「徴兵制度は無用のこと」 秋好です。 ウナナナとは変な匿名ですが、君のような幼い23歳が巷に溢れて いる日本では,徴兵制は敷きようもないので、安心しなさい。 「兵隊になって死ぬのはいやだ」とは、まるで小学生レベルの感 情論ですね。 優しい中高年の方々は、「君の反戦論は私らも若い 時はそうだった」などと、言ってますが、君は反戦論のレベルに達 していないことを知るべきです。 反戦論とは「敵兵といえども同じ人間、殺すのは拒否する」とい う思想である。 兵隊の仕事は敵を「殺すこと」で、「死ぬこと」 ではない。 さて、志願制で、違憲で、ニセ軍隊である自衛隊では、「いざの ときに役に立つまい」というのが、一貫した「憂国の士」の憂いで ある。 小生も「その一人」と自負しているが、自衛隊には軍法会議も、 愛国教育もないようなので、ニセ軍隊というのです。 PKOで「月給を貰っているから」仕方がなく、あちこちに派遣 されておりますが、彼らはまことに気の毒です。 軍事教練×技能学校のような、今の自衛隊が侵略してくる外国軍 と戦うことはありません。世界最強の米軍が常駐しているからです。 現存している自衛隊でさえ、防衛戦争をする見込みがないので、 国防のための徴兵制は誰も主張できないでしょう。 徴兵制が国会で議論されるのは、少年犯罪や成人式の愚行や暴走 などに大人が我慢できなくなった時です。平和愛好のママが「躾の ために」子供に剣道などの武道を習わせるように、親父が若者を一 人前の大人にするためには「やはり、軍隊生活をさせなければ」と いう結論に達したときです。 しかし、軍隊生活のもつ「厳しい規律こそ男をつくる」経験を積 んでいない今時の親父は,決してそんな結論には達しないでしょう。 武道を学んだ経験のある大人なら、判ることですが、躾や自尊心 を身につけさせるのなら、義務教育に武道を採用すればいいのです。 国防の問題は「国家的な危機感」がなければ、進行しません。 ソ連が潰れて、危機感がなくなったので、米軍もこのごろはすっ かりたるんで、沖縄ではよく小娘を強姦したり、潜水艦に市民を乗 せてあそんでは練習船を沈めてしまったり---CIAやFBIも同様 で、アルカイダのハイジャックを見逃して、WTCセンターや軍部 の総本山のペンタゴンまで特攻されてしまった! そして、捜査に自信をなくして、懸賞金をつけ、値上げしたなど のお粗末さ--- 韓国や台湾が徴兵制を敷いているのは、北鮮や中国に一度攻め込 まれているからです。日本にどこかの国が血迷って攻めて来そうに なれば、国会で一発決議で徴兵が決まるでしょう--- 議論の余地はないからです。徴兵を逃れるためには、「いやだ」 じゃダメで、反戦思想を研究して身につけておきなさい。 そうすれば、良心的徴兵忌避として、戦闘に参加しなくてすむで しょう。しかし、自衛隊を違憲とする憲法を改正することになって も、徴兵制を制定することにはならなでしょう。 PKOは現行の志願制で充分間に合うからです。 1月25日 ============================== Re.仮定の話で申し訳ありませんが T・Y ウナナナさんの徴兵制反対は、「人を殺すのはいやだ。」あるいは 、「人に殺されるのはいやだ。」といった感情的な内容と思われま すが。ここでは、徴兵制について、もっと理論的に考えてみたいと 思います。 過去、あるいは現在、諸外国が(過去日本においても)徴兵制をと るのは、次のような理由によるのではないでしょうか。 @ 志願制によっては、必要なマンパワーが維持できない場合 A 古代ローマ帝国に代表されるように、民主主義国家(あるいは 共産主義国家も)を体現するために、国民の義務として、納税と並 んで徴兵を国民が自ら科す場合 その他として、「青年を鍛える」という理由を挙げる人がいるかも しれませんが、費用対効果から見て非常に疑問です。また、過去、 そのような理由で徴兵制を採用した国はないと思いますが。 日本がもし、徴兵制を採用するとすれば、@に該当する場合が考え られますが、本当に必要か疑問です。それは、まず第一に、現代の 、あるいは、近い将来の軍隊は非常にハイテク化されたものですか ら、1〜2年程度の訓練を受けた者が多くいても余り軍隊の強化に は成り得ないこと。 (もちろん、ある程度のマンパワーは必要ですが、徴兵制によって 確保するほどの数は必要ない) 第2に、徴兵制となると、今の自衛隊がその訓練に当たることにな りますが、現在の自衛隊の能力では、おそらく新兵さんの訓練だけ で精一杯となり、自らの訓練に割く時間がもてず、至って戦力低下 となること。 私は、これからの日本は、徴兵制ではなく、むしろ、予備役制度( 予備自衛官制度)を充実させることの方が必要だと思いなす。 予備役制度は、志願制をとる国が採用しているマンパワー確保策で すが、徴兵制との大きな違いは、徴兵制が強制であるのに対し、 予備役制はあくまで本人の志願によるものです。 また、ハイテク化した軍隊が必要とする技術を備えた人、例えば、 医者、コンピューター技術者、輸送関係者等、実際それぞれの仕事 に従事した人を予備役として確保しておく方が、費用対効果からも 有効だと思います。