788−2.徴兵制度は無用のこと



 「徴兵制度は無用のこと」       秋好です。
 
 ウナナナとは変な匿名ですが、君のような幼い23歳が巷に溢れて
いる日本では,徴兵制は敷きようもないので、安心しなさい。
 
 「兵隊になって死ぬのはいやだ」とは、まるで小学生レベルの感
情論ですね。 優しい中高年の方々は、「君の反戦論は私らも若い
時はそうだった」などと、言ってますが、君は反戦論のレベルに達
していないことを知るべきです。
 
 反戦論とは「敵兵といえども同じ人間、殺すのは拒否する」とい
う思想である。 兵隊の仕事は敵を「殺すこと」で、「死ぬこと」
ではない。 
 
 さて、志願制で、違憲で、ニセ軍隊である自衛隊では、「いざの
ときに役に立つまい」というのが、一貫した「憂国の士」の憂いで
ある。
 小生も「その一人」と自負しているが、自衛隊には軍法会議も、
愛国教育もないようなので、ニセ軍隊というのです。
 PKOで「月給を貰っているから」仕方がなく、あちこちに派遣
されておりますが、彼らはまことに気の毒です。
 
 軍事教練×技能学校のような、今の自衛隊が侵略してくる外国軍
と戦うことはありません。世界最強の米軍が常駐しているからです。
 現存している自衛隊でさえ、防衛戦争をする見込みがないので、
国防のための徴兵制は誰も主張できないでしょう。
 
 徴兵制が国会で議論されるのは、少年犯罪や成人式の愚行や暴走
などに大人が我慢できなくなった時です。平和愛好のママが「躾の
ために」子供に剣道などの武道を習わせるように、親父が若者を一
人前の大人にするためには「やはり、軍隊生活をさせなければ」と
いう結論に達したときです。
 
 しかし、軍隊生活のもつ「厳しい規律こそ男をつくる」経験を積
んでいない今時の親父は,決してそんな結論には達しないでしょう。
 武道を学んだ経験のある大人なら、判ることですが、躾や自尊心
を身につけさせるのなら、義務教育に武道を採用すればいいのです。
 
 国防の問題は「国家的な危機感」がなければ、進行しません。
 ソ連が潰れて、危機感がなくなったので、米軍もこのごろはすっ
かりたるんで、沖縄ではよく小娘を強姦したり、潜水艦に市民を乗
せてあそんでは練習船を沈めてしまったり---CIAやFBIも同様
で、アルカイダのハイジャックを見逃して、WTCセンターや軍部
の総本山のペンタゴンまで特攻されてしまった!
 そして、捜査に自信をなくして、懸賞金をつけ、値上げしたなど
のお粗末さ---
 
 韓国や台湾が徴兵制を敷いているのは、北鮮や中国に一度攻め込
まれているからです。日本にどこかの国が血迷って攻めて来そうに
なれば、国会で一発決議で徴兵が決まるでしょう---
 議論の余地はないからです。徴兵を逃れるためには、「いやだ」
じゃダメで、反戦思想を研究して身につけておきなさい。
 そうすれば、良心的徴兵忌避として、戦闘に参加しなくてすむで
しょう。しかし、自衛隊を違憲とする憲法を改正することになって
も、徴兵制を制定することにはならなでしょう。
 PKOは現行の志願制で充分間に合うからです。  1月25日 
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Re.仮定の話で申し訳ありませんが T・Y
 
ウナナナさんの徴兵制反対は、「人を殺すのはいやだ。」あるいは
、「人に殺されるのはいやだ。」といった感情的な内容と思われま
すが。ここでは、徴兵制について、もっと理論的に考えてみたいと
思います。
過去、あるいは現在、諸外国が(過去日本においても)徴兵制をと
るのは、次のような理由によるのではないでしょうか。
@ 志願制によっては、必要なマンパワーが維持できない場合
A 古代ローマ帝国に代表されるように、民主主義国家(あるいは
共産主義国家も)を体現するために、国民の義務として、納税と並
んで徴兵を国民が自ら科す場合
 
その他として、「青年を鍛える」という理由を挙げる人がいるかも
しれませんが、費用対効果から見て非常に疑問です。また、過去、
そのような理由で徴兵制を採用した国はないと思いますが。
 
日本がもし、徴兵制を採用するとすれば、@に該当する場合が考え
られますが、本当に必要か疑問です。それは、まず第一に、現代の
、あるいは、近い将来の軍隊は非常にハイテク化されたものですか
ら、1〜2年程度の訓練を受けた者が多くいても余り軍隊の強化に
は成り得ないこと。
(もちろん、ある程度のマンパワーは必要ですが、徴兵制によって
確保するほどの数は必要ない)
第2に、徴兵制となると、今の自衛隊がその訓練に当たることにな
りますが、現在の自衛隊の能力では、おそらく新兵さんの訓練だけ
で精一杯となり、自らの訓練に割く時間がもてず、至って戦力低下
となること。
 
私は、これからの日本は、徴兵制ではなく、むしろ、予備役制度(
予備自衛官制度)を充実させることの方が必要だと思いなす。
予備役制度は、志願制をとる国が採用しているマンパワー確保策で
すが、徴兵制との大きな違いは、徴兵制が強制であるのに対し、
予備役制はあくまで本人の志願によるものです。
また、ハイテク化した軍隊が必要とする技術を備えた人、例えば、
医者、コンピューター技術者、輸送関係者等、実際それぞれの仕事
に従事した人を予備役として確保しておく方が、費用対効果からも
有効だと思います。


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