5955.希望の党の首班指名は誰



小池都知事が衆議院選挙に出馬しないと表明したことで、首班指名
は誰になるのかという疑問が出ている。

小池劇場選挙つぶしが行われて、一定の効果が出ている。小池さん
が言うように、選挙のほとんどは、マスコミの報道によるが、その
中で、小池批判が大きくなり、音喜多駿都議の離党などの問題もあ
り、風は吹いていない。

特にNHKなどに登場した若狭さんのイメージが悪い。おどおどした様
な感じで印象が暗いし言うこともネガティブであり、この影響が大
きいような気がする。

風が吹いていないので、希望の党から出馬する候補者の内、民進党
や元みんなの党以外の候補は、討ち死になる可能性が大きい。東京
都の選挙区でも同じである。独自候補は連合の支援もないし、地元
民の支援もないことで、すべての公設掲示板にもポスターが張れな
いことになる。惨敗だ。希望の党はHPもなければ、ボランティアも
募集していない。このため、比例復活も元民進党議員になることが
確実だ。

若狭さんの意固地が最悪の結果になったような気がする。暗い印象
の理由も、小池さんの権威を利用してリーズナブルな判断をしなか
ったことによるような気がする。選挙全体の構図を知らないことに
もよる。選挙時のボランティアがいかに重要か認識していない。

逆に、元民進党議員の当選者数は、立憲民主党と希望の党を合わせ
ると、今回民進党から出た時の当選者数を相当に上回ることになる。

民進党の支持率は5%程度であるが、これでは50議席程度の当選
しかない。

ということで、若狭さんより長島さんを前面に立てたほうが良いと
思うが、長島さんは、裏方に徹すると言うので、前面に立たなかっ
た。しかし、ここまで、希望の党に風が吹かないなら、性格的にも
明るい、皆に好かれる長島議員の方が希望の党の看板としてはよい
ような気がする。

小池さんが「排除する」と言ったが、長島さんは、「それは危ない
」とコメントしていたが、そこから非難が起こり、小池旋風が止ま
ったような気がする。

そして、長島さんは、元米外交問題評議会上級メンバーであり、ア
ジア安全保障担当であったことで、安部首相より、共和党幹部やマ
クマスター安全保障担当補佐官とは近いし、米軍幹部とも親しい。
北朝鮮問題の解決には、日米同盟を最大限に機能させて対応するこ
とが必要であるが、日本でも民主党政権時代には防衛省副大臣であ
り、日本の自衛隊にも精通している。

小選挙区で当選すると、5期目になり首相候補としても申し分がな
い。

このような安全保障上の国難に際して、ワンポイントの危機対応首
相には適任である。今、一番、日本で必要な人は長島さんと思える
が、どうであろうか?

もちろん、2020年以後、小池首相になり、本格的な改革に乗り
出せばよいのではないか?

そして、自民党もウカウカできないという危機感ができることで、
日本国民にとっても、希望・自民の競合でよりよい政策ができる可
能性が高まることになる。

さあ、どうなりますか?


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2017.10.6 07:17
【安倍首相インタビュー】
安倍晋三首相「北朝鮮情勢はむしろ緊迫化。対応できるのは誰かを
問う選挙だ」

 安倍晋三首相(自民党総裁)は5日、産経新聞のインタビューに
応じ、緊張が高まっている北朝鮮情勢について「時間をかければ
この問題が解決する保証は全くない。むしろ事態は緊迫していく可
能性がある」と述べた。その上で「この衆院選は、この状況に対応
できるのは誰かを問う選挙でもある」と強調した。

 また、11月初旬に予定されるトランプ米大統領の来日、その後
のアジア太平洋経済協力会議(APEC)と東南アジア諸国連合(
ASEAN)の首脳会議などを通じ、今後、北朝鮮にさらなる圧力
を加える必要が生じる見通しを示した。

 衆院解散・総選挙を断行したのは、そうした国際情勢を踏まえて
「北朝鮮に対して毅(き)然(ぜん)とした外交を進めるために、
この時期に国民の信任を得ておくべきだと考えた」と明かした。

 さらに、北朝鮮が過去20年間、米国をはじめとする国際社会
約束を破り、核・ミサイル能力を高めてきた事実を改めて指摘し、
「北朝鮮が自分たちの政策を変えるため、話し合いを求めてくる状
況を作らなければならないというのが、私やトランプ氏、国際社会
の認識だろう」と語った。

 憲法改正に関しては、多くの憲法学者が自衛隊の存在は違憲だと
の見解を示す現状を踏まえ、「北朝鮮の脅威から24時間365日
、国民の命を守り抜いているのは自衛隊だ。違憲の疑いをなくす責
任を私たちの世代で果たしていくことが求められている」と訴え、
9条に自衛隊を明記することに改めて意欲を示した。

 北朝鮮問題と並ぶ国難と位置付ける少子高齢化問題に関しては「
アベノミクス最大の挑戦だ。消費税の使い方を思い切って、借金返
済から子供たちに投資する。全世代型の社会保障制度に大胆に変え
ていく」と語った。

 集団的自衛権の行使を限定容認した安全保障関連法については「
日米同盟の絆を強くし、抑止力も強化した。有意義だった」と指摘
した。民進党が憲法違反だと主張していたにもかかわらず、同党か
ら希望の党に移籍した前議員らが安保法を容認したことに対し「国
民も厳しく見ていくだろう」と語った。さらに、「党全体で憲法違
反だと判断していた以上、なぜ解釈が変わったかは説明しないとい
けない」と指摘した。

 希望の党の小池百合子代表については「2020年の東京五輪・
パラリンピックは東京都が主催するのだから、都知事である小池さ
んとは協力していきたい」と述べるにとどめた。


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