768−1. 公共事業(特に河川)



        公共事業(特に河川)           一言居士   

私は、全く航空機が発着しない農道空港や水需要を考えないダムに
は賛成できません。
しかし、地道な河川事業は必要であると言っているのす。例えば
都市部での、都市型水害を抑止するための遊水池や雨水を浸透させ
る雨水浸透事業等に反対する人も少ないのでは。土砂輸送の多い河
川では、土砂対策が必要です。

 予算の限られる時代には、個々の河川や地域の実状に合わせた、
対策が必要であることは言うまでもないことです。大規模ダムだけ
が河川工学の解決策とは思えません。いくつもの代替案の中から
選定する必要があります。

 ただ、河川や海岸での土砂の供給や輸送の阻害による侵食や堆積
の問題は永遠に金をかけなければならない構造問題のような気がし
ますが。
 この問題を「構造問題」といったのは私ではなくて、ある河川工
学の先生なのですが。
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国の河川政策について 一言居士   2002/01/06 23:49 
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  国の環境戦略の中に流域圏構想というものがあるらしい。以下
土木学会誌1月号のコラムより抜粋

その必要性として
@日本では河川流域を単位とした自然基盤に都市が成立・発展して
きた。Aその後人口・経済の集中で環境負荷を流域圏にもたらした。
B都市が成立するための流域圏の自然基盤が崩壊しており流域圏全
体での自然環境の保全が必要であうること。また、都市と自然の折
り合いのつけ方(例えば都市の自立化、都市と周辺地域の秩序ある
境界の構築)についても言及されているらしい。

 イニシアティブの内容は、@都市流域環境モニタリング、A都市
・流域圏管理モデルの開発、B自然共生型技術開発、C自然共生型
社会創設シナリオの作成・実線の各プログラムからなっている。

 同コラムでは、水系・流域圏に着目して自然と共生する都市への
再生や自然としての災害との共存と言った意味での、水害等の災害
の危険が高い地域からの安全な撤退といった土地利用の転換、さら
には東京湾等の沿岸域・海域や湖沼の再生なども視野の入ってくる
と述べている。
 
参考)土木学会誌1月号 「自然共生型流域圏・都市の再生」に
ついて
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(Fのコメント)
一言居士さんと、同じ意見です。やるべきことは国としてやるべき
です。国土保全は国の仕事です。自然環境の整備もです。
しかし、山の中に砂防ダムを無数に作る。林道のためのでしょうが
、この林道にはほとんど車が通らない。その林道のために砂防ダム
と作るというような過剰なことをやっているのが気になるのです。
適切な保全は賛成です。この適切のレベルはこのコラムでは議論で
きないように思いますが。事例でやるべきでしょうね。

もう1つ、地元に公共事業の仕事を持っていきたい議員さんが、
いろいろな理由をつけるのが気になりますね。
都市再生の自然保護は賛成です。シンガポールの都市の森は、気分
がいい。


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