926.イラク攻撃について



米国と欧州は決定的にケンカしている。こうなると、米国はイラク
攻撃をするしかない。日本も米国に付き合うのでしょうね。Fより

ビルダーバーグ会議は欧州と米国で物別れになったようです。
2つの話題がメインであったのですが、1つはイラク攻撃、もう
1つは京都議定書の批准であったが、どちらも物別れでしょうね。
京都議定書については、米国サイドは分裂していたのですが、
ブッシュ政権としては、反対となってしまった。しかし、GM、
IBMなど米4社(元モルガン系)は環境対策をすると、京都議定
書賛成を言っている。

しかし、イラク攻撃問題ではパウエルでさえ、米国がやる中東政策
を欧州は批判しないで見てて欲しいと発言しているので、相当な対
立があった可能性がある。
しかし、フランス・ロシアはイラクでの石油利権が保証されたため
に、米国のイラク攻撃に賛成や参加はしないが、介入はしないよう
です。

このため、米国のイラク攻撃が現実的になってきています。これが
どうなるかを予測しよう。しかし、サウジ、トルコ、クウエートも
攻撃基地を米国に提供しないと言っている。このため、米国地上軍
の集積地が確保されていない。ラムズフェルド米国防長官は、クウ
エートの再度の説得を試みるようですが、どうでしょうね。カター
ルの空軍基地は使用可能ですから、そこから空軍は攻撃できる。

このため、イラクとトルコ、イラン3国に居住するクルド族と反フ
セインのイラク政党に米国は支援する。これは完全にアフガニスタ
ンの成功パターンを踏襲するのでしょうが、イラク国軍はタリバー
ンより数段強力で、いくら米国空軍が反フセインの地上軍を応援し
ても、勝てるはずが無い。そして、米国地上軍も支援できない。
制服組の米国陸軍幹部もイラク攻撃は危険であると言っている。
これはイラクは生物化学兵器を持っているためですから、それの逆
利用を考えるしかない。

よって、米国はこの米国クルド族軍にイラクから生物化学兵器攻撃
を受けたことにして、戦術核兵器を使用する可能性が大いにあると
懸念する。ブッシュ大統領が、公言しているので、可能性が大いに
あるのです。
イラクで核攻撃しても、隣はイランですから死の灰の危険がアラブ
の友好国に流れないのでOKです。これに対してイラクは米国国内
でのテロ攻撃を計画する可能性があります。相当数のアラブ系の人
が米国国籍を取得しているし、イラクの工作兵やアルカイダなどの
影響を受けている人が多く要るためです。

このため、米国は国土安全保障省を設けて、国内治安を確立する
必要が出てきているのです。米国だけでなく、テロ防止の世界的な
治安体制を米国は他国に要請している。特に欧州にはアラブ諸国か
ら、多くの移民が存在しているので、テロを欧州からの情報で知る
ことが多い。特にドイツで、トルコから移民に紛れて、テロリスト
がいると思っている。実際、アダもドイツの大学に留学していた。
このように欧州からのテロ計画情報は米国としても必要であるため
、欧州と決定的な対立は今後もできない。

勿論、その時は日本は米国支援のために、イージス艦をペルシャ湾
に派遣するしかないでしょうね。ここに展開する米第5艦隊と空母
をイランやイラクの攻撃から守る必要があるためです。

イランは、米国イラク攻撃時どう出てくるか、不明です。もしかす
ると、米国艦隊に攻撃する可能性は残されていると思います。
イランが出てきたら、米国の思う壺ですが、どうでしょうね。

中国は、イラク攻撃、イラン同調でも、行動しないと思う。経済発
展が疎外される可能性が高い。今でも人道問題で、世界的な非難に
さらされている。同調はしないでしょうね。

さあ、日本が参加するW杯で盛り上がった後に、米国のイラク攻撃
を引き続き観戦しよう。
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中東の米軍規模、アフガン攻撃開始時を上回る=米国防長官(ロイター) 

[ドーハ 11日 ロイター] ラムズフェルド米国防長官は、
ペルシャ湾岸地域における米軍の存在は現在、アフガニスタンでの
反テロ行動の開始時よりも大きい、と述べた。 
同長官は記者団に対し、「それ(米軍の存在)は現在、アフガニス
タンでの行動の開始時よりも拡大している。軍の規模の増減を、
今後もかなり迅速に実施していく。しかしその規模を公表するのは
適切ではない」と述べた。 
さらに、米国はイラクに対する行動を計画しているのか、との質問
に対し、同長官は「われわれは常に行動をとっている。(イラクの
)指導層の変更は重要だ」と述べた。 (ロイター)
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米、先制攻撃容認の新戦略策定へ(ASAHI)

