1078.読者の声



国益を守れ
小泉政権は、アメリカの言うがままの政策を実行してきた。
あれほど栄華を極めた日本経済が、ものの見事に破壊され尽くされ
つつある。
たしかに、日本の繁栄はアメリカの世界戦略に負うところが大きか
ったことは事実である。しかし、アメリカが産業の空洞化に苦しん
でいるいる実情を見ながら、日本も産業空洞化政策を受け入れて
今日の不況を引き起こしてしまった。

日米関係が良い意味での同盟関係であればよいのだが、全く言いな
りになるだけの関係は如何なものかと思う。
国力が落ちたとはいえ、まだ日本は外国からの借金で成り立ってっ
ているわけではない。新しい産業立国政策として、一国循環型の
産業構造の創設が求められている。ある意味では鎖国経済に近いよ
うな経済構造である。集中豪雨のような輸出で外国に失業をもたら
し、国際摩擦を起こすような経済構造はもう許されていない。
いまこそ、国際的な手本として認められるような産業構造の創設が
求められている。
 
 
http://www.tsukuba.ac.jp/aboutus/booklets/Website/217kiji/217kiji/217kokusai_003.html
 平間元防衛大教授が講演 外交は「国益重視で」 
 アメリカによるアフガニスタンへの攻撃が続いているが、現在の
軍事情勢をどうみるか、日本はどう対応すべきか・・十月二十二日
午後、三A二〇二教室で「軍事的視点から見た『新しい戦争』」を
テーマに講演会があった。講師は元防衛大学校教授で本学非常勤講
師の平間洋一氏。国際総合学類が主催した。
 平間氏の講演は海上自衛隊での経験を踏まえたもので、まず、
アメリカでの同時多発テロを受けてテロの説明から始まった。「テ
ロは定義することができない。第二次大戦中のフランスのレジスタ
ンスもテロ行為だったし、伊藤博文も若いころは外国公使館の焼き
討ちなどに参加したテロリストだった」という。
 タリバンと北部同盟が対峙するアフガンの複雑な政治情勢につい
ては、その歴史から説き起こされた。アフガニスタンは「アレキサ
ンダー大王以外に、征服者がいない難攻不落の国だ。外敵が来ない
代わりに内部の交通事情も悪く、違う価値観を持った複数の民族が
存在する。他国の影響を受けやすいのはそのためで、昔のスイスと
よく似た状況にある」と語った。
 現在の日本の軍事外交については「国益に対する観念がなく、
人道目的だけで行動する。こんな国は日本ぐらいだ。アフガンに関
していえば、日本の国益は考えられない。人道目的ではなく、自国
の利益のために考えて行動すべきだ」と述べた。また、日米関係に
ついて『Show the flag』が話題になったが、『旗幟
を鮮明にしろ』という意味だ。アメリカと本当の同盟国であるため
に、日本は今回の対応を間違ってはいけない」という。
 今後の日本のあり方については「日本は昔から、海の向こうの大
国とパワーバランスを取ってきた」といい「理想主義も結構だが、
負け馬にのらない外交が必要だ。一番困るのは国民なのだから。
今回のテロを通して、もう一度、国家というものを考え直したい」
と結んだ。
 講演会の世話人となった波多野澄雄教授(社会科学系)は「学生
の要望もあり、特に国際の学生向けに話してもらった」と語ってい
た。
 
tanaka
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(Fのコメント)
中国が日本より安価で優秀な労働力を提供したために、日本は産業
の空洞化を引き起こした。この対応策を経済学者は認識せずに、金
をばら撒けと言って、日本の対応を遅らせて、大不況にしてしまっ
た。小泉内閣よりポピュリストな経済学者が日本をダメにした。

もう、日本復興ができる時間的な金銭的な余裕がない。今でも、
将来大禍根を残す高速道路に投資しろと合唱する。新産業構築に、
その資金を回していくべきである。その資金を田舎にも還元できる
ような社会的な仕組みもできる。もうムダな資金を使い余裕はない。

理念外交から国益外交にするべきは、賛成。
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アメリカ経済の問題点
アメリカ経済が飛躍的に伸びたのは、第一次世界大戦の軍需に負う
ところが大きい。

しかし第一次大戦が終わると、軍需が一瞬のうちになくなりデフレ
が発生した。このデフレ克服には相当の努力をしたが解決できず、
日独伊などの帝国主義的な経済復活活動を押さえるという美名のも
とに、帝国主義的な戦争に参加し、戦争特需を興してアメリカの
デフレを解消した。

戦後、アメリカとソ連、中国という対立構造の中で軍需産業を中心
とした産業構造の中でアメリカ経済が繁栄したが、その間米国の
産業空洞化が進み、その恩恵に浴したのが我が国である。

アメリカは世界の軍事大国として君臨したが、ベトナム戦争をはじ
めとする国際紛争に出兵して、その国力を低下させてしまった。

アメリカの産業空洞化による製造業の衰退は、双子の赤字といわれ
る財政収支の赤字と貿易収支の赤字を生み出した。
その停滞したアメリカ経済を一見華やかにしたのが、世界の金をア
メリカに集めバブル経済を演出したことである。

しかしアメリカのバブル経済が過去のものとなった現在、軍需産業
とエネルギー産業が政治の舵取り役を演じている。

今のアメリカに本当に必要なのは、産業の空洞化を是正し製造業を
復活させることが必要であると思われる。とはいえ、中国製の安い
製品がアメリカ大陸を席巻している以上、「安ければよい、目先さ
え良ければすべて良し」という従来の考え方でない新しい価値観、
例えば「健康に良い、後世の生活環境に良い」という新しい価値観
の創造が必要だと思われる。そして、一国循環型の産業構造を創造
すればいいと思います。

そうすれば、アメリカ一国だけでも繁栄できるし、世界の模範とな
れると思います。

日本は、真の意味での友邦としてアメリカを迎えるつもりならば、
アメリカの繁栄の提案をしてもいいのではないか!

