1002.栄誉ある孤立化政策



【国家戦略】栄誉ある孤立化政策          まじなおじさん
   
みなさんおひさしぶりです。
何回か以前に投稿させていただいたものです。
少し意見をまとめてみましたので、よろしくご意見下さい。
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【国家戦略】栄誉ある孤立化政策
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【序文】
 大東亜戦後日本はアメリカの属国となりパックスアメリカーナの
下でひたすら貿易立国として自由貿易体制の恩恵を受け経済発展に
特化した国家運営を行ってきました。
 55年体制とか吉田ドクトリンとかいわれるのがそれなわけです。
 しかし、東西冷戦の終結とドル支配体制の行き詰まりを見抜けな
かった結果、バブル経済を発生させ破裂させる愚行を行い10年以
上にわたる未曾有のデフレ経済を続けているわけです。
 しかも尚、世界一の外貨準備高と対外資産を有する我国が何故こ
の様に不景気なのでしょうか。

 私の考えるに、根本原因は国際金融システムにあると思うのです。
 つまり、日本人は対外貿易で稼ぎを上げさえすれば豊かになれる
と単純に考えてきたこと、そのことが間違えなのでは思うのです。
 対外貿易で稼ぎを上げてドルを日本に持ってきてもそのままでは
国内経済は豊かにはならないのです。
 国際金融システムに組込まれた国は外貨が黒字であってもその外
貨ドルを使わなければ何の意味も無いのです。
 その為日本は余剰外貨ドルを無理に使い、その結果国内産業を空
洞化させてまで色々なものを輸入し、製造業に従事していた多くの
方々が失業してしまったのです。

 これは本末転倒であって何の為の貿易黒字かわからないわけです。
 経済屋は製造業従事者はサービス産業へと職を転換しろと無責任
に断言します。
 しかし、日本人多くの気質はサービス産業向きではないのです。
 真面目にコツコツ働き、花鳥風月に赴きを感じ、自然を神とあが
め生きていくのが日本人の幸せなのです。

 また、現在の世界経済は生産過剰の構造デフレ状態に突入しつつ
あり、しかもまた、1870年台のイギリス、1930年代のアメ
リカがそうであったように日本はニッチモサッチモ行かない資産デ
フレ状態なのです。
 それに加え、国際金隆経済は多量の投機マネーにより左右されて
おり、リバレッジの極度に高い状態のため強度の外乱に対しては自
己破壊的になることが予想されております。
 このままいけば世界恐慌は避けられないとも思います。

 もうそろそろ気が付いた方が良いのではないでしょうか、世界と
のお付き合いも程ほどにした方が無難である事に。
 皆さんの英知を振り絞ってご意見下さい。

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【基本理念】
@ 自由貿易体制による輸出至上主義は必要以上に稼ぎすぎると余
剰なドルが溜まり、それを用いての輸入品の氾濫により国内製造業
が空洞化し、日本人の「匠の気質」が失われ長期的には民族が衰退
する。

A 日本人が現在ほんとに必要としているのは石油または天然ガス
のエネルギー資源とレアメタル等工業原材料と食料だけなのです。
 それを稼ぎ出すのは現在日本にしか生産できない高度工業製品や
部品原材料を用いて貿易バーター主義(2国間貿易拮抗主義)で
これらを確保することが可能と考えられるのです。

B 国際金融システムや自由貿易体制は欧米近代合理主義を全世界
の人類に適用し、そのルールの下で全人類を競争させる適者生存
(弱肉強食)を基本原理とするものであって、これに従えば結局人
類の多様性は失われ、その過程で貧困や飢餓、テロや戦争が発生し
人類滅亡を招来する可能性が高いと考えられます。

C このまま多くの国々が自由貿易により大量生産大量消費を行い
つづけた場合、地球の浄化力を超え、生態系は破壊され、人類社会
の成り立ちを許さない環境に至る事が懸念されています。
 事態は徐々に進むのではなく、ある限界点を越えた後急激に進む
のであって、その時多くに国々では多くの人口を抱え食料の枯渇や
資源の枯渇から侵略的国家間戦争がおこるであろうことが予想され
ます。

D 人類種の貴重なる一種、日本民族をその文化文明と共に保存す
るには、以上のような修羅場的世界からできうる限り生存の場を遠
ざけ、関係性を持たないようにする事が賢明であるとも認識されま
す。

