878.香港・深川事情



香港・深川に行ってきました。その報告。  Tより

4日間、香港と深川に行ってきました。
香港は、成田から4時間半の飛行で着く。そして、香港ではコンラ
ッド・ホテルに泊まった。香港島で一番のビジネス街で、山が迫っ
ているが、それをうまく使ったパシフィック・プレイスという街に
そのホテルはある。

地下鉄からこの街に上がって入ると地下に着くが、この街の3Fに
コンラッド・ホテルの入り口がある。かつ入り口が1Fとなり、
そこから7Fの所に受付がある。しかし、そこがホテルの地上レベ
ルになっている。山の傾斜が急なため、このようなことが起こって
いるし、中心地であるため、多くの人が利用して、このような構造
のビルを作るのであろう。この付近のビルは60Fとか80Fとか
の高さが当たり前である。

3日目に香港の九龍(クーロン)を見たが、人が多く、活気がある。
それと、そこの物価は非常に安いが、パシフィック・プレイスの
物価は日本以上に高いか同じ。この二つの地域の人の服装も違う。
2つの階級があることを感じる。世界的に高級品の価格は同じにな
っている様に感じる。しかし、下層階層の物価が違う。日本には
この下層階層がないために、最低価格が高いようだ。

2日目には、深川に行って来た。香港から深川までは、ジェットフ
ァイルの高速船を利用した。1時間で普通90HKドル、ファース
ト120HKドルかかる。電車の方が40HKドルと安い。しかし
、船の方が快適とのこと。電車は混んでいる。

3日目には、インテジャー・ハウスを見学した。英国の同様な施設
を香港に香港政府が作った。この施設は、近い将来のビルや家の展
示がしている。この家の展示の半分近くをサムソンが提供している。
日本のメーカの提供は残念ながら、何もない。このサムソンの提供
品がOSGI仕様の家電とコントロール装置である。日本の家電メ
ーカはこのインテジャー・ハウスを見て、危機感を持ってもらいた
いものである。このOSGI仕様の家電を中国や世界の高級マンシ
ョン業者に売り出している。ここには日本のメーカはいない。この
ため、製品価格も高くしている。それでも売れる。日本がいないた
めであろう。日本メーカには最高級という概念がないし、それを買
う上級階級もないため、そのような製品を考えないような気がする。
しかし、韓国や中国には上流階級が居る。このため、この人たちの
要望を満たす家電の需要と供給があるようだ。

今回香港に来た理由は、家電や設備系の韓国・中国製品の製品を見
にきました。日本がとうとう、技術的に韓国に遅れたことをわかっ
た。中国の超高級マンション(一軒が1億円、広さ300m2のマン
ション)に、どのような設備を入れるかを検討しているが、日本製
品はキー家電機器では予定がない。相手先の条件に合う日本製品が
ないからどうしようもない。

この10年、日本は家電の世界でも、世界の流れから日本独自の中
にあったために、OSGI対応の製品も、家電もない。しかし、
高級中国市場などでは、このOSGI製品が視野内にある。しかし
、アジアでは韓国の三星(サムソン)製品しかない。香港政府の未
来展示施設インテジャー・ハウスにも無料で提供して、中国市場を
狙っている。サムソンなどの人とも、打ち合せをしたが、OSGI
対応製品を中国や日本進出の先兵にするようである。すでに、韓国
ではそれを利用した高級マンションを完成している。

日本のメーカは、エコネットに関わったために、この世界標準に乗
り遅れて、中国の高級家電市場(ここは中国企業ではできないため
、儲けが出る)をこのままでは、サムソンなどの韓国勢に取られる
ように思う。このような高級品を日本が作らないと、韓国が積極的
に宣伝して、世界に提供するようだ。

2日目の深川では安い電力メーターを作っている会社を見学したが
、その作り方が、昔の日本の工場と同じような作りで、人を一列に
動員したラインであり、2000人を2ラインで日夜2交代で生産
しているとのこと。電子基盤や部品供給を請け負っている会社から
供給されているとのこと。ということは、この会社はアセンブリし
ているだけではないか??と思った。しかし、製品価格は日本より
、大幅に安い。


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