766−1. 国家危機の対応方法



 私たちの国 日本がどうなるかという受身の捉え方ではなく、
私たちの日本を国際紛争に巻き込まれないようにして、わが国独自
の経済発展を遂げるようにしていくには、どうすれば良いのかが問
われています。

 国家とは、国民が平和で豊かで文化的な生活ができることを保証
していくために存在しているのです。
 国家が国民の生活を保障できなければ、国家の存在価値はないの
です。国家が崩壊しないためにも、多くの貴重な発言が求められて
います。

 いまこそ、皆さんの英知を結集して、豊かな日本を創ろうではあ
りませんか!
tanaka
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同感です。現在の日本は幕末、明治維新、あるいは戦後復興の時期
と同じように感じています。
tarako
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tarako
横槍の横槍です。
> 
>  日本国民は、お金は持っているのです。しかし、使う先が無い
>。中流家庭が小金を貯めて、それをどこにどう投資したらよいのか
>わかっていないのです。放っておいたら相続税やらインフレやらで
>価値が無くなるのは分かっていながら、「税金対策」すらも出来ず
>にいるのです。(『金持ち父さん・貧乏父さん』をお読みください
>。図書館ならどこでもあると思います)

そのような一元的見方は間違っていると思います。日本国民全員が
お金を持っているなら失業自殺や、ホームレスもないでしょう。
使う先が無いのではなく消費をしないのは、将来不安心理があまり
にも強いからです。

> そんな国民にお金をばら撒いても、それは一時の贅沢な夢でしか
>ない。それが貯蓄に回り、その国民の貯蓄を我が物のように、政府
>は財政投融資で郵貯から予算をくすねてきました(だからこそ郵政
>民営化が叫ばれている)。

郵貯の資金を無駄な投資に垂れ流してきた、これが問題です。財政
投融資の正しいありかたが問われてこなかった、そのつけが一気に
膿として表面化したのが今日ですね。

> 
> お金を配ってもインフレは起きない、などという世迷いごとを述
>べるのはおやめなさい。堅実に緊縮財政をしているからこそ、最近
>中国が「日本の円安は容認できない」などという妄言を受け流すこ
>とが出来るのです。宮沢元大蔵大臣が述べたとおり、「あなた方の
>仰ることは皆やりました」というのが、日本の格付けを急落させな
>いでいる最大要因なのです。それが国際的な信用と言うものなので
>す。『わが国には真の財源がある』とは、日本国民が努力して築き
>上げた信用であり、そしてこつこつと貯めてきた貯金なのです。
>それを政府の財源のように考えている発言が横行していますが、許
>せるものではありません(これも宮沢元大臣の発言ですが)。
> 
>安易に金を刷れば、それこそ世界は日本を見放すでしょう。ええじ
>ゃないか騒動で御札が降ってくるような妄想。似ていると思うのは
>私だけでしょうか。
> 
>再度お願いします。なぜケインズ経済学は、近年、拒否されてきた
>のでしょうか?
> 御自分の言葉で反論願います。

小泉内閣の30兆円限定予算が、長とでるか半とでるかって厳密な予
測をする必要がありそうです。浜口内閣や、アメリカのフーバー大
統領の失敗を思うに、すでにデフレスパイダル、大恐慌の危険性が
あることにも考えが及んでいないのですか?
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(Fのコメント)
10年間、国家が景気対策で公共投資をしてきても、日本の経済は
活性化しなかった。これは、米国のTVAのような山に金を捨てて
きたためです。民間の投資を呼び込まない公共投資をして、国家財
政を破綻させたからです。このため、30兆円の予算にせざるを得
ないことになったのです。
この問題を解消しないと、公共投資をいくらやっても、無意味でし
ょうね。もう少し、反対勢力は小泉構想に対する対案を出すべきで
はないですか??
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 基本認識

 供給サイドの問題が日本を不景気にしているわけではないのです
。需要が落ち込んでいるから日本の経済が落ち込んでいるのです。
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 新技術も、日本の産業立国をしていく上で大切なことです。
しかし、Fさんの言うように新技術だけで、産業立国がはかれるの
でしょうか?
日本の産業が空洞化して、雇用の場がなくなっています。雇用が不
安定だから収入を不安定になって、需要が減退しているのです。

 新技術は、雇用の機会を保証して全国民の収入を保証できるほど
の大きな市場なのでしょうか?

