905.第4次世界大戦遂行



第4次世界大戦と「5月18日の日高リポート」で言っていた。
この第4次世界大戦を考察しよう。   Fより

1次、2次大戦は、本当の国家間戦争であり、多くの人が死んだ。
3次世界大戦は、米ソの冷戦で、結局ソ連が負けて、共産主義が、
破産した。そして、第4次世界大戦は対テロ戦争と国家ではない
テロ集団との戦いになると。また、この戦争は10年以上は続くと
宣言していた。

そして、今までにこのテロの被害を一番受けているのが米国であり
、威信を掛けて、テロ集団を潰すのが米国の使命だと宣言している
。この使命遂行にパウエル国務長官も参加している。しかし、
チェイニー副大統領とは、どこか違う。それは、パウエルには
パウエル・ドクトリンが存在しているからだ。

パウエル・ドクトリンとは、1.戦争は政治の最後の手段でなけれ
ばならない。2.目的を限定し、必勝の戦略態勢を築き、十分な
兵力を集中せよ。3.戦いは国民の理解と世論の支持がなければ
勝利は得られない。

この1と2がまだ確立していないとパウエルは考えている。軍を
むやみに出すと、負ける確率が高くなり、かつ米国の威信が低下し
て、世界が米国の言うことを聞かなくなる。そして、現に欧州は、
ブッシュ政権のテロ戦争そのものに対して、大きな反発を抱いる。
特にイスラエル擁護で、その反発は表面化したように感じる。

このコラムでもイスラエル擁護は米国のイラク攻撃や対テロ戦争に
大きな障害になると言っている。アラブ諸国にイラク攻撃を反対さ
れると、米国陸軍の戦車や要員を下ろす場所がなく、イラク攻撃を
有効に行えなくなることは、自明の理であるから。

しかし、主にウオルフォウイッツはイスラエルのジェニン攻撃を
バックアップした。これではアラブ諸国は、反米的になりイラク
攻撃のために協力しなくなる。このため、トルコにイラク攻撃基地
を貸してと頼んだが、断られた。このため、とうとうイラクを陸上
から攻撃できなくなったのです。2の目的を限定しないためにこの
ような事態になっているのです。イラク攻撃だけに目的を絞るべき
であったのです。

やっと、ブッシュ政権も気が付いて、イスラエルの横暴を止めたが
時は既に遅すぎた。アラブ諸国では反米感情が高まり、米国のイラ
ク攻撃を容認できるような雰囲気ではない。その雰囲気を改善する
ためにはイスラエルとアラブの和平を実現するしかないが、それで
は時間がかかり過ぎる。
2003年6月までに米国はイラクを攻撃すると言っている。これ
には間に合わない。

このため、ウオルフォウイッツはアフガンに基地を作り、イランを
まず攻撃して、イランを横断してイラクを攻める計画やアゼルバイ
ジャンに基地を作り、これもイランを横断してイラクを攻める計画
を策定し始めた。しかし、この計画ではイラン・イラクの2ケ国と
宣戦布告することになり、困難は倍以上になる。それとロシアの動
向が重要になる。ロシアはイランと軍事協定を結んでいる。この
ロシア説得のため、ブッシュ大統領がロシアを訪問する。

欧州もイラン・イラク攻撃には反対のようであり、英国以外は相当
な抵抗を受ける可能性が高い。すでに、欧州から9・11の事前通
告問題で、米国ブッシュ政権は批判を浴びている。ソラナ理事が裏
で動いている。そして、英国ストロー外相までソラナと同期して、
行動しているようだ。米国と同盟国である英国も欧州と歩調を合わ
せ始めた。この意味は重い。米国の孤立である。ビルダーバーグ
会議の事務局も反米的な雰囲気になっている。

インド・パキスタンの戦争が心配されているが、この本格的な介入
を米国は余りやらないと、欧州は不満で、とうとう英国ストロー外
相が出てきた。世界の平和の調整は米国がやっていたが、その調整
を欧州が肩代わりし始めている。欧米の反発は、極度に高まってい
る。

日本はどうするか??日本は、勿論米国の支援のためにイージス艦
を派遣するべきでしょうね。この派遣と交換に、米国から、日本優
遇策を引き出すことが重要であろう。英国と違って、周りに集団安
保体制を組める相手がいない。米国しか選択肢が日本にはないので
す。ここが英国と大きく違う。しかし、米国のあまりにも横暴な行
動には、反対意見を言ってもいいと思う。緒方さんが、イスラエル
問題で発言していたように。しかし、パウエル・ドクトリンの線で
ではあるが。
==============================
 Combat stress !! In order to narrow the gap between Japan 
and the U.S.   2002/05/22 21:24 

 Japan and the U.S. should work toward the upcoming World 
Cup. And it would be useful if the two countries can share 
more and more intelligence in countering terrorism. Let me 
put it anther way, cooperation can work in the working level
, especially, J police, SDF and U.S. bases in Japan. 
So, I hope we will be able to fill in the gap between Japan 
and the U.S. 
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
(Fのコメント)
対テロ戦争に日本は協力するしかない。日本も北朝鮮工作兵が多数
潜伏しているため、テロの可能性がある。世界的な安全確保は日本
の利益でもある。

しかし、イスラエルとパレスチナ問題は、どうも違うと思う。平和
的な解決が可能なのに、イスラエルと米国の強硬派は軍事的な解決
をしようとして、テロリストを育成しているように感じる。

これはテロ戦争にとっても、大きな脅威になっている。


コラム目次に戻る
トップページに戻る