1106.読者の声



日本の抱える問題点 鎖国経済政策の必要性?

日本経済がこんなに落ち込んでも相変わらず円高である。日本の
生産基地がガラガラでスラム化しているのに、相変わらず貿易黒字
である。

何か変ですね!
なぜこのようなねじれ現象が起こっているのでしょうか?

その原因はズバリ1985年のプラザ合意にあると思います。
当時の日本の経済は破竹の勢いで伸びており、世界の生産力の中の
日本の生産力の占める割合は70〜80%ともいわれました。日本
の一人勝ちは全世界に失業を輸出していたのと全く同じ状態でした。

そんな状態に音を上げた先進五カ国の中央銀行総裁と蔵相は、ニュ
ーヨークのプラザホテルで円高ドル安政策を決定した。(プラザ合意)
それによって日本の貿易黒字額は一挙に膨らみ、円高ともあいまっ
て一気にバブルが発生した。

欧米諸国にとっては、日本の産業構造を破壊するためのショック療
法でした。欧米諸国はその痛みに耐えかねて日本叩きが激化した。
詳しくは下記のHPを御覧下さい。
http://fuku41.hp.infoseek.co.jp/1404131.htm

当時の通産省も海外の批判を避けるために、産業の空洞化策を推進
して海外に日本企業をシフトさせた。
しかし、日本の輸出産業は輸出品の大部分の部品を海外に依存する
体制を構築したが、肝心な技術は海外に移転しなかった。
そのためにハイテク輸出品の完成品は日本でのみ完成させ、輸出す
るようになったのです。
輸出産業がより高い利益を確保できるようになったが、日本の生産
基地は破壊されてしまったことが現在の状況です。
欧米諸国から見れば、日本の産業構造が崩れてもまだまだ貿易黒字
が圧倒的に多いという問題点が浮き彫りになっているのです。

この産業構造が今の日本の病巣なのです。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
(Fのコメント)
特殊部品と汎用部品・アセンブリの2つの部分に分けると、利益率
は特殊部品の方が断然大きく、かつ製品開発の部分と大量製造の部
分では経費上、製品開発の方が大きい事がわかる。
このうち、現在、中国などの海外に移転しているのは、簡単な汎用
部品製造とアセンブリの部分です。この部分は元からあまり利益率
が高くないのですから、外国に移転すると、大会社としての製品の
利益率は向上します。勿論、今はデフレですから、この利益向上分
が値引きになっているので、利益は向上していない。

このため簡単な汎用部品を作っている日本の中小企業は潰れること
になる。アセンブリ部分の方が人を必要にしますから、この部分が
外国に移転すると、日本に多くの人を雇っている大工場がなくなる
ことになる。特に地方の工場はアセンブリの工場であったために、
ほとんどなくなるのです。しかし、日本からの特殊部品輸出は増加
しますから、貿易黒字は拡大します。

携帯電話に使われているガリウムヒ素系(富士通)の半導体や高周
波フィルター(村田製作所)は日本の独壇場の状態にありますから
、日本は非常に強い。製品の部品は見えないため、日本が目立たな
くなっているだけです。

目立つもの、液晶などは、韓国や中国の電気・電子会社が作るので
、だんだん日本企業からシェアを奪われているが、反対に三菱重工
の火災で分かったように造船用のロボット加工で韓国から日本は、
加工度の高い船では価格競争力を取り戻している。このため、造船
所も昔は人が多かったが、今は人が少ない。ロボットが船を加工し
ている。

液晶の代わりにPDPなど動画をスムーズに表示できる部品に日本
は転移してきている。今後は有機液晶を志向している。このように
部品の新進代謝をするのも日本企業の特徴ですね。このため、日本
が取った特殊部品市場は、日本から諸外国になかなか転移しないよ
うですね。インテルのCPUや韓国のメモリが日本から奪われた
部品でしょうかね。日立のSH4からインテルのストロングARM
に市場を取られたのは、惜しいですね。ソニーと東芝が作った
128ビットCPUを早く安い価格で売り出して欲しいですね。

しかし、どうも中国人の模倣力は凄いので、中国人は日本には無い
新製品や新部品を作り出す可能性がある。中国人のすごいパワーを
いつも中国に行くと感じる。皆が日本よりいい物を作ろうと努力し
ている。コンピュータソフトでは中国が日本を部分的に抜かしたと
思うことがある。それほど、中国の追い上げは鋭い。このような感
じを米国でも受けたことが無いような気迫である。しかし、物性に
根ざした部品はそう簡単には追いつけない。研究の長さが必要だか
らでしょうね。

ニッケル水素電池は日本の三洋の独壇場。松下はトヨタとこの分野
を開発している。自動車の大型プレス機は、ドイツのシューラー社
も健在だが、日本のコマツ。住友特殊金属はMRIで利用する磁石
を一手に供給などなど。多くの分野の特殊部品が日本の独壇場にな
っている。このため、貿易黒字は減らない。
詳しくは、日本の優位分野について
http://www.asahi-net.or.jp/~vb7y-td/kako/yuui.htm
==============================
国際戦略コラム 様         EM & MYです。
                       (旧名 山崎)
スローライフ in 掛川 HP より
http://www.slowlife.info/top.html
            スローライフ月間in掛川実行委員会
               会長 掛川市長  榛 村 純 一

この一ヶ月間、準備の段階からですと約半年間、スローライフ月間
in掛川を盛り上げていただいた多くの市民の方々、協賛の各関係機
関の方々、そして講師の方々、マスコミの方々等、すべての皆さん
に心より感謝申し上げます。

そして、4つのシンボルイベントをはじめ、113本にのぼる多様
なイベントを、官民協働で実施できました成果と意義は大きいもの
があったと思います。

また、参加市民のみなさんや全国各地からお越しの方々には、スロ
ーライフの哲学を語ったり、まちづくりをスローライフの視点から
考えたり、スクールでは楽しみながら学習することができたのでは
ないかと思っております。

12月1日のグランド・フィナーレでは、別掲の「スローライフ宣
言in掛川」を行い、全国に8つの内容のスローをアピールできまし
た。このスローライフイベントは、来年2月に多治見市、4月〜5
月には新潟県安塚町、さらに8月に岐阜市へ引き継がれていく予定
ですので、皆さんのスローライフにかける意気込みや気持ちは、全
国各地や日本人全体に少しずつ着実に浸透していくものと願ってい
ます。

 これからも掛川市は、生涯学習運動の理念にスローライフを据え
て、生涯学習社会の実現と、21世紀の新しい地域づくりに、官民
協働で挑戦していきたいと思っておりますので、ご指導、ご声援を
賜りますようお願い申し上げます。
==============================
shoshoshojoji2002 
件名:いつも楽しんでおります  
F様
初めて投稿いたします。翔と申します。
件名にもありますが、いつもハイレベルな記事本当にありがとうご
ざいます。
Fさんの深く幅広い知識、そして特にその知識を一般人に伝達するF
さんの能力には本当にいつも感服致しております。
単なる物知りは学者さんを中心にいくらでもいますが、それを一般
人にわかりやすく簡潔に要点のみを伝えることができるFさんのよう
な方は日本には極めて少ないように思います。

今後とも楽しみにしてます。
どうぞお体に御気をつけ下さるとともに末永く記事の配信の方、
よろしくお願いします。

では失礼致します。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
(Fのコメント)
このようなメールをいただくと、嬉しくなりますね。こちらこそ、
愛読をお願いします。


コラム目次に戻る
トップページに戻る