毎回有益な情報有難うございます。ZAT04002 さて、最近、新たな産業の創出に規制緩和が欠かせないと言う論調 が目立ちます。 規制を緩和して企業の新規参入を促し、よりよい企業が伸びてゆく 結果、日本の産業構造が変わるということでしょうか。 裏を返せば、規制だらけの現状では企業は育たないということです。 ここまで考えて、疑問に感じた事がありました。 戦後の経済成長は、まさにこの規制の中で達成されたものではない だろうか?各種の業界が団体をつくって、他の業者の参入を許さな かった。 だけど、日本は優れた製品を生産してきた。 どうして、企業は成長し続けることが出来たのだろうか? 「規制」の中で、なぜ昔の企業は成長でき、なぜ今の企業は成長で きないのか? 規制がいらないほど、今の日本には十分な力があり、かつ経済が ボーダレスになってきたからだろうか? どなたかわかりやすく説明していただけますか? ============================== (Fのコメント) 今の中国と同じように、労働賃金が米国の10分の1であったため に、欧米の製造業が日本の製造業に負けた。このため、日本の産業 は戦後30年間、大発達したのです。そして、この中心である輸出 指向製造業分野の規制はほとんどなく、産業振興策があったのです。 また、海外からの企業進出を防ぐために、規制をして国内のサービ ス産業や金融業を保護したのです。それと、日本の総力をサービス 業ではなく、製造業に仕向けるためであったように思う。このため、 日本は豊かなのに、サービス産業がないために豊かさを感じられな いことにもなっていたのでしょうね。 しかし、現在、製造業が労賃の安さから、中国に取られている。 このため、国内立地のサービス産業や金融業に日本の産業全体がシ フトせざるを得ない。この分野は規制があり、自由な開業ができな いし、複雑な規制があり、サービス業の可能性を阻害しているので す。 日本の産業構造が変化しなければならないために、規制緩和が必要 になっているし、規制緩和の改革が起こっているのです。