891.中東情勢について



前回の中東情勢では、平和の希望がまだあったが、シャロン首相の
強攻策により、崩壊することが明確になった。  Fより

シャロン首相が、再度パレスチナ地域、特にガザに侵攻するようだ
。アラファト議長は、イラク工作兵やアルカイダの兵をコントロー
ルできないし、テロ活動するハマスなどの資金を封鎖できない。

米国世論は、イスラエル擁護論であり、ガザへの侵攻もしかたがな
いという。米国は世界で唯一の軍事大国であり、世界の覇権も握っ
ているし、現米国政権は、その政治の中心を軍人が握っているため、
イスラエルのシャロン首相の強攻策にパウエル以外は共鳴している。

このため、この国の後ろ盾があるイスラエルは断然有利に、中東紛
争を仕切ることができる。パウエルもとうとうお手上げ状態になっ
ている。パレスチナ・アラブ諸国とイスラエルの意識差が大きすぎ
るから、平和協議自体を開催できない可能性が大きい。

しかし、イスラエル有利で、強攻手段を多用すると、アラブ諸国の
民衆が立ち上がり、イスラム教の喜捨がパレスチナのテロリスト集
団に集まることになる。テロと軍事侵攻の無限の地獄になる可能性
が高い。国連の派遣軍をパレスチナに置く案も米国は拒否権を行使
するでしょうから、ありえない。

欧州は、ロシアとの安全保障上の連携強化を図り始めた。
米国、日本は中東から大きく離れているから、余裕を持って対応で
きるが、欧州やロシアは自分の裏庭のような近さであり、中東での
戦争や紛争は、直接影響することになるため、安全保障上の連携を
保ち、どう行動するかを協議するようだ。ただ、アラブの同意が無
いためイラク攻撃は、当分ありえないでしょうから、静観でしょう
ね。

中国はイランなどアラブ諸国を江沢民国家主席が歴訪して、アラブ
支援を明確化している。イスラエルの侵攻に反対を明確化して、
エネルギー確保に動いた。

日本・英国・豪州などは米国の同盟国として、行動するのであろう。
当面、日本としてはアラビア海にイージス艦を派遣するしかないで
しょうね。
日本国家としては、米国と協調して、同盟国(集団安保体制)とし
ての役割を果たす選択肢しかない。近隣諸国との問題をあり、米国
とは離れることができない。また、ここまで米国世論が統一してい
ることも珍しいほど、イスラエル擁護になっている。これも無視で
きない。

しかし、私Fは益々、黙示禄の世界になってきた印象がある。
もし黙示禄が正しいとすると、日本が中東に自衛隊を送ることにな
るようだ。この黙示禄の世界にならないようにするためにはどうす
るか??を考える時期かもしれない。イスラエルもアラブも国家が
無くなる事態は、両者ともに望むものではないでしょうから、何か
のガード処置をする必要があると思うが、それができるパウエルの
政権内での力が余りにも無い。このため、現実的な思考政治ができ
ないし、イスラエルのシャロン首相の強攻策に現実が引きずられる
ことになっている。当面は、アラブ諸国の自制に期待するしかない。
そして、ガザなどのゲリラが有利な地形でイスラエル軍が、ゲリラ
に立ち往生した時が、次の国連の介入点になるのでしょうね。

前回解析で、トルコの工作で成功しているように記述しているが、
それは誤りのようです。工作中でまだ、成功したわけではないが、
軍人派はトルコしかないと言っている。


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