775−1. 自尊心の欠如



件名:自尊心の欠如  

1ヶ月前の話になるが、8月13日に靖国神社を前倒し参拝した小
泉首相の姿勢は、参拝賛成派、反対派両者にとって不満の残る結果
となった。
 しかし、この問題が大きく取り上げられたおかげで、戦後56年
もたって改めて「靖国神社」や「特攻隊」という存在に注目が集ま
ったといえる。

最近の若者には日本がアメリカと戦争をしたという事実もいまひと
つピンと来ないのだと聞いたことがあるが、これだけ時間が経つと
それもやむを得ないことだ。だから風化を防ぐために、戦争につい
て後世に語り継ぐのも我々の世代の役目なのかも知れない。

 しかし毎年終戦記念日が過ぎると、潮が引いたようにその話題は
出なくなる。そこで、この話題に関心を持つ人たちのために2冊の
本を紹介したい。まず1冊は特攻の父といわれた大西瀧治郎中将の
ことを書いた『愛して止まず―特攻の父海軍中将大西滝治郎との幻
の恋』(日新報道)、もう1冊は靖国神社と武士道の関係について
書いた『武士道、ここに甦り―骨抜きになった日本の精神をいます
ぐ叩き直せ』(同)だ。この2冊の本の著者は、名古屋でホテルな
どを経営する30代の女性、片岡都美さんだというのだから私は驚
いた。

 1冊目の内容を少しお話すると、片岡さんの夢に大西中将が現れ
、幻の恋をするという話だ。夢を見たことで、特攻隊のことに関心
のなかった女性が、大西中将について調べ始める。そのうちに日本
人の精神や、特攻隊というのはなぜ自分の命を捨ててまで国のため
に戦ったのかということに疑問を持ち、考え始めるという筋書きだ
。その考えが発展し、日本人の根底に宿る武士道について考察する
のが2冊目だ。

 片岡さんによると、「近年、日本人が品性を失ったのは自尊心を
なくしたからだ」という。「品性を生み出すのが誇りであり自尊心
である」からだ。
 確かに戦後日本人は、自尊心や誇りをどこかに置き忘れたのかも
知れない。かつての武士は、「武士道」を貫き、品性が高かった。

 だがこういった精神は、戦後の占領軍主導の教育の中で、説かれ
ることもなかった。
 だから、日本人は「大和魂」を抜かれ、その結果、凶悪犯罪や
児童虐待をはじめとしたこれまでの日本では考えられなかった事件
が次々起こるのだろう。
 日本人の精神風土を見直すべき時が訪れているのだ。
注 明日は久しぶりに日本に帰ります。まだまだ戦争の陰が私の
脳裏から離れない。戦後の60才までの戦争を知らない。戦争の悲
劇も体験していない。
経験もなく意味なく戦争を反対するには何故か?私も若い頃の親父
から日露戦争の話を聞いても、昔の話で興味がなかった。同じだと
思う、本を読んでも経験ない話 興味を見るとは期待できない。
特攻隊の家族に送った手紙、あの字は書ける人はいないだろう。
街頭で聞いても制の国の場所も解らない,厚生年期も払わず、真剣
に日本の将来を考えて貰いたい。
若い人聞きたい、将来ビジョンをもっていうのか>大変疑問に思っ
ている。
Kenzo Yamaoka
URL: http://www.fitness.ne.jp/
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(Fのコメント)
自尊心の欠如はどうしようもない状態で、国民に仕事を与え、お金
を与えるのが国家の役割と言われると、日本の自尊心はどこへ行っ
てしまったのかと思う。

国家は基本的な人権と諸外国からの攻撃に対する防御をして、もし
自国民を不当に拉致したりする国家があれば、断固抗議して取り返
す使命はある。それと、国内の治安をしっかりして、国民が丸腰で
居られる環境を作る。市場経済の環境を整備するなどの基盤整備が
仕事です。その上に国民が自尊心を持って自由に仕事をすることで
す。

勿論、一部製品の開発に補助金を出すこともするかもしれないが、
それは国民生活の利便性を高めることである。

しかし、このような金よこせという権利を主張する日本人の自尊心
の欠如はどうしようもない状態になっているようですね。
この自尊心構築も構造改革の1つの項目になるでしょうね。
おそらく。

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