824−2.次世代のエネルギー



次世代のエネルギーとなり得るのか?
酸化と還元  http://jimbo.tanakanews.com/232.html
tanaka
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酸化と還元の抜粋:
産業革命に始まる資本主義経済は、地球全体を極端に「酸化」させ
る一方であった。資本主義経済とは、その究極において「酸化」と
いう営為そのものであった。
未来を切り開く新たな概念は、「酸化型」の対極にある「還元型」
であろう。
 「京都議定書」を巡る国際的な議論の本質は、「環境」を商品に
仕立て上げ、トレードを行うマーケットと同じ水準にあるものだと
理解しておいた方がよさそうだ。「酸化型社会」が為し得ることは
、精々ここ止まりであろう。
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常温核融合は科学スキャンダルとして喧伝されたが、現在も研究を
続けている学者がいる。
常温核融合研究所
http://www.mars.dti.ne.jp/~kunihito/cf-lab/index.html
夢の科学の結末は、どうなるのでしょうか?
tanaka
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常温核融合(Cold Fusion)とは? 
 1989年の3月に、ユタ大学の二人の電気化学者ポンズとフライシュ
マンが、ビーカー の中で核融合を起こしたと発表したニュースが、
世界中を騒然とさせたことを記憶している方も多いだろう。その2年
前(1987)に高温超伝導体(酸化物超伝導体)が発見さ れ、ノーベ
ル賞が授与されたこともあって、常温核融合もノーベル賞かという
連想をした人も多かったのではないだろうか。

 ところが、常温核融合の方は高温超伝導と違って、話がそうスム
ーズに進まな かった。アメリカでは、早速ポンズとフライシュマン
の属していた州立ユタ大学に予算を付けて研究を続行させることに
した。常温核融合研究所という名称も用いられた。それと同時に、
エネルギー省に検討委員会を設けて、ポンズ達の結果のチェックと
再試をやらせたのである。

 委員会の検討結果はノーだった。こういう場合の対処は極めてア
メリカ的なのだが、ユタ大学の常温核融合研究所は1年で閉鎖されて
しまった。ポンズは首になり、フライシュマンは出身地のイギリス
へ帰った。これで、第一幕の幕は下りた。
 平和利用を目的とした制御核融合炉の研究は、毎年莫大な費用を
かけているにもかかわらず、2050年以降に実現するかどうかさえ予
想できない状態である。

 そのような時に発表された常温核融合発見のニュースが、これま
で制御核融合の研究に携わってきた研究者のみならず各界に、いか
に大きな衝撃を与えたかは想像できるだろう。コップ一杯の重水を
ビーカーの中で電気分解して、出てきた重水素を陰極のパラジウム
金属に吸わせると、ガソリン70リットルに相当するエネルギーが得
られるというのだから、これまでに何千億円を費やして、末だ目鼻
がつかないでいる研究者にとっては脅威なのである。常温核融合の
研究を抹殺しようとする陰謀があったと 、まことしやかに囁かれた
こともある。

 ところで、1994年の6月25日の新聞は、世界で初めて常温核融合の
特許が認可されたことを次の様に報じた。
 『米個人発明家に認可一米で初の特許成立一常温核融合の実験方
法・装置』(日経)
 第二幕はとっくに始まっていたのである。1993年12月にハワイで
第四回常温核融合国際会議が開かれたが、理論・実験を含めて約150
件の研究報告がなされた。この会議で、独自のモデル(捕獲中性子
触媒核融合モデル)を提唱した。

 研究の現状は、確実な実験データを得る条件が次第に明らかにさ
れてきており、重水素や水素を含む固体中でこれまで予想もされな
かった核反応が起こり、熱や反応生成物が生ずる事が確認された、
と言って良いだろう。再現性の悪さが特に問題であったが、捕獲中
性子触媒核融合モデルを始めとして、この現象の再現性を科学的に
説明する試みがなされている。中性子という原子核の不可欠の構成
要素が固体中で示す行動については、今まであまり知られていなか
ったが、常温核融合では この中性子が意外な役割を演じているらし
い。

 科学は成果をすぐに生むものではない。しかし、兵器開発に注ぐ
力を常温核融合の研究開発に向ければ、10年以内には常温核融合の
科学が確立し、その10年後にはエネルギー利用も可能になるだろう
。研究はまだ始まったばかりであるが、これからの成果が楽しみで
ある。

 ただし、地球は人類だけのものではない。人間も地球の住民の一
部にすぎないことの自覚を新たにしないと、新しいエネルギーの大
量消費が、バランスを失いかけている地球環境に負の効果として現
れる事はほぼ確実である。「地球にやさしい技術」や「人間にやさ
しい政治」がとりざたされているが、地球が「母なる大地」である
ことを意識した、社会の在り方を選ぶ責任が人類にはあるのだと思
われる。
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(Fのコメント)
還元型エネルギー開発とは面白い考え方ですね。日本でも企業を立
ち上げてほしいですね。

エネルギー系の夢のような話は、至る所にあるが、あまり物になっ
ているのはすくないように思う。たとえば、船井さんが推奨する磁
気エネルギー発生装置も出力が大きくないようだ。
論理的にはできるが、値段が高かったり、出力が出なかったりする。
それと、現時点の社会の仕組みが石油中心に出来ているため、その
他のエネルギーの供給ができないなど。


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