 10日付の米紙ワシントン・ポストは、ブッシュ政権が冷戦時代
の「封じ込めと抑止」戦略と決別し、生物・化学・核兵器など大量
破壊兵器を所有するテロ組織や敵対国への先制攻撃を認める新たな
戦略を策定中であると報じた。新戦略では核兵器による先制攻撃も
検討されており、広く論議を呼びそうだ。

 米政府高官が同紙に語ったところでは、新戦略はブッシュ政権の
国家安全保障会議が策定し、この秋に発表する「国家安全保障戦略
」に盛り込まれる。「封じ込めと抑止」戦略を完全に捨て去るわけ
ではないが、米国を大量破壊兵器で攻撃する恐れのあるグループに
対する「先制攻撃」と「防衛的な介入」が、初めて、正式な選択肢
として明記されるという。

 特に生物兵器に対抗するため、「最後の手段」として核による
先制攻撃も考慮されているという。ある政府当局者は「敵の性質が
変わった以上、対応も変わらざるを得ない。問題は、守るべき領土
を持たないテロ組織に、我々が経験したような攻撃を思いとどまら
せる方法が分からないことだ」と話している。(21:02) 
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米政権、イラク反体制派に追加支援約10億円を提示(ASAHI)

 バウチャー米国務省報道官は10日、ブッシュ政権がイラクの
反体制派組織「イラク国民会議」(INC)に800万ドル
(約10億円)の追加支援を提示したことを明らかにした。INC
は上積みを求め、交渉が続いているという。

 同報道官によると、国務省高官は17、18両日、INCをはじ
めクルド民主党やイラク国民合意など反体制派組織の代表たちと
フセイン政権打倒をめざして協議した。ブッシュ政権は今夏、反
体制派を広く集めた会議を計画している。(20:21) 
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米国防長官の湾岸歴訪巡り憶測 (日経)

 ラムズフェルド米国防長官がペルシャ湾岸を歴訪したが、米軍の
対イラク攻撃が予測される中だけに憶測を呼んでいる。長官の今回
の訪問先はイラク隣国のクウェート、米第5艦隊司令部がある
バーレーンと、カタール。基地提供に難色を示しているサウジアラ
ビア抜きの日程となったことから、中東の空軍拠点機能をサウジ
からカタールに移すとの説が再燃している。 

 国防長官が11日到着したカタールにあるアルウデイド基地を巡っ
ては、サウジの代替基地として米軍が用いる意向であると米紙が報
道した経緯がある。サウジにあるプリンス・スルタン基地を米軍は
空軍の司令拠点として位置づけ、現在もイラク領内のパトロールな
どに使用しているが、サウジはイラク攻撃での提供は認めない立場
だ。(バーレーン=岐部秀光) 
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再生可能エネ利用を推進 GM、IBMなど米4社 
http://flash24.kyodo.co.jp/?MID=MRO&PG=STORY&NGID=AITN&NWID=A3151210
 【ワシントン12日共同】コンピューター大手IBM、自動車大
手ゼネラル・モーターズ(GM)など米4企業が11日、環境シン
クタンク、世界資源研究所(WRI)と共同で、太陽光発電など
再生可能エネルギーの利用を進める事業を始めると発表した。 
 各企業の幹部は、地球温暖化防止などに取り組む姿勢を強調。
再生可能エネルギーの利用には経済的利益もあると強調した。 
 GMはミシガン州の施設で、廃棄物の埋め立て地から生じる
メタンガスでつくった電力など、バイオマスエネルギーの利用を
開始。IBMはミネソタ州の工場で、風力発電による電力の購入を
拡大する。 
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米、「国土安全保障省」創設へ 縦割り打破狙い再編(ASAHI)

 ブッシュ米政権は6日、「国土安全保障省」の創設をめざす方針
を明らかにした。同日夜(日本時間7日朝)、大統領が全米に向け
た演説で全容を明らかにする。同時多発テロ後の昨年10月、ホワ
イトハウスに国土安全保障局を設立して省庁間の調整などにあたら
せている。テロ対策をめぐって捜査当局の不手際が相次いで発覚し
ていることなどから、大胆な省庁再編で縦割りの弊害を解消する狙
いがある。

 フライシャー大統領報道官によると、同省は国境や運輸の安全対
策▽緊急事態への対応や危機管理、生物・化学・核兵器対策▽連邦
捜査局(FBI)や中央情報局(CIA)が集めた情報の分析や管
理などを包括的に管轄する予定だ。

 同省には八つの政府機関から人材を集める予定で、実現すれば過
去最大規模の省庁再編になるという。創設には議会の承認が必要だ。

 AP通信によると、米国では100前後の政府部門と90近い議
会の委員会と小委員会が、国土の安全保障を分担して管轄。情報の
交換や連携がきわめて難しい状態にある。(02:13) 


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