816−1.日本企業の問題点



日本企業の営業や製品開発に大きな問題がある。  Fより

政府は不良債権処理が終われば、景気がよくなると思っているよう
だが、残念ながらそれだけでは、景気回復にはならない。新規の需
要を創る必要がある。その1つが、規制緩和して、サービス業を
簡単にできるようにすること。もう1つが日本企業を再生すること
である。この企業再生の問題点をT君に聞くと、大きな問題点があ
るようなのです。

T君は、今新規事業を行っているが、日本の大企業の問題点をいつ
も、見ているといっている。そして、その問題点が大きく日本企業
が世界的に負けた理由のような気がするという。その問題点を考察
しよう。ほとんど、これ以下はT君の意見である。

大会社の製品構成は、OPENになっていない。カメラとAV機器
を繋ごうとすると、同じ会社の製品を組み合わせないと、実現でき
ないようになっている。たとえば、AVはソニーで、カメラは松下
というような組み合わせをしたいと思ってもできない。民生品では
まだ可能であるが、ビル設備などでは組み合わせはほとんど不可能
になっている。LAN対応のIP製品であっても、物理的にしか接
続できない。違う社のIPカメラを組み合わせて、利用したくても、
そのようなことができない。これは大きな問題なのです。

しかし、その問題を大会社に言っても、相手にしてくれない。これ
はその会社の製品がクローズド戦略上に乗った製品になっているた
めなのです。ユーザの立場ではなく完全な売り手市場と思っている
。(これが大きな間違えであるのに)自社以外の製品を繋ごうとし
ない。しかし、米国の会社はそこを突いてくる。どの社の製品でも
繋げることができるオープン戦略で、製品を考える。オープンであ
ると、製品単体は安くなり、その組み合わせをするシステム全体の
インテグレーションが重要になる。

そのように、米国は利用技術を開発する方向になっている。機器は
中国や安いアジアの製品や、自社で設計した製品を中国で作らせ、
安くして製品は売る。そして、そのインテグレーションで儲ける商
売にするのです。

このような世界が進んでいるのに、日本はその標準化の仲間にも、
入っていない。ブロードバンドの映像形式の世界の標準化委員会に
日本は入っていない。正確に言うと、入れてもらえない。それはそ
うですよね。クルーズドな製品にするのですから。

また、家庭用の機器などの接続にエコ・ネットという日本独自の規
格を設定して、世界とは違う方式にするようだ。まだ、日本企業は
全然、わかっていない。それの音頭を取っているのが、全社的にク
ローズド戦略を推し進める松下電器である。まだまだ、日本の大企
業はお客より自社が重要なようです。まことに企業意識が腐ってい
るのです。全然、ユーザの立場になっていない。大幅赤字でもこり
ていない。まだ大幅赤字から脱出できないでしょうね。これでは?

またまた、大失敗したインターネットの二の舞を演じようとしてい
るのが日本です。同じ失敗を2度するのはバカしかいない。まさに
日本企業はそのバカですね。日本の機器業界は??自社のことしか
考えない。世界の動きを無視している。
政府の指導が重要だと思うが、どうであろうか??

それと同じ失敗をBAC−NETというクローズド戦略の日本標準
的なものもある。これはクローズド戦略を取る会社群のいいなりな
電気設備学会が決めた仕様であるがユーザを何だと思っているので
しょうか??まことにおかしい学者ですね。ユーザの立場を学会が
放棄している。山武などの機器メーカのいいなりである。お金を貰
っているからですかね。ユーザの立場で物を考えない学者やメーカ
が日本を悪くしている。

今、自社以外の製品も自由に繋げるオープンにしないと、日本の復
活はない。中国の方が先に、オープン化戦略を取り、世界的に機器
を売り始めることになる。
このままでは、日本の没落はしかたがないのかもしれませんね。
日本のユーザよ。このようなメーカとは付き合わないようにして、
早く気をつかせるべきでしょうね。利用面でもムダが多すぎる。
オープンな企業と自由に機器を選ぶようにした方がいいと思うが?
同じ事をするなら、値段も断然安いし、いろいろな情報も自由に取
れる。オープンであるから、いろいろな人が自由に製品を組んで利
用できる。

もし、そのようなご希望があれば、ここの管理者のT君を紹介しま
す。この記事はオープンなシステムを売るT君の事業を紹介してい
る感じになってしまいましたね。


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