864−1.イスラエルの誤算



パレスチナ紛争はイスラエルの誤算が生み出したものだ。この検討
                   Fより

イスラエルの軍事主義は、軍事行動でテロを抑えられるという主義
であるが、このことが本当かどうかという問題になる。
イスラエルを支持する人たち、特に米国ユダヤ人協会や米国で宣伝
活動をしているネタニアフ元首相と米国新保守派(ネオコン)の意
見は、テロ防止のための軍事行動は平和に寄与するという立場で、
よってシャロン首相は平和の使者であるという。これには、私も驚
いているが。
我々がしなければならないことは、この見解は本当かどうかの問い
を発することでしょうね。平和の問題ではなく、純粋な軍事問題と
して???

イスラエルは建国から今まで、通常戦争しかしたことがない。まあ
レバノン南部を占領した時に、ビスボラからゲリラ戦を仕掛けられ
たが、深刻になる前に撤退している。
このため、ゲリラ戦、特に周辺国から武器補給され、かつ訓練され
たゲリラ兵がいかに強いかを知らない。日本の中国での失敗や、
米国のベトナムでの失敗を繰り返すことになる。

日本は中国軍を弱いと思い、通常戦では連戦連勝するが、このため
どんどん拡大して、その拡大地域でゲリラ戦になり、消耗すること
になる。中国の裏に欧米諸国からの補給があり、ゲリラに武器食料
が渡された。このため、この補給ラインを叩こうとして、より拡大
して、第2次世界大戦に突入してしまう。

これと同じ事を、米国もベトナムで経験することになる。そして、
イスラエルも同じ状態になるでしょうね。パレスチナにイラク兵、
アルカイダ、ビスボラなどの工作員や軍事顧問団がすでに侵入して
いる。そして、このゲリラに対して、支援を周辺諸国は表明し始め
ている。

イスラエルが通常戦争に強いのは周辺諸国も知っているが、ゲリラ
戦は始めてで、ゲリラ戦になると強い軍隊もボロボロになり、どう
なるか解らない。このため、周辺諸国は武器の補給はするが、通常
戦争を仕掛けることはない。

しかし、ゲリラ戦に苦戦すると、補給戦を叩こうとするため、戦線
が拡大し、拡大地域でもゲリラ戦に巻き込まれることになる。
そうなると、イスラエルの労働人口の多くを戦争に取られるため
経済はガタガタになるでしょうね。米国ユダヤ人の一層の支援が必
要になり、米国政府に対し圧力を掛けて(共和党の中間選挙の資金
のほとんどを出して)イスラエルの軍事行動を正当化することにな
るのでしょうね。しかし、イスラエルは戦線を拡大すると、より以
上の世界からの批判を浴びることになり、米国の支持が一層必要に
なる。

イスラエルと米国の一体感が増すことになる。イスラエル労働党が
戦争反対に回り、イスラエルの世論を和平にしない限り、この悪循
環は止まらないのでしょうかね??

しかし、聖誕教会にイスラエル軍が無謀を働くと、キリスト教会も
敵にすることになり、ロシア教会問題をあわせると、世界を敵に回
す事になるような気がする。

そして、アナン国連事務総長が平和維持軍をパレスチナに送りたい
と言い始めた。この軍構成はロシア、欧州軍を中心にするしかない。
アラブ諸国軍では戦争を起こすようなものですから、中立と思われ
る国が中心になる。しかし、この欧州・ロシア軍とイスラエル軍の
戦いになる可能性もあると思う。どうしても、私も預言書に影響さ
れているようだ。

どうすればいいかは、簡単。サウジの和平案をイスラエルが認める
ことである。そして、パレスチナ国家をヨルダン川西岸に作り、
国境をガードするしかない。
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イスラエルとユダヤ人              北海 
   
 イスラエルに住むユダヤ人の内、現在の攻撃に全面的賛成を行って
いるのは坊さんと第二次大戦後、各国から移住してきた人達であり
、ソビエト崩壊後に移住してきた人達である。逆に反対しているの
は主に、古くからパレスチナの人々と暮らしていた人達や、その子
孫である。故に、イスラエルを攻撃するだけでは何の意味も無い。
イスラエルを攻撃するのは、古くから住むユダヤ人に失礼であり、
むしろ逆効果というのであろう。 


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