1052.北朝鮮問題



北朝鮮が、核開発を認めたことにより、今後どうなるか検討しよう。
                Fより

米国は当面、イラク攻撃を優先するために北朝鮮に対して具体的な
軍事行動に動けない。中国やロシアなどと協議して、北朝鮮問題で
時間稼ぎをするしかない。しかし、北朝鮮攻撃をしないわけではな
いと思う。今のブッシュ米国は北朝鮮の金正日が考えているクリン
トン米国とは違う。どうも、そこの計算を間違えたような気がする
。

もう北朝鮮は後戻りはできない。拉致を認め、核開発を認めると、
今まで米国が言っていた「悪の枢軸」が北朝鮮ではその通りとなっ
てしまったようだ。北朝鮮対応では米国政権内での亀裂は起こりそ
うも無い。北朝鮮の攻撃をイラク後にするのか、イラクと同時にす
るのかの議論は出るが、今は北朝鮮よりイラクであろう。すでに
アフガンとイラクの二正面作戦をしているため、三正面作戦は軍事
的にも、米国はできないと思う。今のイラク攻撃でさえ、イスラエ
ル軍事力を使わないと攻撃ができない事態にある。このため、あま
りネオコンも騒がない。イスラエルによって、北朝鮮は危険な敵で
はないため、米国のネオコンに対してお金をそのアピールに対して
は支払わないためでもあろうが??
イスラエルの米国内でのロビー活動は活発であるために、米国自体
イラクを必要以上に危険視し、北朝鮮の危険度を過小に評価する傾
向がある。それと、戦後の実入りが全然違う。イラクは石油資源が
あり、利益が大きいが、北朝鮮には資源ないため利益をほとんど期
待できない。
これで北朝鮮は助かっている面もある。

1046で述べたように、米国補給艦が横須賀に攻撃用の上陸艇を
運んでいるので北朝鮮と米国に深刻な問題が起こったと思っていた。
この理由は、北朝鮮が核開発をしていたためであったのだ。

太陽政策で北を甘やかせていると批判が高い韓国の金大中でさえ、
北朝鮮批判を言わざるを得ない事態になっている。
これで25日からの米中協議が大きな見物になってきた。
中朝協議は、北京−平壌の「伝統的友誼(ゆうぎ)」を当面重視する
となっているが、そうすると、中国が非常に難しい立場になってい
るということになる。

米国と問題を起こすと、対米貿易の停止や中国封じ込めの強化が起
こり、中国経済の失速を起こすことになる。これは中国としても避
けたいはず。
しかし、一方で中朝の良好な関係は維持したいようである。このた
め、当面、中国が取れることは、北朝鮮に核開発中止を物資・食料
援助と引き換えに要求することと、北朝鮮の核開発放棄で米国に対
しては北朝鮮攻撃をしないことを確約してもらいしかない。

北朝鮮をどういう手順で韓国と統合するかをそろそろ、日本を含め
た世界は考える必要があるのであろう。しかし、日本はこのような
事態で外交の主導権を取れないですね。日本の独自外交に対する米
国の切り替えしはさすが凄いものがある。

日本は、拉致問題の解決を優先するしかないが、その交渉も米中、
米朝関係を見ながら交渉をするしかないようですね。
拉致事件解決と経済援助を天秤に掛けて交渉を行おうとしたが、
拉致問題と核開発などの安保問題の両問題が解決しないと、経済援
助はできないことになってしまった。

1046.北朝鮮の生き残りについて
http://www.asahi-net.or.jp/~vb7y-td/141013.htm
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国際戦略コラム 様         2002/10/18
      浅田二郎   ad2r@21c.vui.cc

