762−1. ヒットラー経済学



ヒットラー経済学を再度、注目するべきだ。この経済学見よう。
                     Fより
ドイツは第1次世界大戦に敗れ、ベルサイユ条約で天文学的な賠償
の支払いを求められた。このため、国民生活は急速に悪化した。
敗戦で生産力が戦前の2分の1以下になっていたのにである。

ヒットラーは、オーストリアのドイツ寄りの小さな町ブラウナウに
生まれる。1932年7月の総選挙で第一党になり、1933年1
月に首相。1934年に総統。1939年ポーランド侵攻し、第2
次大戦に。1945年自殺。

ヒットラーが出てきた時のドイツの状況は、ワイマール共和国と
ベルリンの中央政府を打倒しようとする気運がすでに公然とあり、
その時、ヒットラーは最強硬派の1人として、立ち上がったのです。
<維新>を掲げて、この維新が英雄待望の好みに合ったために、
民衆が支持するのです。現在の小泉さんですが、このままだと、
国民が失望に変化してしまう。江戸時代幕末の井伊大老のように。
ヒットラーは、国民の期待に応えた。

ヒットラーのアウトバーンと大衆車ビートルの構想は、シェペアー
軍需相がヒットラーの片腕として実行したが、この2つと、軍事産
業構築で世界大恐慌中に600万人もの失業者がいなくなり、完全
雇用状態になるのです。このアウトバーンは機甲部隊の展開スピー
ドを恐ろしく早くして、緒戦のドイツの勝利を確実している。

高速道路という概念は、米国にもなかったものであり、シュペンタ
ーのいう革新的なものである。このような革新的な国家施策がこの
アウトバーン以外にもあり、機甲師団という戦車中心の師団も新し
い構想ですし、ロケットも考案して、国家経済を押し上げたのです。

いかに、国家経済でも革新的なアイデアが必要かを日本の政治家は
考えてほしいのです。ただ、今まで通りにしていればいいという考
えは間違えなのですから。それと、危機時には指導者の指示がいか
に重要かを考えてほしいのです。国民の期待に応えるためには、
革新的なことも必要です。
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    都市と河川について       一言居士
 
 日本は、人口・資産の大部分が、河川の氾濫原にある国です。
この国では治水・地山は重要な問題なのです。

 降水量が多く、水資源が日本は豊かだと思っている人も多と思い
ますが、国民一人当りに換算するとそれほど多くはない。それに、
国土が山がちで急流河川が多く、あっと言う間に海まで流れてしま
う。明治時代に来日したオランダ人土木技術者デ・レーケは富山の
神通川を見て「これは川ではない滝だ」といった話も残っています。

 また土砂の輸送量も多く、山にはたくさんの砂防ダムが作られて
いる。Sabo(砂防)は、Tsunami(津波)やKukakuseiri(区画整理)とな
らんで世界に通用する土木用語になっています。
 
 山に砂防ダムを作ったことで土砂の供給量が減り日本の多くの海
岸は浸食される事態になっています。かと言って作るのをやめたら
河床高が上がり洪水が頻発するようになります。

 これも、この200年の間に平野に人が大量に移り住み、河川の両岸
に連続堤防が整備されるようになって起こった構造問題です。その
前は平野部に住む人は、自然堤防上の微耕地に住居を構えていまし
た。(水害の被害を古くからの集落は受けにくいそうです。)

 河川を狭い範囲に閉じ込め、人間が居住したり、生産活動をする
土地を広げたことで逆にリスクを負っているのです。
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(Fのコメント)
現実的な問題を知っていますか??
公共投資の予算で、国土の防止より林業には使わないスーパー林道
とその道路の補修や140ケ所以上のダム、現実の水不足ではない
のに建設している。100年に1度の水害のために漁業を破壊する
水門を作り、工場など来るはずが無い工業用地としての造成、埋め
立てしている。このようなムダが横行しているのです。
このような予算を中止するべきであると言っているのです。
一言居士さんはどう、それに対して考えるのですか???

もう少し、国家再生、民需が喚起するようなことをするべきではな
いですか??


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