774−2. 日本の危機にどう対応するか



国際戦略コラム    NO.766−2について
 
私の認識
> いま問題になっているのは、日本の国家が破綻寸前なのです。
>貨幣経済が破綻しそうなのです。このまま行くと全銀行が倒産する
>しかないのです。国家破産しかないのです。2月、3月には危険水
>域まで行ってしまいます。

Fさんの認識
>国家に対する甘えは、禁物ですよ。都市が没落しそうなのに、地方
>を救えない状況まで来ているのに、まだ、都市を捨てて、農村に金
>を撒けと言うのですか??
>そこがおかしいのです。自力でやるだけのことはするべきではない
>ですか??すべてを国家に面倒見ろというのはおかしいと思います
>よ。自力でこの危機をある程度脱しそうなアイデアを出して、資金
>援助を求めるべきではないですかね。

 日本の大企業120社位が即倒産の危機にあり、多くの銀行が倒
産するような状態を回避するために、個人がアイデア出して資金援
助を求めるべきだという論理は納得できない。

 私も生き残りを賭けて、さまざまなところに投資してみました。
しかし、本当に物が売れないのです。ちょっとしたアイデア程度で
は、誰も見向きもしません。革命的な発明でもあれば、爆発的な売
上につながるのでしょうが、本当に消費が冷え込んでいるのです。

 全国民が、それぞれ革命的な発明をして、それを商品化すること
などは夢のまた夢です。仮に実現したとしても、「プラザ合意」の
再来が待っているだけです。

 Fさんがご自身でベンチャー企業を立ち上げるとしたら、何をし
ますか?
実際おやりになってみると、甘くはない事実がお分かりになると思
います。

 その難しいことを、全国民的な規模で展開しなければ日本の再生
はないのですか? そういう認識にたてば、日本に夢も希望もあり
ません。残る選択肢は、国家の死のみです。

 そもそも、人間一人一人は弱いものです。弱いから集団で行動し
ようとするのです。その最大の集団が国家なのです。国家が国民を
護ることが出来なくなったときは、国家の存在価値がないのです。

 Fさんの主張は、亡国論に通じているような気がしてなりません。
tanaka
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(Fのコメント)
アイデアを求めたのは、個人ではなく、地方の中堅企業や地方自治
体の長にです。国家に助けを求めるなら、その地方としてのアイデ
アを提案するべきではないかと思うのです。
もし、アイデアがないのであるなら、アイデアがある人に聞いたら
と思うのですが??
努力も聞こうともしないで、金遣せというのはおかしいと思うだけ
です。

それと、規制緩和をして、サービス業のベンチャーが起業できるよ
うな国家の対策が必要です。特に老人福祉関係、環境関係はできる
はずです。この規制緩和も抵抗勢力に潰されたのですが!!

今は中核企業が新規のアイデアを出す必要があります。
それと、企業は労働者の雇用を守るためにワークシェアリングなど
の対策を早急に、国家や組合をも含めて協議しないと、来年度は、
本当に大変なことになるような気がします。

しかし、だからといってムダな国家投資をするのは反対です。有意
義な投資をするしかない。
それと、円資金の海外流出から円安になっているし、日本進出の
外資が撤退している。国債は格付けがダウンしている。これらは、
日本の構造改革が待ったなしの状態にあることを示している。今は
中国からの輸入商品が安いため、デフレですが、円安になると輸入
品の値上げをせざるを得ない。一番影響があるのは、石油でしょう
ね。現在、インフレにならない理由は安い中国製品があるからです
よ。再度言います。

ここで、構造改革せずに、危機の先延ばしをすると、日本もアルゼ
ンチンと同じようなデフォルトに陥る。国債は、償還できないこと
になる。または、減額されることになる。または無理やりインフレ
を起こして、実質減額にするか???インフレは円安になることで
す。中国製品の値上げですよ。日本はこのままでいると、貿易赤字
国に2005年までになるという予測が出てきた。