件名: 北朝鮮問題

 北朝鮮が核兵器開発を進めていることが明白となった。この際、
米国と手を組んで、北朝鮮に強い圧力を加えて行わないと、何をや
るか分からない。
 鈴木良吾氏の「武装解除」要求(02年10月第1週)は、たとえ全面
的実現が困難であっても発言を継続し、これに一歩でも近づける努
力は、大いに意義があると思う。
 日本を敵視し・武力の行使を考え・カネを引き出そうと狙ってい
る国家が、すぐそこに存在することを、絶対に忘れてはならない。
北朝鮮は諜報機関を日本に多数潜伏させ、地下工作を続けている。

 拉致された人々の救出は、本当に重要であるが、これを人質にさ
れた「援助交際(経済支援)」を決してやってはならない。
 北朝鮮が、内部から崩壊し、日本へ武装難民が押しかけて来る可
能性も、捨てきらない。日本の沿岸警備は、殆どなされておらず、
万一の場合、島や沿岸の住民が多大な被害を受ける恐れがある。沿
岸等と自衛隊との密なる連携・協力が切に望まれる。
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件名: 北朝鮮による拉致殺人の徹底究明  
生存者5名が兎に角一時帰国された。
まずは徹底究明の第一歩が踏み出されてよかったと思います。
小生先日テロに襲われた保養地を持つ南国に駐在の身ゆえ
あのNHKからしか窺い知るほかありませんが、報道によれば
横田めぐみさんの子供とされる少女が平壌空港におじいさん、
おばあさんが来られるかもしれないと思い一人で会いに来ていたとか。
この話を横田さんご夫妻に5名を迎えに行った政府関係者が
伝えたところ、ほぼめぐみさんの子供であることが鑑定で数日前に
承知しておられたご夫妻は非常に感激されて夫人はそんなことが
判っておれば何か託して持って行ってもらったのにともおっしゃて
おられた。
ご夫妻にしてみればそんな話を聞けば当然のことと思います。

北朝鮮は北朝鮮当局が予めそういう手筈を整えるのであれば当然
事前に横田ご夫妻に伝えるから当局は関知していないということに
なっていると思います。

確か15歳と報道されていたと思いますが、いつからあの国は
かくも自由に15歳の少女が一般国民に拉致のらの字も知らしめて
いない状況下で国家間のぎりぎりのせめぎ合いの接点である
空港にその時間に合わせて一人で来られるようになったのでしょう
か?

横田ご夫妻は当日の会見ではすぐにでも北朝鮮に出向き少女に
会いに(迎えに?)行きたいとおっしゃっておられた。
ご夫妻のお気持ちとしては当然のことであるが、北朝鮮当局の何か
胡散臭いなんとも言いようのない作意を感じたものです。

ところが翌日のインターネットによれば今の時点での横田さんの
訪朝は拉致事件の幕引きに向かう印象を相手にあたえるとして
当面見送ることとされた由。 まさにその通りです。
敵は(北は怨敵です)百戦錬磨です。恐喝、殺人、拉致の他、
懐柔策、分断策、何でも形振り構わずやってきます。
「家族の会」、「拉致議連」、「政府」、「国民世論」思いを一つ
に一枚岩となってこの敵に向かって行かなくては拉致殺人の徹底究
明はできません。
北に核やミサイルがあってももう使えません。敵にカードはありま
せん。

第一にやるべきは5名の方の子供も含めた(お一人のアメリカ人も含
めた)全員の帰国あるいは北朝鮮からの出国です。北朝鮮を離れる
意志がないと言われる方はその意志を尊重すべきであるが一旦全員
の帰国ないしは出国を行った後でご意志に沿って行動されればよい
と思います。
これをやらずに他の案件の交渉は絶対にすべきではないと思います。

昨夜(15日)のNHKニュース10にどこかの大学の何とかいう
教授が出て拉致問題は日朝交渉の中で他の案件(金をくれてやるこ
と)と同時並行して交渉していかないと解決しないと言っておった
がこのような売国的なSpin Doctor(御用学者)に全国ネットで発言
させるNHKは今までの自らの報道姿勢を省みることすらせず拉致
被害ご家族のお気持ちを逆なでしていることにすら気がついていな
い救いようのない亡国機関としか言いようがない。

