932.読者の声



北鮮の亡命者について 
中国の日本領事館に駆け込んだ、ブルジョアらしき北鮮人一家のこ
とで、またまた外務省を攻め立て、朝日はテレビも新聞も「亡命者
に冷たい、世界に恥ずかしい」ときた。
 どう見ても、政治的亡命ではなく、共産主義嫌いの裕福な家族の
経済難民である。中国政府が密入国として、朝鮮に追い返している
のは正しいし、蛇頭などに悩まされている日本政府が難民に冷たい
のは当たり前のことだ。 
 
韓国のNGOと連絡がとれて、あのような撮影まで手配できる一家
に私は同情の念が起きない。世界に映像をばら撒かれてしまったか
ら、中国も仕方がなく「人道的に」出国させたが、駆け込まれた
日本人領事が難民に冷たいのは、非難に当らないように思うが、
どうだろう?
 
この記事を読んで,一連の亡命者騒動の核心が良く分かりました。
日本の報道では,亡命者家族の背景は意図的かどうか分かりません
が隠されていたように思います。外務省批判,日本政府批判に終始
していました。
よく考えれば,日本領事館に駆け込む前から報道機関にビデオや
写真を撮影されていたということは,それだけ計画的に亡命できた
ということであり,意図的に日本領事館を狙ったものであると言え
ます。
 
北朝鮮にもブルジョアがいるというのは,私自身は驚きですが,当
たり前であり,経済が極度に疲弊していても反政府の暴動等が起き
ないのは彼の国の体制の問題であり,その意味で彼らは経済難民で
すね。また,亡命者を英雄のように扱う我々の国の報道にも問題が
ありますね。
 
一体いつになったら,日本はアジア諸国に毅然とした対応ができる
のでしょうか。だらしない日本にアジア諸国が物申すという図式に
は辟易しています。
いつもは反日であるにもかかわらず,都合の良いときにだけ日本を
頼りにされても困ります。
 
恵谷 恒一 大学院生
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(Fのコメント)
中国は、日本に続いて、韓国大使館に対しても、ウイーン条約違反
を犯し、国際的な非難を浴びることになっています。
北朝鮮内部は想像を絶する最悪の状態にあるのでしょうね。
そう考えないと、北朝鮮の上流階級の人が政治的な亡命ではなくて
経済難民で、それも多数の人が危険を冒して、出てくることはない。

この北朝鮮の内部改革が必要なのです。北朝鮮国民の政府ではなく
金正日一家の政府で、その一家を守る軍隊がいるという構図なので
しょうね。イラク攻撃の後はイランと北朝鮮の攻撃ですので、それ
までには、北朝鮮は改革する必要があると思うが。
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*亡命北朝鮮人

阿部@イジャペルです。

 北朝鮮人が中国の日本領事館に駆け込んだ事件は、米国の北朝鮮
潰しを正当化する宣伝工作(拙論804-2 参照の事)だと思うのです
が。効果的に大陸中国官憲の横暴(および日本人の飼い馴らされた
様)を充分に宣伝できた事ですから、米国の目的は充分に達成され
た事でしょう。

 あとは日本がこのカードをどう利用するか、ですが、今は厳重注
意に留めておいて、大陸中国が何かのカードを切って来た時の応酬
手段として保留して置くのも良いのでは無いかと思います。


それではまた。 阿部 靖志
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*教育制度について

阿部@イジャペルです。

 永田さんの投稿は、いつもある意味では大変楽しく読ませて頂い
ております。そのお返し、という訳では有りませんが、教育につい
て少し思うところがあったので、投稿します。


 日本の将来については幾つかの選択肢が考えられる訳ですが、こ
こでは従来通りの『技術による国の維持』という方向で考えます。

 日本の技術を支えてきたものは『確かな技術の持ち主の完璧を目
指す終わり無い努力』と言えるのでは無いでしょうか。これは『道
の体現者が更に道を求める姿』とも言えましょう。この態度は、工
場労働者や設計者だけでなく、床屋のおっちゃんやタクシーの運ち
ゃん、魚屋の兄ちゃんや映画監督の爺さん(以上、親愛を込めた表
現です。誤解無き様)、その他もろもろの職業に従事する人々にも
同様に有ったものだと思います。

 そのような態度が日本人の間に有り続けるならば『技術立国』の
日本は安泰でしょう(人は必要を感じれば、効率はともかく、自ら
学ぼうとするものです)し、それが無くなってしまうなら、教育制
度をどのように弄っても(その結果どんなに多くの秀才を生み出せ
ても)無駄でしょう。

 思い出せる方は思い出して頂きたい。先人達は、どのようにして
その態度を後進に伝えて来たのかを。解らない、という不幸な方に
は、小さくなった父親の背中を思い出す事をお勧めします。

