1048.日本の進むべき道



日本の進むべき道
今アメリカ国内でも、イラク戦争をめぐって国論が二分しています
。EU、ロシア、中国もサバイバルをかけてさまざまな動きをして
います。
国際社会の中で、日本だけが腰が定まらずフラフラしているように
見受けられます。
下記のMMでは、日本の進むべき一つの方向性を指し示しています。
現状から脱却するために、一体、我々は何をすべきなのでしょうか。
何もしなければ、泥沼に落ち込んでいくだけです。
皆様の御意見をお聞かせください。
 
どうするべきか日本/こうすべき
http://backno.mag2.com/reader/BackBody?id=200210070000000000013290000
 
tanaka
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日本国民が考えるべきことは、日本が将来どのように国際社会の中
で存在しうるかとゆうことだと思います。
極東の片隅で貧しくとも静かに暮らすか、国際社会で渡り合い自国
の利を確保しようとするのか!
 
現在の経済力が継続するとの前提で国策を論じることは、無理があ
るようです。
日本の経済は衰退化しつつあり、過去の蓄積を使い終わるのが近づ
いてきています。何世代かの後には、芸者ツワーを海外から誘致し
て外貨を稼がねばならなくなるかも知れません。
経済力の低下ともに国際社会での存在感も低下し、現在受けている
特権も消えて行きます。そのショックに後世の日本人が、どのよう
に反応するすのかを思い恐れを感じています。
 
中国には米国との協調を元にした国家戦略があります。
世界を欧州、中国、米国とする3極化です。
現在の日本の経済的立場を中国が受け継ぎ、米国と対等の立場で
東南アジアでの立場を確立しようとします。
米国も中国との協調は国益にかなうようになって行きます。
東南アジアでの米国のパートナーは、日本ではなく中国となっとき
日本人はどのように反応するのでしょうか?
また、日本はどのように扱われるようになるのでしょうか?
 
tktery 
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私は地方に住んでいます。
都会に住んでいる人よりは、日本の経済構造の変化がよく見えます。
1985年のプラザ同意以後、産業の空洞化が進み製造業は破壊されて
しまいました。製造業からはじき出された労働力は建設業に吸収さ
れましたが、その建設業も公共事業の縮小で労働力の行き場がなく
なっています。
スピンアウトされた人々は、犯罪でも犯すしか道は残されていない
ような状況です。

人為的に破壊された社会構造は、人為的に再構築されなければなり
ません。余剰労働力の受け皿作りが必要です。

アメリカは、日本が再び加工貿易大国となることを望んではいませ
ん。しからば、アメリカの言いなりになって「不良債権の処理」の
名を借りた日本の産業構造をぶち壊すだけの政策でもダメなのです
。自然発生的に新しい産業構造が速やかに興るわけでもありません。

Fさんが提唱している「ジャパン・エポック構築」があります。
http://www.asahi-net.or.jp/~vb7y-td/141010.htm
私もこれには大賛成です。

自然発生的に産業構造が時代の要求にマッチした形に収斂されてい
くのには、ロスが大きすぎます。
そのために経済産業省などが中心となって、日本の未来図を設計し
産業の育成をはからなければなければならないのです。

民のかまどから煙が立ち昇らなければ、国家は存在できないのです。

Tanaka
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Re: 日本の進むべき道  う〜さん
Tanakaさん、みなさん。

 --- Tanakaさんからのメッセージ:
>人為的に破壊された社会構造は、人為的に再構築されなければな
>りません。余剰労働力の受け皿作りが必要です。

同感です。

>アメリカは、日本が再び加工貿易大国となることを望んではいま
>せん。

アメリカが日本の加工貿易に反対する理由が見つかりません。

そうではなくて、プラザ合意の発端からも分かるとおりに、
アメリカが望んでいる事は、日本がアメリカへの輸出に頼る体質か
ら脱出して内需中心の経済、さらに望めば、アジアの消費大国にな
ることだと思います。

>しからば、アメリカの言いなりになって「不良債権の処理」の名
>を借りた日本の産業構造をぶち壊すだけの政策でもダメなのです。
>自然発生的に新しい産業構造が速やかに興るわけでもありません。

同感です。壊してばかりでは駄目ですね。
新しい産業がポッと自然発生的に出てくることは無いでしょう、
経済は奇術ではないのですから。

> Fさんが提唱している「ジャパン・エポック構築」があります。
> http://www.asahi-net.or.jp/~vb7y-td/141010.htm
> 私もこれには大賛成です。

紹介された文献には、大きくふたつの方向性が示されていますね。
1.ほとんど手をかけないで生産する
2.他国にできない、高くても優秀な工業製品

私は1.は材料費ゼロでも手間賃ゼロでもこの方向での可能性は
ないと思います。
なぜなら、日本人の生活レベルは高いので、コスト=ゼロで生産し
ても給与で支払おうが、社会保障で支払おうが、その生活費を償う
売価で売る必要があるからです。
外国で人件費=50円、売価=60円で売られるものがあるとして
日本で人件費=ゼロで生産しても、生活費=100円だったら売価
は100円以上になるからです。

だから、
2.他国にできない、高くても優秀な工業製品
の方向しかありません。
外貨を稼ぐのはそういう産業だけで、あとはサービス業で分配する
という方法です。
2.の変形として、特許料で生きる方法があります。

第三の方法は?
3.金融資本です
労賃が安い外国に工場を作って儲けを、国民全員がサービス業で分
配する。

2.と3.は、正に現在のアメリカの姿です。
先進国と後進国が協調していくための方法は極論すればこの方法し
かありません。
後進国と同じ物を同じ立場で生産していては先進国の生きる道はあ
りません。
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(Fのコメント)
う〜さんのほとんど稼動0の生産でも日本は生活費で無理だという
のはその通りです。しかし、第三の金融市場の方法と掛け合わせる
ことで、この生産が可能になると見ている。

それは、CO2排出権取引市場での売買が先進国と発展途上国との
間で始まります。日本が中国やオーストラリアで植林しているのも
、そのCO2排出権を睨んだものです。

これを日本国内に持ってくることにより、生産コスト0近くと合わ
せて農林業を再興するしかないというのが私の意見です。(勿論、
補助金なしにできないかもしれないが)

どうするべきか日本/こうすべき      萩原 功
H14.10.07 JOG Wing No.571は、無理なことを言っている。欧・米
と仲良くして、ロシアとも仲良くしよう。米国とも中国とも仲良く
しようという。欧米ロの思想は違い、八方美人外交は難しい。特に
、米国のシーレーンと欧州・ロシアのランドレーンの違いは、どこ
かでぶつかる可能性が高い。この考察が無い。それより、地政学的
な見方がほとんどない。その視点がないと外交評論はできないと思
うし深みが無い。このため、先が読めていない。

日本と英国はユーラシア大陸の近傍の島であり、米国のシーレーン
と同様な戦略も、欧州・ロシアのランドレーン戦略も可能である。
選択肢がある恵まれた地政学的な位置にいるのです。しかし、両方
共にできるため、力が出ないことになる。プードルと言われる。

日本人は戦後、軍事・地政学を忘れてしまっている。この知識が無
いため、見通しが常識的で平面的で、世界的に通用しない。
もう少し、この手の外国のシンクタンクは分析している。その観点
があまりにも無さすぎ。
このため、日本人は甘いと思われるだけでしょうね。


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