803−2.倫理観の欠如



Fさんへ
倫理観の欠如は、不良債権問題よりも深刻な問題と私も考えます。
個人主義を利己主義と解釈していることで、責任は放棄し、権利・
権限・報酬に執着する。
特に役人において酷い様ですが、でもこれは戦後教育だけの問題で
も無いと思います。

真珠湾奇襲で末代の日本人までに泥を塗ることになった当時の外務
官僚や部下を突撃させて自分だけは逃げて帰ってきた高級軍人など
の存在も忘れてはなりません。

思うにペーパーテストで勝ちあがったり(軍人や役人)、ネポティズ
ムが横行している(外務省)世界の人間は、肝心の時に役に立たない
ようです。
ペンネーム PUKADON

古い話ですが、イラクのクウェート侵入時でも最後にクウェートを
出国したのは、クウェート日本人会のおじいさんでした。そのおじ
いさんがインタビューで「私が最後の日本人です。もうクウェート
には日本人はいません。ご心配を掛けてすみませんでした」と答え
ていました。
肝心の外務省関係者はそのおじいさんの2-3週間前に、クウェート国
外へ脱出していたそうです。
ペルー事件でも責任の所在があいまいなまま終り、
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(Fのコメント)
国家より省。省より課。課より自分と、だんだん考える範囲が小さ
くなっている。これは役人だけでなく、大会社の会社員も同じ。

自分の課の成績だけが重要になっている。そうしないと、その課全
体がリストラされる可能性や他の会社に売却される可能性が出てき
たためです。ああ、とうとう日本も米国と同じになったようです。
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件名:日本人が牛乳を飲むようになったのは、  
日本人が牛乳を飲むようになったのは、奈良時代といわれる。ある
文献では孝徳天皇(〜654年)に牛乳が献上され、主に滋養薬と
して用いられたことが記録されているという。平安時代に入り「貢
蘇(こうそ)の制度」が導入され、「蘇」(練乳に相当するもの)
が税として納められるようになると、牛乳は宮廷などで愛飲された。
 ただ、宮廷文化の衰えとともに、牛乳の姿も消えてゆく。
 再び牛乳が脚光を浴びたのは明治時代。東京近郊に牧場ができ、
明治政府が酪農を後押ししたため、牛乳が普及。東京・早稲田など
の学生街には「ミルクホール」が出現した。
 戦後、学校給食に取り入れられると、流通面での改革が進み、新
鮮な牛乳が全国各地へ届くようになった。いまや牛乳は米と並んで
「食料の安全保障」を担う代表食品となっている。
 その牛乳の安全性が問われたのが、00年6月に発生した雪印乳
業の食中毒事故。
この時、原因究明の遅れとメーカー側の対応の不手際が、消費者に
大きな不信感を与えた。
 それから1年半。雪印乳業の子会社、雪印食品の不祥事が発覚し
た。国産牛の産地を偽って販売するなど、消費者をだますやり方は
食品メーカーとして許されない行為だ。
 我々の社会は、見に見えない信頼関係で成り立っている。その信
頼関係が崩壊しつつあると感じさせる出来事が、この数年あまりに
も多い。
Kenzo Yamaoka
URL: http://www.fitness.ne.jp/
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(Fのコメント)
米国の会社と契約するのに、双方弁護士を立て、1年越で契約交渉。
そして、双方、多大な費用を弁護士にかけて契約したが、ほとんど
1年で契約破棄ということもある。
米国の訴訟社会の費用は、バカにならない。そのような社会に日本
もなってきているようだ。信頼関係を大事にしたいものである。


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