E 本来的には資源・食料に乏しい日本人がその英知と努力とで自
立循環社会を形成する事は、全人類にとっての手本であり、各民族
生存の希望となるであろう事も明らかなのです。

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【現状世界認識】
 現在のドル基軸の世界支配体制はアメリカが生産力を失い、はや
30年以上を経過しその間アメリカはドルを垂流しつづけ余剰ドル
を米国債の形で無理やり還流させたり、米国金利の優位さから世界
金融を引き付けたりしながら、ある意味騙し騙し世界金融経済と自
由貿易体制維持を行ってきたと私は考えます。
 その証拠に、世界金融経済の取引額はこの10年で驚くほど巨大
となり、世界を駆け巡る投機マネー(過去にアメリカが垂流した歪
なドルの変わり果てた姿と思われる)の総額は実体貿易取引総額の
実に20倍以上になってしまいました。
(日本の年間GDP総額4兆ドルに対して、1日あたりの国際金融
取引額が2兆ドル内外と極めて巨大)

 一方、戦後日本経済をはじめ欧州経済、東南アジア経済、中国経
済は復興発展し世界全体の生産力は巨大化し、日本だけでも全世界
の需用の80%を生産できるほどの生産過剰状態となっている。

 世界金融システムが投機マネーに牛耳られた矛盾の局に達し、自
由貿易経済が世界需用をはるかに越えた生産過剰に陥り、今まさに
世界経済は破局を迎えようとしてのではと考えます。
 その証拠にアメリカは政権交代と同時にいち早く世界を戦争状態
に導き、戦争ケインズ政策により状況打開を謀ろうとしていると解
釈します。

 これから近々に起こるであろう世界的経済変動は1998年の通
貨危機をはるかに上回る信用収縮を伴い、各国経済は一瞬心停止状
態に陥る事が予想されます。
 日本も例外ではなく、世界の潮流に大きく飲み込まれる事でしょ
う。

 グローバリストの長期展望に立てば、破壊的な経済変動が起ころ
うが、世界戦争が起ころうが、それは創造的破壊なのであって、あ
えて享受すべきものであり、結果それでも人類の歴史は続き、まだ
まだ近代化に遅れた旧共産圏や第3世界が残されている以上、日本
は人類世界の中で積極的な関連性を保つ必要があるとの事でしょう。
 しかし、私は上記の発想そのものが地球を球形ではなく無限の平
面であるとする中世的発想そのものだと思えるのです。
 何故なら、地球環境問題、資源問題、宗教問題、人口問題等々
立ちふさがるまさにグローバルな問題は各国民国家にとってほとん
どが利害がぶつかるものであり、現在の欧米近代合理主義思想では
解決不可能と考えられるからです。

 結局どこかの国が手本を見せるしか方法が無いと思うのです。
 つまり、日本人が過去に経験した自立循環社会をもう一度現代に
ハイテク技術を駆使した形で再構築し、多くの諸国民にこのような
社会こそが桃源郷であるのだと言う事を身をもって示し、人類の文
化文明の発展継続に日本的に寄与する事が必要であると考えたわけ
です。
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【日本版ニューディール政策】
 今現在の日本の失業者数はほんとは500万人を超えてるのでは
と思います。また、新規卒業者については20%以上の若者達が就
職を諦めフリーターになっております。
 世間では工場閉鎖やリストラが吹き荒れ、構造改革の名の元に各
企業の貸借対照表や損益決算書の書面づらが良くなる事が世の中が
良くなる事だと錯覚したおかしな風潮が幅を利かせています。
 かと思えば、銀行ペイオフを警戒した卑近な成金どもが金塊を買
い、数億円もする都心部マンションが飛ぶ様に売れているという矛
盾した社会状況なのです。
 このような状況を日本社会の末期的症状と認識しなければおかし
いと思います。

 いくら構造改革して企業収益の向上を目指しても、民間需用が上
向かねば景気はよくならないのは当たり前の事でしょう。
 多くの国民がその所得を減らしている中でどの様にしたら民需を
上向かせる事が出来るのでしょうか。

 結局の所、国家主導によるプロジェクトXしか方法はないと思う
のですが。

 国家財政が破綻している中で、そのような事はもう不可能である
との意見が聞こえますが、全世界の金融システムが崩壊するような
状況になったときにチャンスがあると私は考えるのです。