 世の中は、先端技術にかかわる仕事だけで成り立っているわけで
はないのです。
技術的に低い分野の仕事も必要なのです。進んだ部分と遅れた部分
が渾然一体となっているのです。

 いま問題になっているのは、日本の国家が破綻寸前なのです。
貨幣経済が破綻しそうなのです。このまま行くと全銀行が倒産する
しかないのです。国家破産しかないのです。2月、3月には危険水
域まで行ってしまいます。

 この緊急課題を後回しにして、日本の官僚機構の腐敗堕落だけを
直そうとしてもどうなるものでもありません。

 いま、地方経済はメタメタです。都市ばかりで日本の国が成り立
っているわけではありません。ある意味では地方があるから、都市
が存在できているという面もあるのです。地方をおろそかにすれば
、その痛みは都市にも跳ね返るのです。

 そのためには、緊急避難的な政策も必要です。大幅な財政出動が
求められているのです。その緊急避難的な需要創造政策の一つとし
てヘリコプターマネー論があるのです。

 だからといって、産業政策が疎かになっても良いものではありま
せん。Fさんのいうニューテクノロジーも大切です。また、ニュー
テクノロジーが貿易摩擦の原因になっても困るのです。何回も言う
ようですが、内需主導型の産業構造を早急に作り上げる必要がある
と思います。その最高のテーマが環境であり全国民的な雇用の場、
所得が確保できると思っています。

いたずらに反論しているつもりはありませんので、気分を悪くしな
いで下さい。

tanaka
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Fです。
田中さん、ありがとうございます。
今、日本は米国の1992年当時と同じような状態になっていると
感じています。
その時、米国は何をしたか??インターネットの光ファイバーによ
る全国ネットワークをするとゴア副大統領が宣言。1988?年に
インターネットの民間利用を許可するなど、広範な産業育成策を
ローラタイソン女史が主導する国家経済戦略会議が音頭を取ってや
っていくのです。
一方で、ライシュ労働長官が各企業に雇用の積み増しをお願いした。
特にサービス業にその雇用積み増しをお願いしたのです。
そして、国家経済戦略会議が音頭を取ったIT革命により米国は
10年の繁栄を手に入れるのです。
起爆剤は新技術とその普及ですよ。このレベルの需要を作るために
は旧来技術をすべて更新できる新技術が必要です。
エネルギー革命はこのレベルでの需要が有望な産業分野です。
需要とは生み出すものです。待っていて、来るものではありません。
そこが田中さんと違うところでしょうね。

もう1つ、米国の1990年当時、住宅金融の破綻が相次ぎ、その
整理を行う。ここに、RCCを作り、破綻した銀行の債権を国家が
買い取り、それを事業化して、民間部門に転売するのです。これに
より不良資産を解消するのです。これと同じことをしてはと米国の
国家金融関係者が日本にアドバイスしても、日本の政治家は聞かな
かったと言っている。

早期に、米国の1992年に行った収拾策をしていれば、大きな問
題に成らずに済んだのに、5年ぐらい、遅れた。このため、日本は
沈没寸前になるのです。このコラムでは当初から米国と同様な政策
を主張していたことは過去のコラムを見ていただければわかる。

しかし、もうこの策も使えないほど、日本の金融機関は疲弊してい
る。ほとんどの都銀・有力地銀を国営銀行するしかない。そして、
その他の金融機関を潰すしかない。円安にして、不良債権でも企業
を見ながら、倒産を選択する必要があるようだ。これも現にこの
コラムで議論している。
585−1.不良債権の整理について
http://www.asahi-net.or.jp/~vb7y-td/kak3/1307091.htm

国家に対する甘えは、禁物ですよ。都市が没落しそうなのに、地方
を救えない状況まで来ているのに、まだ、都市を捨てて、農村に金
を撒けと言うのですか??
そこがおかしいのです。自力でやるだけのことはするべきではない
ですか??すべてを国家に面倒見ろというのはおかしいと思います
よ。自力でこの危機をある程度脱しそうなアイデアを出して、資金
援助を求めるべきではないですかね。
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ビジネス情報 YS   2002/01/03 16:49 
   
 これ問い合わせる価値あるかもしれませんよ。
会社ごと買っちゃえば???

■エナックス、電気自動車向け大型リチウムイオン電池開発
http://www.nikkei.co.jp/news/tento/20020103CVBI007128.html
 リチウムイオン電池の製造装置メーカー、エナックス(東京、
小沢和典社長、03・3944・0039)は電気自動車などに使う大型リ
チウムイオン電池を開発した。金属箔(はく)でできた電池の
正極と負極を平面上に交互に重ね、熱が逃げやすい構造にすること
で安全性を高めた。製造装置に加え、電池市場にも新規参入して
収益基盤を強化する。約3億円を投じて完成した米沢工場(山形県
米沢市)で年間約1万個生産する計画。価格は容量37アンペアアワ
ータイプが10万円程度、同18.5アンペアアワータイプが5万円程度。 

 リチウムイオン電池は充電して繰り返し使える二次電池の一種。
携帯電話やパソコン向けの小型タイプが主流だが、エナックスは
大型電池に特化し、電気自動車や工場用ロボットのバッテリーと
して売り込む。従来のリチウムイオン電池は正極と負極の2枚の
金属箔を円筒状に巻いた構造。このため中心部で発生した熱が逃げ
にくく、高容量の大型タイプを電気自動車に使った場合、衝突時な
どに発熱・発火する危険性があったという。 

http://www.enax.co.jp/top/index.html
http://www.enax.co.jp/about_enax/gaiyo.html 


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