もう逃げ手が無い状態になっている。銀行が法定準備金まで取り崩
して、企業の不良債権に当てなければならない事態になって、民間
銀行にも逃げ手がないのです。本当に今の事態を回避するのは、
構造改革を真剣にする必要があるのです。
規制緩和などのサービス業の起業が可能となる規制を先に緩和する
ことです。もう1つが道路等の特定目的財源の一般財源への組み込
みを可能をすることです。石油税は大きいのに、地方の道路を作る
資金になっていて、新規需要に効かない。それより、雇用確保財源
に使用するべきだと思うが。これも、抵抗勢力が反対している。

もう1つ、流通業、特にデパートが復活している。売上がどのデパ
ートも上昇した。これはマイカル、そごうや地方デパートが倒産し
たためです。井筒屋が小倉で独占を果たして、ダイエーの福岡球団
を買えるほどになっている。小倉にはそごうが進出して、一時は危
なかった。どうですか、このように不良債権処理した流通業の一部
の復活は早いような気がするが、それをするなという人がまだいる。

不良債権の業種は、建設業界と不動産業界に特化してきた。この理
由は政治家とやくざの結びつきだと米国から批判されているのです。
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tanakaさん、
白鳥です。

「国民を守る」ってどんなことなんですか?
淘汰に耐えらえる強い国民を作ることが
「国民を守る」ということなんです。
それでも淘汰される人は出てきます。
それが自然界の掟なんだからしょうがありません。

失業率が高いと言っても、仕事を選んでいるから
高いんであって、どんな仕事もやろうと思えばやれますよ。
現に一杯募集しているところがあるじゃないですか。
自分が「やりたい」仕事だけを選んでいれば、仕事は確かに
ないでしょう。誰かがして欲しがってる仕事をしてあげれば
いいのです。

私が長らくいた会社はフルコミッションの訪問販売の会社
です。そこでは何万人でも募集をしています。
なんならそこを紹介したいくらいです。
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白鳥です。
かつてケネディー大統領は自国民に対し、「国家に何をしてもらお
うと考えるのではなく、自分が国家のために何が出来るかと考えて
欲しい」と演説しました。
今までの議論を聞いていると「国家」というものに何かを期待する
論議ばかりが多すぎます。それは先ほども述べたように「国家」と
いうものと「国家機関」というものをごっちゃにして考えているか
らです。

国家機関に何かを期待するのはもはや無理だという気がします。
国家機関で働く人々は国民のためという動機意識は薄く、自分らの
保身を如何に図るかばかりを考えているように見えます。
一方の国民はと言えば、「国家」に対する忠誠心というものは薄く
、これまた自分と利害が合致する項目にしか問題意識を持っていな
いように見えます。要するにどちらも自分勝手なのです。自分勝手
な者同士がいくら議論をし合っても終結が得られるはずがないとい
う気がします。

だから、私は日本国の国民が目覚めるためには大幅な淘汰がこれか
ら、さらに進まないとダメだと思います。それは、日本国民として
の「心」をもう一度復活させるための試練だと捉えた方が正解でし
ょう。
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白鳥さん。

> 「国民を守る」ってどんなことなんですか?
> 淘汰に耐えらえる強い国民を作ることが
> 「国民を守る」ということなんです。
> それでも淘汰される人は出てきます。
> それが自然界の掟なんだからしょうがありません。

淘汰に耐えられる国民を作るのはもう10数年前までにやっておか
ねばならなかったのだと思いますよ。
今の日本国民は、病に冒された病人です。
病人は看護してやらねばなりません。もちろん、死に至る病のもの
までを救う必要はありません。そういう人はとっとと死んでもらえ
ばよい。
今のままでは、まだ治る見込みのある人も死んでしまいますし、
健康な人にも病気が感染します。