 つまり、金融システムが崩壊し対外資産が無に帰した時、国家権
力はその存在意義を真に発揮するはずである。しなければならない
と思うのです。
 具体的には、その時点では国内金融機関はすべて破綻状態となる
はずです。
 その時、国家権力は外国資本の介入を許さず、すべての金融機関
に対し政府発行貨幣を強制注入し不良債権を一挙に払拭し、市場に
対してはその政府発行貨幣により経済活動を行うよう経済緊急事態
法を発令し実行させる事が可能であるし、そうなるだろうと予測し
ます。
 勿論それに合わせて銀行は一次封鎖、一定額以上の資産に対して
は富裕税を課し、財産没収が行われる事は想像に固くありません。
 国際金融システムが崩壊するとは、一種の戦時統制経済状態にど
この国もならざるを得ないと思うからです。

 その段階で国家権力はなにをプロジェクトXとしてやったら良い
かと言う事なのです。

 色々考えられるでしょうが、まず失業対策を早急に行わねばなら
ないでしょう。
 その時点での失業者数は恐らく1000万人を超え、下手をする
と2000万人近くなるかもしれません。
 ほっておけば日本の社会基盤は大きく崩れ、倫理道徳の崩壊から
歴史も文化も伝統もすべて失われてしまうでしょう。

 早急にやるべき事はこれらの方々を家族もろとも現在の過疎地に
国家負担で移住していただき、新しい形の村社会(1000箇所以上)
を作ってもらう方向性が適してると思うのです。
 新型村社会の村民を村民既得権付きで募集するのです。
 建前上は100年単位のローンを組み、当座の返済はほとんどな
いようにしてです。

 平坦地はほとんど現在でも利用され、過疎地は山村で水利の問題
やら色々あると考えられますが、情報技術やバイオテクノロジーを
駆使し何としてでも環境循環型村社会を実現させるべく、国家ぐる
みで応援し、成し遂げるべきでしょうし、可能であると信じており
ます。
 その過程で、ソフトエネルギーパスの考え方やバイオマス利用の
技術発展が見込まれ、当座は国家による食料・エネルギー・物資の
支援を受けていたものが次第に自立していくのではと思います。

 また、日本全体は国内経済のみで循環継続する真の構造改革が起
こると思います。
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(Fのコメント)
私や私の周りにいる友人、YSさんとその仲間たちも、日本企業の
ほとんどや優秀な研究者たちも、海外との関係でビジネス・研究を
している。特にビジネスでは中国との結びつきは、ここ数年で急速
に進展しているし、欧州や米国とも仕事や研究で行くことが多い。
これを止めたら、日本企業も研究開発も成り立たないような気がす
る。特に電子機器業界や自動車業界は無理でしょうね。

しかし、この2つが日本を支えている企業群ですから、この企業に
輸出禁止を出したら、企業は海外に出て行くしかない。結果的に、
大恐慌が起きて、自給自足になる可能性は合っても、国家が孤立化
政策を出すのは、自殺行為でしょうね。この孤立化により数百万人
の職を奪うことになるでしょうし、そうすれば、失業者数千万人に
なるでしょう。この案は今の企業活動を無視し過ぎている。

インターネットが普及してからは、南米やアフリカの人からも、
メールやBBS等でアクセスがあり、HPで世界への売り込みもで
きて、急速に世界が狭くなっているという印象を受けているし、
そこにビジネスチャンスがあると、見ている。このため、グルーバ
ル化に賛成しているのですが、なぜ、このような無謀な案が出てく
るのか、不思議な感じがする。

もう1つ、グローバル化=アメリカ化というように考えているが、
この現象は、急速に無くなるし、アンチ・グローバリストたちもイ
ンターネットを利用して、世界的なネットワークを構築している。
これ事態がグローバル化であるのですが、どうしてアンチなのでし
ょうか??この論理が、さっぱり分からないこの頃です。

まじなおじさんも、こうしてインターネットを利用して意見を述べ
ている。
まじなおじさんは、チャントしたビジネスをしていますか??

賛成なのは、国家的なプロジェクトXをすることです。国家が、
産業を起こす支援をするのは必要であろうと思う。それと、時代認
識は間違えていない。このままであると、確実に大恐慌になるよう
に感じる。


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