799−2.アメリカ軍国主義



アメリカ軍国主義       秋好です。
 
 ブッシュの年頭教書を聞いて、ラムズフェルドを表看板にした
米国軍産複合体(コングロマリット)が「牙をむき出して来たな」
と、思えるので一筆です。
 
1.米軍産:元来、テキサス石油資本を中核とした米軍産は「戦争が
最大の栄養」であり、かつてケネデイがベトナム戦争の幕を降ろそ
うとしたので、これを抹殺した---ところも、テキサスだった。
そして、南の解放軍を裏から支援している北越を攻撃するために、
トンキン湾事件をでっちあげて、北爆を開始し、戦争を拡大する--
-関東軍の謀略を真似したのだ。

2.米帝国主義:そうしてインドシナ半島に爆弾の雨を降らせ、軍産
を太らせたのだ。その結果、300万の死者をだした!
しかし「言論の自由」を戦場でも認めたので、戦禍の悲惨が米国市
民に報道されたので、反戦運動が高まる。 
また、サルトルなどの欧州左翼が「米帝は有罪」などと批判、国際
世論が反米に傾き、ついには敗退した---。

3.温暖化対策、反対:京都議定書に日欧の賛同を押し切って、反対
したのも、「環境」は石油資本には不利だからだ--なにしろ、ブッ
シュは石油資本と軍事産業の利益代表なのだから。
パウエルは共和党右派のブッシュ政権では、例外の国際派である点
、彼は毛沢東政権下の周恩来に似ていなくもない。

4.言論統制:ベトナム反戦運動を見てきた米軍産は、今度はアフガ
ンにジャーナリストを入れず、「反戦的な言論」は反米的として、
弾圧している。そして、アラブ系やイスラム系を予防検束--まるで
、戦前のゲシュタボや特高警察のようである。
米国民が激情的に団結して、「戦争なのだ、自由が制限されるのも
、仕方がない」という愛国心に便乗しているのだ。

5.第2局面:国防長官のラズムフェルドの片腕、軍事顧問のパールは
「アフガンが片付けば、戦争は第2局面に進む!」と、その勇まし
いこと、辻政信のようだ。彼は公然と標的の国家名を並べる。
イラク、そして、シリア、イラン、レバノン、PLOとイエメン、ソマ
リア---要するに、中東,北阿の過激なイスラム諸国を羅列すること
で、米軍産の次なる稼ぎ先を明示したのだ。

6.米軍国主義:しかも「米国がこれらの国々を攻撃するのに、集団
的判断に煩わされるべきではない」とまで、言っている---要は、
米国の単独判断で攻撃開始すべきだ!と言うのだ。
前のイラクでも、今回のアフガンでも、親父も倅も、国際世論に訴
えてから、攻撃を開始したのに---パール、恐ろしい極右がブッシュ
の傍についているものだ。ラムズフェルドやパールなどの米軍国主
義者はブッシュに国防予算の15%UP,大軍拡を発表させている!
   
「自由より安全だ!」と。安全を言うなら、「まず、銃規制から始
めたらどうなんだ?」と、言ってもブッシュは聞かないだろう。
ABM制限条約からの一方的な否認も、銃規制への反対も、富裕層への
大幅減税も、死刑の堅持も、環境保護政策反対も、すべては「戦争
へ」向かっての準備であろう。
米国に忠告できるのは、一に英国、二に日本であるべきだが。
さて、あの「現実主義」を自負しているアメリカ国粋主義にどう言
えばいいものか?「アメリカに敵対する者は許さない」アメリカ魂
が燃え盛っている今、もはやボロボロの反戦憲法を改正すべき好機
とみるか?
お転婆主婦の真紀子ちゃまが首になった今こそ、改憲を推進すべき
時なのか?    
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RMA(軍事革命)と北東アジアの 今後の軍事情勢について  
RMA(軍事革命)について検討してみたいと思います。はじめま
して、T.kinuyoと申します。(編集:Tはここのサイトの管理人
と同じ名前になるので、こうしました)
 