同時並行して行うべきは(生存を信じておられるご家族には酷な言
い方になるが)拉致殺人の徹底究明である。くどいが敵にカードは
ありません。
Fさん言われたように隣近所の暴力団の力も借りたらよいと思う。
今までのようにうやむやにして政治決着図ることは今の国民世論が
許さない。
時間はかかると思う。時間はかければよい。かければかけるほど拉
致の首魁が誰であるか証拠も出てくるのでは。そうなれば北の窮状
を救う話は誰をカウンターパートとしてやるべきかもはっきりして
くるのでは。
ゆめ功を焦る外務官僚に独走させてはならない。
安岡
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! 拉致問題に一言私なりの解釈を ! !  kiyo4.
 
北朝鮮からの帰国された方々をもういい加減に開放されたら
如何でしょうか当人には言い尽くせない「苦労と苦しみ」が
と待ち望んだ家族親戚の方々を思って上げては如何ですかね?

親.兄弟.親戚.等々の方々の思いは自分達から望んでマスコミ等
.に訴えているとは思えない.「商業に利用されていないか」
マスコミ及び(テレビに出てくる「政治家」)は自分達の宣伝等に
利用しているとしか思えませんが「ちょつと言い過ぎかな?」

私なりの拉致問題に対する考え方数ヶ月前にも拉致問題の投稿を
しましたが仮に.
今回の問題も日本から見た当人の家族は拉致と言うでしょうが
北朝鮮の方は里帰りと言っているかも?
中国からの里帰り問題も日本人は此れ以上にない良い事と思うが
当の中国に残された家族ら一家の働き手がとっぜん居なくなれば
それは「拉致された」と言っているかもマスコミは当時の事を
現地で調べたのかな?
又韓国の離反家族の場合はどちらから見ても何の障害も無く過ごし
て居る方から見ればおそらく「拉致された」と言いたいだろう
だが日本の場合も韓国.中国.も同じく残された者から見た思いで
当人はマスコミが騒ぐほど拉致と考えて居ないかも?
当人達家族は里帰りであると思っているかも.

しかしながら事件せいの有る人攫い的拉致も無くはない.
この問題に関する関係者の問題をマスコミ「テレビ」報道での
あっかいに問題が有ると.
ここまで問題にした「政治家テレビに出た」テレビ家さん達
問題にした報道を食い物にしているのでは過去のテレビ報道も
最高時が過ぎれば一言も報道しない「結果報道」は熱が冷めれば
何の効果もないからだ「もし一言あればぜひ言って欲しい」

ちょつと言い過ぎかも.今回の問題も拉致家族の嘆きを取り上げる
なら其の番組だけは商業心をなくし「コマ−シャル」を断り
ただ一心に利益を離れ国民に訴える事は出来ないのかな?

もう一つ以前も訴えたが過去の政治家の責任をなぜNHK初め
民放のマスコミは訴えないのか今回の拉致家族の嘆きは20数年
前から防げた筈.朝鮮半島問題は我が日本の責任問題が重大だ.

戦後朝鮮の国交正常化が韓国だけが解決し朝鮮「北」は今やっと
問題しされ当時からロシヤ.米国の勝手により勿論北朝鮮も
お互いの思惑で日本の政治も無視された経緯が有るはず.

日本近海に不審船の出没も今に始まった事でない筈日本の自衛隊
は何なのか自らの攻撃はなくとも攻撃的行為があった時はなぜ
海自.陸自.空自.が守れないのか此れこそ政治の貧困で当時の
総理.関係官僚.政治家「全ての党」の責任は重大である.

その時解決出来なくとも拉致家族に対する国の責任の一端は説明
出来なんらかの国民に対する安心を与えていたと思える.

マスコミ各社に申し上げる「まだ遅くない」当時の総理.関係官
僚.政治家「全ての党」の責任は重大である事を報道で責任の
追求を「追求しても?」報道に取り上げた方が拉致家族当事者
に対する何らかの償いになるかも??

