892.ロボットと社会システム



日本では他の世界各国に比べて、ロボットの研究が進んでいる。
この技術の動向と今後を検討しよう。  Tより

Fさんにロボットのことを話したら、コラムに書けと言われたので
、ロボットの現状を述べてみたい。
ロボットと言っても、産業用ロボットではなく、ヒューマノイド型
やメカノイド型のロボットで自立して動くようなアイボやPINO
などについて、考えることにする。

自立型ロボットと言っても、4・6足型と2足型に分類できるよう
です。2足型が人間に近い形ですが、安定性に問題があり、倒れる
と、自分で起き上がれない。この倒れた時、起き上がるロボットも
研究されているが、またのようです。このため、実用的に物になり
そうなのは、現時点では4足型のメカノイド・ロボットでしょう。

4足型はソニーのAIBOが有名ですが、オモチャメーカのロボッ
トたちも面白い。そして、何よりいいのが安い。ネコ型ロボットの
ネコロや対話ロボットのメモニ、それと、2足ではPINOオモチ
ャ版がある。サーボモーターが1つで2足歩行するカムエイトとい
うロボットもある。

北野宏明さんがやっている共生システムは面白い。PINOの情報
をすべて公開している。また、ロボットを組み立てる部品を作る
メーカも出てきて、ロボットを組み立てることが容易になってきた。
また、ロボットの小型化、知能化に役立つ部品類も出てきている。
ホームページもたくさんあり、今後の利用場面を考えるフェーズに
なってきたようだ。

一番良いのが、日本しかこのようなロボット工学が流行化していな
いため、周辺技術を含めて、日本が世界を数歩以上引き離している
ことと、多くの人がロボット研究に参加していて、人工頭脳や認識
の研究も進んでいる。

しかし、ロボット普及前に考えていく必要がある問題もあるのです。
それは、

問題の1つ目は、価格であろう。実用的な2足ロボットで現時点で
500万円はする。4足のロボットは東工大の広瀬・米田研から
売り出しているが150万円だそうだ。簡易化が必要。この解決に
はオモチャの発想がいいかもしれない。目的を絞る。

問題の2つ目は、ロボットの認識力が弱いので、障害物を認識でき
ずに、ぶつかる可能性があるのです。現時点は遠隔操作や人間の補
助が必要でしょうね。しかし、これは急速に解決するように思う。

問題の3つ目は、社会との係りについて、どう考えるかが必要にな
ってきている。ロボットの学習心理学や発展心理学が必要になるで
しょうね。ロボット倫理学も必要ですね。ロボットが人間に危害を
与えると当面、作った人間が罰せられるのでしょうが、もしロボッ
トが進化して、学習機能が発達したら、育て方に問題があった場合
はどうするのでしょうかね??法整備と法の原則を変化させる必要
があると思う。

問題の4つ目は、ロボットが食事の世話や家庭内の用事をしてくれ
るようになると、独身女性や独身男性が増えることになるでしょう
ね。この人の心の問題。男女間の問題、結婚とは何かの問題がでて
くると思う。多くの人が、昔、女中や召使がいた貴族に似た生活に
なるのでしょうね。自分用ロボットは、自分が育てるので一生ロボ
ットと一緒にいることになるように思うが。


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