国、ロシアなどの周辺諸国がすべて反対しているため
、実現の可能性はない」と予測している。

東京=呉デ泳(オ・デヨン)特派員 < dayyoung@joongang.co.kr >
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北朝鮮、「電力援助なら原子炉再稼働停止も」 タス報道(ASAHI)

 平壌発のイタル・タス通信は27日、北朝鮮の外務省に近い情報
筋の話として、「電力危機解決に向けた国際社会からの現実的な提
案」を条件に「北朝鮮は原子炉再稼働に備えた準備を停止する用意
がある」と伝えた。この情報筋は、現実的な提案の一例として「(
米朝枠組み合意による)一時的な重油提供の再開」をあげた。 
 北朝鮮は寧辺(ヨンビョン)の核施設での実験炉、核燃料棒製造
工場などの封印解除について「深刻な電力不足を解決するため」と
説明している。情報筋は「北朝鮮は今回の危機の当初から電力問題
解決とひき替えに枠組み合意に戻るとの姿勢を堅持しているが、西
側は気づこうとしない」と批判した。 
(21:38) 


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