言いなりになるばかりが良いことではないと考えますが、如何なも
のでしょうか?

tanaka
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(Fのコメント)
米国の問題点は今の日本の問題点でもあり、自国をどうするかを
まず考えろと米国指導者にどやされている現実を認識してください。
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富山県に在住の白鳥宙と申します。
感想意見と、自分のコラムから二つの意見を投稿させて頂きます。
中国という国に関する小生の意見についてはいつもの如く抽象論との
ご批判を受けるかもしれませんが、私と同様に考えておられるこのサ
イトの読者の方々も多いと思い、投稿をさせて頂きました。
ご一考くだされば幸いに存じます。

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タイトル「今回の『日本のガンについて」に同感』(byCHOCOさん)

このCHOCOさんの感性、また見られる視点については、私も全面的に
賛意するものです。このような危惧は感性知性を持った者ならば当然に
抱くであろう危惧だと私は思います。
 読者の方々の中にも賛意を示される方は多いと思います。

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愛徳の比較 中国∩日本(コラム3390号)
   
西欧がまだ槍をもって狩人生活をしていた時代から、中国には統一
王朝ができていたということで、中国人の優秀性を言う中国人自身も
います。私も以前はそのように考えていました。
しかし考えてみれば他を一歩先んじたといってそのことが即、現在も
優秀であるということにはならないのだと分かりました。

中国の悠久なる歴史というのは、下克上、つまり裏切りの歴史である
のです。裏切るのが当たり前という歴史の中で、彼らは長い年月を生
きてきました。

私は中国という国が一つの国として生き長らえてきたのは、極めて優
秀なスーパーヒーローらがいたからだと思います。そのスーパーヒーロ
ーというのは、裏切りを許さないという意味でのスーパーヒーローでも
あります。圧倒的な力をもって制圧をすることが国を治める条件である
と考えられているのだと思います。

そういう気質というものは今の統治者にも充分に受け継がれていると
思います。大衆自身は日本に比べそれほどの優秀性はないと思いま
す。

中国人の方々にとっては失礼な言い分に聞こえるかもしれませんが、
中国という国の国民と数年間関わってきて私が実際に感じた印象を
申し上げているのです。

でも確かに中国という国では、あらゆる分野に渡って、その層が広過
ぎ、何事も一くくりに論じることはできないのですが、実際の私の印象
としては、日本人から見て大変下司な意識をもつ人が多いということ
です。

日本人の場合には下司な意識を持っていたとしてもそれを表立って
表すことに、はしたなさを感じるのですが、中国人というのはそう
いう恥じらいというものは、日本人に比べ薄いように思います。

徳を愛する気質としては総体的にみて日本人の方が上だと私は思い
ます。
もっともこれも日本人から見ての愛徳ということであって、愛徳と
いう概念が中国人の場合とは違うのかも知れないとも思います。

中国人の読者の方々からは反論もありましょう。

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相手国の偉人を利用する(コラム3391号)

救世主というのは乱れた治世を直そうとして現れるものですが、救世主
の願った理想がその国では実現されず、他の国でそれがもてはやされ
るという場合もあります。キリスト教しかり。そして中国における孔子など
の思想にしてもしかりだと思います。

日本の繁栄については、中国の孔子などの唱えた思想の影響が根底に
強くあると私は思っています。論語・四書は江戸時代から庶民の愛読書
だとも聞いています。現在でもこの解説本を読んでいる人は多いようで、
その関係の本が書店に並べられています。

中国という国に孔子という人物が現れ出でたというのは、それだけ治世
が乱れた国であったからだと思います。
日本人が自分らの治世を中国に比べ曲りなりにも保っているのは、先ほ
どの号で述べた愛徳の心(精神)からだと私は思っています。そしてその
愛徳の精神はどこから来たのかと言えば、もちろん民族が本来的にもつ
べくしてもっている気質というものはあるでしょうが、それを育み育てられ
たのは、中国の孔子などの影響によるところが大だと考えているのです。

かの国の偉人の思想をもってかの国を諭すという方法についてももっと
考えてよいのではないでしょうか。自国の歴史にプライドを持っている国
民に対してであればなおさらに言えることでしょう。

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中国の方々へ

御国が、もしかつての日本のように日本流の教育が行き渡ったならば、
それはそれは恐るべき国になると私は思います。現在の台湾が繁栄で
きたのには、日本のかつての教育のお陰が大きいということを台湾人
自身が認めています。御国がもし謙虚になって日本の歴史を学び直せ
ば、そこから得られる珠玉のような教育のエキスに触れることができ、
それをもって御国の国民の道徳の啓蒙を果たすことができ、世界からも
真に尊敬される素晴らしい国になるのは間違いのないことと私は思いま
す。

このような言い方は大変傲慢で御国にとって失礼とも聞こえるかもしれ
ませんが、御国国民におかれては是非ともご検討頂きたいと望むもの
であります。

歴史の長きに渡って御国とわが国は交流を行って参りました。御国から
我が国が学ばせて頂いたものは大変多いのです。そのお陰もあって我
が国が発展できたのだと思っております。今度は是非我が国も恩返しを
したいと考えております。金銭による協力以上のものができると私どもは
考えております。

PSIU代表 白鳥 宙(富山県在住)


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