817−2.米国の次の戦争



イラク攻撃の方法と、北朝鮮攻撃の手順を考察しよう。 Fより

北朝鮮が心配である。イラクは外交戦略的に、外務相や副首相など
をヨーロッパやロシアに送り、それなりに米国の攻撃を受けないよ
うに努力をしている。イランはアルカイダのメンバーを国外退去さ
せたり、ヘクマチアル元首相までも海外退去させている。しかし、
北朝鮮は、米国と交渉しないという信号で米国を刺激して、米国と
戦争したいという信号を送っているような気がする。中国に米国が
交渉する方向で北朝鮮に言ってほしいといっているのにである。

これは、北朝鮮はどう考えているか、わからない。米国の方が、
北朝鮮対話に積極的である。しかし、これは対話がしたいためでは
なく、米国が対話を呼びかけても、北朝鮮が対話を拒否するため、
戦争するしかないというストーリーを作るためにやっている可能性
があり、どうなるか分からない。

そして、その一方では戦争準備をしている。ブッシュ大統領が訪韓
時、滞在の多くの時間を在韓米軍慰問に費やしている。韓国の金大
中との対話は、思惑のすれ違いに終始した。北朝鮮に対する見解の
相違は埋めがたいほど、大きいことも明確になっただけである。

そして、中国では北朝鮮と中国の関係が話題になったが、中国は北
朝鮮を捨てる覚悟ができているため、米国との協調関係構築に成功
している。中国では、両首脳は意見の一致を見ている。中国と韓国
の立場が逆転した。そして、米中で台湾は保留としている。

そして、イラク関係ではフランスやロシアの反対が明確になってい
る。クルド族も米国のイラク攻撃には組しないと表明した。中東和
平に向けて、イスラエルも国内から戦争反対の意見にシャロン首相
は路線を変更せざるを得ない状況になっている。

米国のチェイニーの目論見は失敗した。この中東和平では戦争の
チャンスがなくなる。このための工作をサウジも始めた。それに
パウエルは乗っていく予定である。サウジは米国との関係修復に動
き始めた。国内もイスラエルとパレスチナの和平が成立すれば、国
内の動揺は、ある程度抑えることができる。
輪を掛けて、チェイニーがGAOからエンロンの問題で提訴されて
いるため、大きく動けない状態になってしまった。このため、米国
ブッシュ政権での権力構造は変化すると思う。
この逆転を狙うのか、イギリスのブレアとブッシュの会談を4月に
開催することにして、そのテーマをイラク攻撃としている。

このため、イラクが国連の監査を受け入れると戦争する可能性がな
くなってきたが、もし、戦争をするとすると、米国の選択肢は北朝
鮮しかない方向に行っている。どうか、東アジアの平和のために、
北朝鮮の米国に対話を実現してほしいものだ。
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北朝鮮 米との対話拒否
(西日本新聞)
 【ソウル22日田代俊一郎】朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)
の外務省スポークスマンは二十二日、ブッシュ・米国大統領の日中
韓歴訪に対しての談話を発表し、同大統領が金正日総書記を中傷冒
とくしたとして非難し、ブッシュ政権の対話を拒否する姿勢を明ら
かにした。

 韓国の金大中大統領との二十日の首脳会談で、ブッシュ大統領は
北朝鮮政策について対話路線を表明したが、北朝鮮側が対話を拒否
したことで中断している米朝関係の改善はさらに遠のきそうだ。

 ブッシュ大統領は米韓首脳会談で「包容(太陽)政策」支持を表
明したものの、京義線駅での演説で「世界で一番危険な政権が一番
危険な武器でわれわれに脅威を与えている」などと金正日体制を激
しく批判した。

 北朝鮮側はこの談話のなかで「わが人民の選択した制度を力で変
更しようと妄想しているブッシュ(大統領)のような連中とつきあ
う考えはない」とし、「侵攻の口実を探すために唱えている対話は
必要ない」と断言した。

 ブッシュ大統領は対話による解決を提示したものの、今回の北東
アジア歴訪は米朝関係には逆に作用しようとしている。また、北朝
鮮の反発は金大中政権にもショックを与えそうだ。(西日本新聞)
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中東紛争の激化は懸念すべき事態=パウエル国務長官
[エアフォース・ワン機内22日ロイター] 

パウエル米国務長官は、悪化の一途をたどるパレスチナとイスラエ
ルの紛争を米国は懸念しているとし、緊張緩和に向けて数日中に双
方に働きかけるつもりでいる、と語った。
ブッシュ大統領のアジア歴訪に同行し、帰国の途についたパウエル
国務長官はエアフォース・ワン(大統領専用機)の機内で記者団に
対し、「この1週間に事態は深刻に悪化しており、懸念すべき状況
となっている」と述べた。
そのうえで、「ワシントンに戻り次第、双方との対話を再開するこ
とに週末の大半を費やすつもりだ」と付け加えた。 
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米GAO、チェイニー副大統領を正式に提訴
 【ワシントン22日=吉次弘志】米議会の調査機関である米会計検
査院(GAO)は22日、エネルギー大手エンロンの破たんに関連し
て、ブッシュ政権のエネルギー政策の立案を主導したチェイニー副
大統領を正式に提訴した。GAOはエンロン幹部とチェイニー副大
統領らとの面会記録を提出するよう求めている。ホワイトハウスは
争う構えだ。  
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予算が余ったのでまた戦争ですか            とら丸  
   
 あの悪の国発言!最近のアメリカはどうしてしまったのでしょうか。
アリを踏み潰すような戦争をアメリカはまたするのでしょうか。
ある国の悪政を国連決議で決議で、経済制裁を行なう程度(これも
微妙な問題)までは仕方が無いと思うが、直接的な軍事行動という
のは、よっぽどですよね。
現在の軍事技術ではやるほうは簡単かもしれないが、やられるほうはた
まったものでない。表面にはでないが、潜在的にはこれから半永久的
にアメリカはうらまれるでしょうに。もしアメリカが自分の友人であ
るなら、「あほなことは止めとけ」ていいます。
現在の状況を作ったのは、アメリカであるはずなのに。アメリカとい
う国は人間が動かしているのではなく、金で動く国ですね。
わが国はアメリカから2発の原爆を落とされた国ですが、これは日本
人の潜在意識に大きな傷を残しているのではないかと想像します。
現在はアメリカべったりの日本ですが、今後アメリカのやり方しでい
では、わが国の民意は反米に傾く可能性がないとは言えません。
他文化国を敵に回すことは、いくら自信のあるアメリカでも戦略的に
は誤りであると思います。


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