拉致問題を今の政治家は食い物にすべきでないテレビで如何にも
自分一人が宣伝に利用している様だそれなれば政治家全員の賛同
を取るべきだ他の政治家は新聞とテレビに「おんぶにだっこ」
だろう.もういい加減に拉致家族に悲しい思いを思い出させない
方法を考えるべきと思うが.

世界にこれ以上ない立派な正義派のマスコミの出現を希望する
NHKは言い事を素直に表現出来ない体質に有る様に思える.
民間のマスコミ「巨大」でなく一地方のマスコミの考えを聞きたい
物ですが如何な物ですか。     10.17.  kiyo4.
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金大統領、「非常に深刻な問題」 北朝鮮核開発(ASAHI)

 韓国大統領府が17日明らかにしたところによると、金大中大統
領は朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の核開発計画について「非
常に深刻な問題だと受けとめている。どんな場合でも、北朝鮮の核
開発は容認できない」と語った。 
(23:26) 
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2002年10月17日(木) 
北朝鮮 対中国を最重視(SANKEI)
楊副委員長、首脳と会談
対米改善、難航映す

 【北京16日=山本秀也】中国を公式訪問している北朝鮮・最高人
民会議の楊亨燮(ヤン・ヒョンソプ)常任副委員長は十六日、北京で
胡錦濤国家副主席ら中国首脳と会談し、対中関係を北朝鮮外交で「
最も重要な地位」に置くとの方針を伝えた。対米改善の難航を踏ま
え、北京−平壌の「伝統的友誼(ゆうぎ)」を当面重視せざるを得な
い北朝鮮の外交情勢を示した形だ。

 中国中央テレビによると、会談で胡副主席は「中朝の伝統的な
友好関係を強固にし、発展させることはわが国と党の断固たる方針
だ」と述べた。これに対し、楊副委員長が北朝鮮の党・政府方針と
して、中朝関係を「(北)朝鮮の対外工作の最も重要な地位に置く」
と語った。

 個別に会談した李鵬・全国人民代表大会常務委員長(国会議長)に
対しても、楊氏は対中関係の拡大を「朝鮮側の既定の方針である」
と指摘。李氏も中朝の伝統的友誼を強調し、南北関係の改善ほか「
対外関係の新たな開拓」との表現で日朝首脳会談を評価する中国側
の姿勢を伝えた。

 十六日には中国の石広生・対外貿易経済協力相が、北朝鮮の次官
級通商高官と北京で会い、経済・貿易協力について具体的に協議し
た。不足が指摘されている食糧、石油の供与も需要期を控えて協議
の対象となった可能性が強い。

 北朝鮮政府代表団の公式訪中で中国側は伝統的友誼を一貫して強
調。北朝鮮の金正日総書記が命じ、最高人民会議も指名手続きにか
かわった新義州特別行政区長官、楊斌氏に対する中国当局の捜査問
題については中朝双方とも言及を避けるなど長官更迭を軸とした中
朝間の合意を示していた。
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米中協議:ケリー国務次官補と中国外務省高官との協議終了[毎日
新聞10月18日] ( 2002-10-18-21:14 ) 

【北京・浦松丈二】
訪中している米国のケリー国務次官補(東アジア・太平洋担当)は
18日午後、北京での中国外務省高官との協議を終えた。北京の米
国大使館スポークスマンによると、協議にはボルトン米国務次官(
軍備管理・国際安全保障担当)も参加し、中国側と複数回の協議が
実施された。
米中双方は協議前、2国間関係のほかに北朝鮮問題も話し合われる
との見通しを明らかにしていた。北朝鮮が核兵器開発を認めた問題
についても意見交換した模様だ。ケリー次官補は19日朝、次の訪
問先であるソウルに、ボルトン次官はモスクワに向けて出発する。 


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