1053.日本の国難指数は



国の経済難儀度指数というものがある。この観点から検討しよう。
                 Fより

1980年代、欧米の景気が日本からの工業製品に侵食されて、
経済破綻が起きていた。この経済破綻度を知る指標がほしいという
ことで作られたのが国の経済難儀指数である。
     国の経済難儀指数=I+2U−4G
(I:物価上昇率、U:失業率、G:GNPの実質成長率)

この難儀指数を現在の日本に当てはめると、物価上昇はない。失業
率は約6%、GNPは約−1%とすると、現在の日本は+16程度
になる。

1980年当時、この難儀度は英国は+24.2、米国は+13
西ドイツはー5.9、日本はー16.8であった。

と言うことで、大幅に日本はこの難儀度が増していることがわかる。

この1980当時の欧米はどう言っていたか?
日本は物まねが上手いだけで、人件費が安いために、欧米に勝てて
いると。
この言葉、どこかで聞いたこと有りませんか??
そう、今の中国に対して、日本が言っているのです。自分もやった
ことを中国にやられているだけである。

そして、その当時、日本は欧米の人は働かないから、いけないとか
もの作りの知恵がないから欧米は負けたと言っていた。
これはしかし、違っていた。為替のレートが1ドル=90円になり
、日本から、工業製品の製造を東南アジアに移転した。しかし、
欧米は日本や東南アジアからの製品を利用して、新しいインターネ
ットを開発して、その利益で復活した。

そして、今、日本は中国の為替レートと人件費に負けている。これ
はどうしようもないことであり、解決はどう新しい需要を作るかでし
ょうね。
日本は日本文化に根ざした新しい技術を開発して、その利益で復活
するしかない。これはどちらかと言うと、これはGNP増強方法で
あろう。
物価はほとんど0%UPかマイナスであるため、対策は必要が無い。

この難儀指数をよくするためには、もう1つ、対策を打つ必要があ
る。それはこの6%の失業に対して、失業者対策を考えることであ
る。
この候補としては人力発電やCO2認定者はどうであろうか??
日本国家を挙げて、京都議定書の遵守を目指していることがアピー
ルできるし、CO2排出市場にはどうしても必要なことである。

老人介護、環境エネルギーの分野で日本は経済を活性化するしかな
いのであろう。ITやユビキタスは手段であり、目的ではない。

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