 枝葉末節については色々話されたかもしれませんが、大事な事は
何も話さなかったんじゃないでしょうか。それでも、自分の仕事に
真摯に取り組む姿勢は、はっきりと伝わったのではありませんか?。

 『政策』を議論するのもいいでしょう。しかし、今も昔も教育の
基本は『家族』と『社会』です。まずはご自身が、社会の中で立派
な大人である事から始めませんか?。親であるならば立派な親であ
ろうとしてみませんか?。その態度は、必ず、はっきりと伝わると
思います。


それではまた。 阿部 靖志

追伸:オヤジに、乾杯。
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はじめまして、いつもこのコラムを拝読させていただいています。

教育についてなのですが、かつて戦前の中国・上海に東亜同文書院
という教育機関があったと思うのですが、戦後になって廃止されて
しまいました。今はその意志を受け継いで愛知大学の前身とされて
います。まあ、戦争に負けてしまったのでスパイ養成学校などの偏
見があり、その実態はほとんど語り継がれていないようです。

私の知るかぎりでは、日中両国の友好の為に人材を多く育てるとい
う役割を担っていたようで、東大クラスのエリートが挙って上海の
当書院に押し寄せる程の人気ぶりだったそうです。しかし、時勢が
戦争になってしまった為に、後々の悪いイメージがついてしまった
ようです。(GHQももちろん一躍をかっているようですが)

という事で、その東亜同文書院について誰か詳しい方が居られまし
たら、このコラムでも取り上げてほしいのです。
これからの中国や東アジアの関係にとっては、非常に重要ないい
前例が戦前の上海にあったというのは興味深い事なのですが・・・。

えっちゃん
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件名:no.921読後の感想  
モスクワ CHOCO 氏の記事を拝読して多くの点で同感である。
大変極端な考え方であるが、ロシア大国の存在とナントカ宗男のよ
うな組み合わせの行く先に、人類の滅亡か見えて来る気がする。

放射能廃棄物の垂れ流し、核兵器の横流しその他、人類生存の
観点から考えて、絶望的になります。学生時代に読んだ『25時』、
この小説は確かカミユのものだったと思いますが、ロシア人、そし
て国家としてのロシアが、全人類を破滅に導いて行くのかも知れ
ません。時間はゆっくりと流れていますが、一歩25時の世界に踏
み込めめば、人類はそこから24時間の世界には戻る事が出来ま
せん。もう後もどりが出来なくなるのです。人類の一員であるロシ
ア人が全人類を一歩一歩破滅に導いて行くように思う。
ロシアは外国人が見えないところで、核廃棄物を垂れ流ししてい
る。ロシア人、或いは、国家としてのロシアに、どうしたらこのせま
り来る世界の終末を自覚させる事が出来るのであろうか?
この見方に対する見解と、対策の提案を頂きたい。
ベルリンキング
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グローバルセベラルを尊びたい

お仲間の方々の中でお分かりになる方がおられるならお教え下さい。
[international]という言葉の由来(源意)につい
てです。

元々[inter]というのは「〜の中へ」という意味ですよね。
そして「nation]は「国家・「国民」という意味です。

どうして「国際」とういう言葉が[outernational]
ではなく[international]なんでしょうか。

これはやはり、西欧流の「支配による世界の統一=単一国家の樹立」
ということを目指した言葉なのでしょうか。

「グローバルスタンダード」という言葉も「世界標準」という意味
でしょうが、無理にスタンダード化しようとすれば、弊害も大変多
くなるような気がします。
グローバルセベラル[several]を受け入れられるかどうか
が世界平和の鍵になるのだという気がします。
白鳥 宙
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石原首相待望論に対して

今石原首相待望論が日本の地方でも渦巻いているようです。
私も一年半ほど前に、石原都知事に宛てた手紙を書き、実際に目も
通して頂きました。また都庁に赴き、参事の秘書の方にもお会いし
て来ました。
そして私の活動の一端もお知らせをして来ました。

石原都知事は、自分が立つタイミングを狙っているに違いないと思
います。問題はかなりな高齢(失礼!)であられることですが、
それは自分の命を日本国家のために捧げて惜しくないと思っている
石原知事にとっては問題ないことだと思います。彼には「日本が強
く立って欲しい」との思い裂けんばかりの「情熱」を感じます。
それが彼の真骨頂でしょう。

よりましな、と考えると他をぐーんと引き離して石原知事しかいな
いと判断せざるを得ないかもしれないと思います。

私は山岡さんのように熱狂的な支持者ではありませんが、少なくと
も日本国民の中に鬱積した鬱憤だけは払いのけてくれるかも知れな
いと思い、そこに期待を寄せる一人です。
白鳥 宙


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