RMAとは、簡単に言えば、現代における、情報関連技術と精密誘
導兵器に基づく軍事・作戦戦略レベルの革新的変化を指します。
一般的に、軍事面における革命といえるものは、歴史上色々とあり
ますが、代表的なもので言えば、ナポレオンの師団単位の包囲殲滅
戦、ドイツの電撃戦、空母機動部隊による海戦等があります。
過去において、軍事革命により運用される軍隊は、そうでない軍隊
を、戦力の優劣に関わらず、圧勝することができました。

現代のRMAといわれるものは、それが真に軍事革命と言えるもの
かどうか、まだまだ実証されたと言える段階にあるかやや疑問もあ
りますが、世界の軍事界では、信憑性の高いものとして扱われてい
るのが現状です。
 
そのRMAとは、端的に表現すれば、リアルタイムにかつ、広範囲
に(ある意味では全地球的レベルで)把握した情報に基づき、敵の
最も緊要な部分に対し攻撃を加え、敵の組織的活動を低下させ(麻
痺させ)、戦争を、あるいは一作戦を有利に運ぶことにあります。
 
米国の戦略研究家であるルトワックは、このような作戦思想を、第
一次大戦における塹壕戦に代表される消耗戦思想に対し、機動戦思
想と呼びました。機動戦思想の大きな特徴は、敵の戦力を消耗させ
た上で勝利に導くのではなく、敵の心臓部、あるいは神経中枢に相
当する部分、例えば、司令部、兵站部隊、通信組織を叩くことによ
って、敵の組織的活動を低下させ、勝利することにあります。
リデル・ハートが唱えた「間接戦略」と基本的には同じです。
 
例えば、湾岸戦争における米軍の軍事作戦は、偵察衛星、空中警戒
機、無人偵察機等で得られた情報に基づき、航空部隊及び地上部隊
が、イラク軍の最も緊要な部分である、大統領警護隊、兵站部隊等
を最終目標として攻撃(当然、それらを攻撃するまでに抵抗する
その他の部隊等との交戦はありましたが、それはあくまで戦術的な
戦い)しました。
 
湾岸戦争(砂漠の嵐作戦)直前までは、各国の軍事専門家は、イラ
ン・イラク戦闘で相当の実戦経験を積み、かつ、比較的新しい装備
を有するイラク軍に対し、米軍は苦戦するであろうとの分析が主で
したが、蓋を開けてみると米軍の圧倒的な勝利となりました。
 
このように、RMAに基づき運用される軍隊は、それ以外の軍隊に
対し、圧勝する可能性が高いと言われています。(米軍のアフガン
侵攻作戦の軍事的成功も、米軍のRMAに基づく軍事作戦の成果で
あるといえるかも知れません。ただし、今後の検証が必要であるこ
とは言うまでもありませんが。)
 
そして、RMAについては、諸外国が注目しているところですが、
米軍以上に注目している国が中国です。
 
中国が、RMAを注目しているのは、恐らく、短期的には台湾侵攻
を想定した場合の、米国への対処能力の飛躍的向上を目指している
ものと思われますが、長期的に見た場合、日本の防衛にとっても非
常に重要なことです。
特に、RMAが、その性格から、先制する側に非常に有利であるこ
とから、今後の北東アジア情勢を急激に変化させる要因をはらんで
いると考えられます。
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(Fのコメント)
米軍と戦争しようとする軍隊は、現時点ではないと思う。圧倒的に
米軍のRMAが優秀であり、戦えない。このため、米軍との戦闘避
け、かつ自分に有利にするにはどうするべきかと考える。
自作自演で、敵にする方法もある。どうも北朝鮮は当面の戦闘がで
きる国になりそうである。イスラム諸国は、戦争をしないような
外交しているが、北朝鮮にはそれが見えない。米国の分析は別立て
で行う。


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