927.日本の現状認識について



日本の現状認識と将来像を共有しないと、国家百年の大計は立てら
れない。    Fより

日本の人口構成は、50歳以上が過半数を占めるようになる。団塊
の世代が、すべて50歳以上になるためですが、そして、この層の
平均寿命は80歳ですから、あと30年近く死なない。

それに輪を掛けて、結婚しても子供を産まない少子化や一生独身で
いるという女性が多くなるなどの傾向が明確化している。また、
平均的な結婚年齢も上がっている。女性1人が産む子供の数が2人
以下になり、人口減少は確実である。

しかし、65歳からは、社会的な貢献から自分の死までの時間を
自分のために使うように定年があるが、この層が多くなり、かつ
寿命が長くなっているため、社会的な年金だけでは持たなくなって
くる。企業年金を401K年金のように積み立て型や毎月の給与に
上積みするなど企業は防衛し始めた。これと同じようなことを、社
会年金も考える必要があるのでしょうね。

それより65歳定年とはなにか根拠があって、定年を設けたのであ
ろうか??米国企業では、年齢での差別も禁止されているため、年
齢による解雇はありえない。エイジ・ネス社会に日本も持っていく
ことが必要ではないか??
日本企業は健康診断を定期的にしている。ある年齢を超えた時から
この健康状況と本人の希望で定年を決めることがいいのではないで
しょうか??

すると、ある年齢になると給与が高いと言う問題が出てくる。60
歳以上では、給与は別体系してはどうであろうか??
それより、年功序列の給与は急速に日本でもなくなっていくのでは
ないでしょうか??能力給・成果給化しないと、年齢構成が逆転す
るため。企業が持たない。

もう1つ、標準家庭という考え方がなくなる。老夫婦だけの家庭と
独身家庭が増えて、標準家庭が減っていく。今でさえ、コンビニと
マックなどのファーストフードがあり、独身でも十分生活できる
ため、結婚をあまり考えていない。特に女性はそうだ。この上で、
ロボットが出てくると、より独身生活が便利になる。それと、女性
が強くなり、かつ妻と娘の関係が強固であるため、結婚しても女性
の方の実家の近くに住んだり、同居していることが多い。

日本は基本的に母系家族になってしまうでしょうね。特に平和な時
代は、どうもそのようになる。平安時代の貴族と同様な傾向になっ
てきている。家を娘夫婦家族が受け継ぎ、男の子は流動資産を相続
するようになるでしょうね。もう、新しく家を建てることはなくな
るように感じる。農村から都市へという流動もなくなるでしょうね。
家族全員が東京とか、農家のため田舎でとか、全員が近傍に住む
可能性が高くなってきている。

このため、女性は会社を止めないでも、子供2人程度は、自分の
母親に面倒を掛けて、育てることができるようになってきた。24
時間保育園や幼稚園もでてくるでしょうね。人口減少であるため、
会社も女性社員を引き止める必要があるのです。

今後もリストラにより、高年齢で高給取りは辞めさせられ、高スキ
ルで割かし低年収の社員は、優遇されるように感じる。将来は、
人口減少ですから、年齢ではなく、能力で給与を払う仕組みを作ら
ないと、日本企業は持たない。知的能力の高い海外出身社員も多く
なるでしょうね。

悪い面ばかりではなく、いい面もある。主に老人層の貯金が
1400兆円もあり、このお金の運用によっては労働人口が少なく
なっても世界的な金持ち国家でいられる。このお金の運用をどうす
るか、日本の銀行・証券会社は世界に投資することを考えるべきで
しょうね。米国・英国と同じ道を指向するしかない。この運用が
成功すると世界での影響力は増大する。不労所得国家になる。

それと、技術的に優秀なエンジニアが日本に居るため、新しい技術
を開発できる素地を持っている。そして、インターネットの高度利
用が現実を帯び、かつロボットのような高度技術も出てきている。
この結びつきにより、次の繁栄のネタがあるように思う。

しかし、今するべきは日本の循環型定常社会と人口減少の日本、
かつ金持ち国家、技術開発国家の将来像を見て、政策を決めていく
ことです。

どうも党利党略や小泉首相いじめのためだけに国会をやっているよ
うに感じる。

日米関係などの外交問題も国内不祥事で審議できないのは、米国
ブッシュ政権との関係を考えると、今後、穏健派のパウエルを更迭
してまで世界的な軍事行動を米国は実施していくが、米国に付いて
行くのは、日本と豪州だけで、英国も欧州との調整ができるもの
しか協力できなくなる。これをどうするのか議論するべきですよ。
与党・野党の皆さん。

米国との緊密な関係を維持する方向で議論してほしかった。そうし
ないと、米国支援を泥縄式に決定することになる。その時の法的根
拠もないようなことになる。日本のために本当に残念です。

米国の支援をしていれば、次の展望が開けるように思う。日本の
ODA以外での世界貢献の一歩のはず。日本が世界で発言している
のは、今の所、緒方さんの一枚看板ですよ。川口外相も活躍し始め
たが、まだ援助に関してだけです。


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