> 失業率が高いと言っても、仕事を選んでいるから
> 高いんであって、どんな仕事もやろうと思えばやれますよ。
> 現に一杯募集しているところがあるじゃないですか。
> 自分が「やりたい」仕事だけを選んでいれば、仕事は確かに
> ないでしょう。誰かがして欲しがってる仕事をしてあげれば
> いいのです。
>
> 私が長らくいた会社はフルコミッションの訪問販売の会社
> です。そこでは何万人でも募集をしています。
> なんならそこを紹介したいくらいです。

そういうことはどんな仕事か明らかにして、どれくらいの収入が見
込めるのか明らかにしてから言えばよいのではないですか?
どんな仕事でもやろうと思ったらやれるなど、あなたは人の様々な
状況や能力や思想を無視しているのですか?
金さえ稼げればよいのでしょうか?月に30万必要な人が10万円
にしかならない仕事が出来ますか?
フルコミッションの会社というのは、社員をどんどん使い捨てるの
でしょう?
社員を家族とは考えてはいないでしょう。

失業率が高いのは、今まで家庭内に収まっていた女性が社会に出て
仕事をしだしたからですよ。
全体的に一人当たりの賃金は安くなっていくのが当たり前です。
しかし一部の企業や公務員の給与は下がらない。そのしわ寄せを
下請けや民間に押しつける。

あなたのような考えの人が、この日本に増えたことが、今の日本の
弱体化の原因ですよ。
国家とは家です。家族のことを思いやらない人が増えた。
だから家が崩壊するのです。

国家と国家機関を混同しているのは、あなたなのではないでしょう
か?
Y.HAJIME
http://www5.ocn.ne.jp/~aikijuku/musubukai-top.htm
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tanaka
2001年4月18日日経が報道したところによると、2000年
3月の金融機関の貸出債権673兆円、その内、正常債権以外の債
権が152兆円であった。

【ワシントン5日共同】AEIが発表した、日本の金融システムの
債務超過は一兆ドル(130兆円)以上。

 金融機関の破綻を避けるため、公的資金の投入が囁かれている。
貨幣経済を根本から崩してしまう金融恐慌を回避し、日本の金融シ
ステムを守るためにはやむおえないことなのである。

 30兆円の国債の発行枠を守って、国の借金を増やさないように
することが金融システムを破壊し、それを避けるため逆に多くの
借金をしなければ回避できないという悪循環に入ってしまった。

 こんなことは零細企業の親父でも知っていることである。出金を
抑えて金を稼ぐ部門の経費を削ってしまえば、稼ぎがなくなり余計
に金が出て行くという考え方(損益分岐点)は会社経営の基本である
。しかし、日本株式会社の社長(小泉さん)は、経営の基本がまった
く分かっていないのである。

 不況の原因はハッキリしている。プラザ合意が原因なのだ。プラ
ザ合意で産業構造を破壊することを決めたが、その後の産業構造を
どうするかを決定せずに放置した結果なのだ。日本の企業家の努力
不足などではない!

 後手後手の政策では日本がダメになる。先手先手で内需主導型の
経済構造を創るよりほかないのだ!その最大のテーマが「環境」な
のだ!環境対策をしっかりとやれば、無尽蔵の需要が待っている。
需要が発生すれば、生産が動き出すのだ!それが人類を公害から守
り、生存を保障して、豊かさをもたらす最後の産業なのだ!

 経済活動の良い循環を導き出すスターターの役割が、ケインズ経
済学なのだ!
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(Fのコメント)
この考え方には賛成ですね。産業構造を変更しなかった。今の不良
債権の多くは、建設業、不動産業、流通業ですが、流通業の淘汰は
進んでいますが、政治家がからんだ建設業、不動産業は抵抗がはげ
しく、できなかったのです。90年代にこの業界への公共事業を
増加して、助けてしまったためです。ここに、日本の問題があるの
です。需要の観点として環境というのは賛成です。


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