887−1.環境浄化に菜種油



件名:環境浄化に菜種油  
国際戦略コラム 様       山崎と申します。

静岡新聞 2002年(平成14年)4月29日(月) 朝刊より
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菜種油を代替燃料に    大東農産が菜の花を栽培
県トラック協要請  環境浄化へ効果期待

 低公害で、軽油の代替燃料として注目され始めた菜種油をつくる
ため、農事組合法人の大東農産(小笠郡大東町)が菜の花の栽培に
取り組んでいる。牧草地を利用したことから土地の有効利用につな
がり、開花した菜の花は心和む風景を生み、景観形成にも一役かっ
た。菜種の収穫は間近。今度は環境浄化への効果が期待されている。

 大東農産の栽培地は同町東部の牛淵川近く。約3.5ヘクタール
の菜の花畑に黄色い花が広がる。車を止めて、記念撮影をするドラ
イバーの姿も見られ、4月20日には「菜の花コンサート」が繰り
広げられ、子どもたちの元気な歌声が響いた。

 大東農産が菜の花の栽培に踏み切ったきっかけは、軽油の代替燃
料として菜種油を求めていた静岡県トラック協会の働きかけ。農地
の活用、環境保全を従来から重視していた大東農産と県トラック協
会の思いが一致し、試験栽培が始まった。

 昨秋、大東農産は牧草を刈り取ると同時に肥料を加え、35キロ
の種を蒔いた。種まき直後に除草剤を散布した以外に農薬は使わな
かったが、牧草地で排水が良かったことも幸いし、菜の花は病害虫
の被害も受けず、順調に成長した。

 刈り取りは6月中旬の予定で、収穫した菜種はすべて県トラック
協会が購入する。菜種は専門会社の手で、菜種油にして、さらに軽
油の代替燃料として使用できるように精製する。

 菜種油を原料とした軽油の代替燃料は有害物質が少ないことから
注目を浴び、海外では長距離トラックにも利用され、国内でも自治
体の車などで使われ始めた。

 県トラック協会は得られた代替燃料を、さまざまな車種のディー
ゼルエンジントラックで利用する計画。数十台の車で軽油と混合さ
せて使い、混合割合や車種、長距離、短距離の運行形態の違いによ
って、どのような変化が表れるかを調査する。

 排ガスの含有成分も分析する。「実際に走行して、実用化に向け
た資料を得、低公害であることを数値で把握したい」という。

 大東農産の太田和良代表理事は「種まき、施肥も既存の機器でま
かなえた。新たな設備投資をせずに栽培できる点も長所。イメージ
アップも図れるので来年も栽培したい」と話した。
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(Fのコメント)
面白いですね。菜の花畑の復活が可能かもしれないようですね。
森林や農産物の商品開発は今までほとんど、組織だってしていない。

このような試みが成功することが日本農業の再生に繋がると思う。
頑張ってください。


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