1115.新規事業の生み出し方



Fさんが企業が新しいことをするべきだということを言ったら、
友達にどうすればできるかと問われたようです。このため、Fさん
から経験を言って欲しいと依頼された。 Tより

Fさんから新規事業の起こし方、その成功??からどのようにして
いるかを聞かれたので、ある程度、新規事業の起こし方を公開した
いと思います。

専門と興味が重要なのでしょうね。次の時代をいつも考えているこ
とも必要ですね。それより、ユーザにとって便利になるか?経費が
少なくなるか?という視点が必要である。ユーザ・ニーズの視点。
もう1つが、最新技術はどうか?シーズはどうか?社会動向はどう
か?などの視点が必要。この2つの視点からビジネスを考えれば、
いいアイデアが出てくる。しかし、それだけではダメで、それを試
験的に実施してみる。

ユーザニーズはお客の所に行く必要があり、シーズは研究者の所に
行くのがいい。しかし、その後全てのニーズとシーズをビジネスに
はできないため、選択が重要になる。それをどうするかは自分自身
の興味があるかどうかの価値基準や自分の専門との関係でやれそう
かどうかとの判断があり、その上で自分の独自性を付加することが
必要です。

シーズやニーズを組み合わせるとか、日本の業界はほとんどが縦割
りですから、この縦割りを崩すこととかの独自性が重要になるので
す。私は縦割りのCLOSEな業界(ユーザに情報を教えない、安
くいい物を使わない)をグローバル(世界標準であるために安くて
いいもの)かつOPEN(ユーザに情報・技術を公開)かつ省エネ
(エコロジー社会化)で崩している。その業界からすると迷惑かも
しれないが、日本の業界も政治?も経済?もクローズドすぎるので
す。

このため、我々のようなその業界とは違う人たちが侵入できるので
す。そして、その業界の敵であるわれわれは業界団体にも入れさせ
てもらえない。しかし、とうとう業界下位メーカが同じ仕様の製品
をユーザに提示し始めたようです。

家電のエコネットも日本独自で世界標準から大きく遊離している。
日本独自であると世界が繋がるユビキタス社会ができない。
このため、世界標準を普及して日本をユビキタス社会に導くことで
大きなビジネスになると考えている。徐々に、ユーザも今までの古
い体質、CLOSEDな業界がおかしいと気が付いてきている。

これと共に売上・受注は2倍3倍と増えている。私の部門は今、高
度経済成長期で人が慢性的に不足して、皆、徹夜や22時まで働い
ている。中国にソフト開発を依頼しているが、そちらもどんどん要
員数が増加している。
我々の考え方に共鳴して初期から工事を請け負っていただいた会社
も建設業界が大幅ダウンしている時に、正月や年末はほとんど休め
ほどの仕事量になっている。来年以降も仕事量は確実に増大する。

このように、ほとんどのことは既に競争会社があり、この競争会社
との差別化・差異化がもっとも重要になる。どこが違うのか。それ
はユーザにとって価値あることか??を徹底的に考えることが必要
なのです。
この検討時は、自分ひとりになる環境が重要で、他人に話し掛けら
れない「ひきこもり」状態が重要でかつインターネットで情報だけ
がある状態がいいですね。調べたいことはインターネットで調査す
ればいいので、グローバルにいい商品を調査できる。このコラム・
リンク集もひきこもりでの調査をする必要のためにできたのです。

自由業のYSさんも同じような環境でいつも目先の変わったことを
検討したり、アメリカの情報を丹念に調査している。
このため、YSさんから影響を受けている状態です。「類は友を呼
ぶ」ような感じで、私が知らないで、YSさんの知っている自動車
業界や家電業界などの情報は大いに参考になる。
ビジネス上も次の新規分野への進出を考える時、視野が広く出来る
と、その業界を展望することができる。今、私は次の新規分野の進
出の目標を立てている所です。


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