トランプ大統領といい、金正恩委員長といい、外交交渉より脅しや ブラフを優先する指導者が対決すると、エスカレートすることにな り、本当の戦争になる可能性が高い。 中国も黄海で軍事演習を行うというので、米中朝の戦争になり、韓 国と日本も戦争に巻き込まれることになる。 さあ、大変なことになってきた。しかし、円高になるとは不思議で ある。本来はドルやスイス・フランに退避になり、円売りドル買い にならないといけないのに、どうして、核攻撃を受ける可能性があ る日本の円が高くなるのかわからない。1ドル=109円台になっ ている。 地政学リスクを日本が受けないのであろうか? しかし、北朝鮮はグアムのほかに日本も核攻撃をすると言っている のに、それでも円高になる。 8月下旬の米韓日の合同演習で、戦争が開始される可能性が高まっ ているようである。中国も朝鮮国境に軍隊を配置したし、ロシアも 朝鮮国境に軍隊を置いた。 米国と中国・ロシアが戦争になるとは思いたくないが、その可能性 もあるということである。 日本国内は、まだ戦争が始まる雰囲気がないが、トランプ大統領と 金正恩委員長の頓珍漢な対応が戦争を引き起こす可能性に注視する 必要があるようだ。 さあ、どうなりますか? ============================== 北朝鮮がグアム攻撃を視野、沸騰するトランプの「炎と怒り」 Justin Sink、Nafeesa Syeed 2017年8月9日 06:15 JST 更新日時 2017年8月9日 11:40 JST トランプ米大統領は8日、北朝鮮が大陸間弾道ミサイル(ICBM )級のミサイルに搭載可能な小型核弾頭の生産に成功しているとの 米当局の分析を米紙が伝えたことを受け、北朝鮮が米国を脅し続け るなら、同国は「炎と怒り、そして率直に言えば、世界がこれまで に目にしたことがないようなパワーに見舞われることになるだろう 」と述べた。 トランプ大統領はニュージャージー州ベッドミンスターで記者 団に対し、金正恩朝鮮労働党委員長は「非常に脅迫的」だと語った。 米紙ワシントン・ポストは8日、国防情報局(DIA)の分析 を引用して、北朝鮮はICBM級ミサイルに搭載可能な小型核弾頭 の生産に成功したと報じた。国連安全保障理事会は5日、北朝鮮に よる2回のICBM試射に対応し、北朝鮮への制裁決議を全会一致 で採択。 北朝鮮は9日、グアム島一帯への包囲攻撃を検討していること を明らかにした。朝鮮人民軍戦略軍報道官は朝鮮中央通信(KCN A)を通じて声明を発表し、同国は米領グアム島への中長距離弾道 ミサイル「火星12」の発射の作戦計画を検討しているとした。 トランプ大統領が「炎と怒り」の発言に先立ち、主要同盟国や 国防総省ないし国務省と調整をしていたかどうかは不明。また「炎 と怒り」が通常兵器により大規模攻撃を意味するのか、それとも核 兵器の使用を意味するかも明らかでない。 こうした情勢の進展に伴い、トランプ大統領に北朝鮮のエスカ レートする挑発に対応するよう求める声は一段と高まっている。ト ランプ氏は選挙戦中、北朝鮮が米国を射程に入れる核ミサイルを開 発するリスクについて「起こらない」とツイッターで断言していた。 トランプ大統領の北朝鮮を巡る発言に市場は動揺。S&P500種 株価指数は0.2%安で終了。シカゴ・オプション取引所(CBOE) のボラティリティ指数(VIX)は、米東部時間午後3時半(日本 時間9日午前4時半)前に11%上昇した。米10年債利回りは上昇、 ニューヨーク原油先物は前日比22セント安の1バレル=49.17ドルで 終えた。 北朝鮮には他の技術上のハードルがまだあるものの、同国の兵 器プログラムは米情報機関の予測を上回る速さで進展しているよう だ。米シンクタンク、大西洋評議会 のブレント・スコウクロフト国 際安全保障センターの非常勤上級研究員、マシュー・クローニグ氏 は、「これで北朝鮮はロシアと中国に次いで、米国に核戦争の脅し をかけられる能力を持った3番目の相手国になった」と語った。 ヘリテージ財団の上級研究員、ブルース・クリングナー氏は、 「必要なのは圧力を強めると同時に、外交の扉を開いておくことだ 」と述べた上で、「この先の道のりは長い。われわれは北朝鮮の計 画変更を促す圧力を維持する必要がある」と指摘した。 原題:Trump Warns North Korea of ‘Fire and Fury’ as Tensions Rise (1)(抜粋) N. Korea Says It’s Considering Firing Missile ‘Around’ Guam(抜粋) 最新の情報は、ブルームバーグ ============================== 2017年 08月 9日 12:59 JST 関連トピックス: トップニュース 米朝が激しい応酬、北朝鮮「グアム攻撃を検討」 [ソウル/ベッドミンスター(米ニュージャージー州) 9日 ロイ ター] - 北朝鮮国営の朝鮮中央通信社(KCNA)は9日、同国が 中長距離弾道ミサイル「火星12」を米領グアム周辺に向けて発射 する作戦を「慎重に検討」していると伝えた。 KCNAによると、朝鮮人民軍の報道官は、金正恩朝鮮労働党委員 長が命令を下せば直ちに攻撃計画が「複数回にわたり連続的に実行 される」と述べた。 「朝鮮人民軍戦略軍はグアム周辺地域を中長距離弾道ミサイル火星 12で包囲射撃する作戦計画を慎重に検討している」と言明。グア ムにあるアンダーセン空軍基地など主要な米軍基地に対する抑止力 を確保する狙いがあるという。 報道官は、作戦計画は近く最高司令部に報告されるとした。 また、別の軍報道官は、米国が「予防戦争」を計画していると批判 し、実行に移す動きがあれば「米本土を含む敵の要塞を一掃する全 面戦争」で対抗すると威嚇。 軍事行動を回避するために米国は北朝鮮に対する「無分別な軍事的 挑発」をやめるべきだと主張した。 トランプ米大統領はこの数時間前、北朝鮮が米国をこれ以上脅かせ ば「世界がこれまで目にしたことのないような炎と怒りに直面する ことになる」と発言していた。 <米朝の激しい応酬に世界の市場が動揺> エスカレートする米朝の応酬に、世界の金融市場は動揺している。 トランプ大統領の発言を受けて米国株式市場は小幅ながら下落。S &P株価指数先物ESc1はアジア時間に下げ幅を広げた。投資家の不 安心理を示すVIX指数.VIXは約1カ月ぶりの高水準で取引を終え た。 北朝鮮からの反応が伝わると、ドル指数.DXYは軟化、安全通貨とさ れる円JPY=は対ドルで上昇した。アジア株は総じて下落している。 ジョンズ・ホプキンズ大のスティーブ・ハンケ教授はロィター・グ ローバル・マーケッツ・フォーラムで「北朝鮮に後退する意思はな い。緊張は今後も高まり、想定外の事態につながりかねない」と指 摘した。 日本の防衛省は9日、航空自衛隊のF2戦闘機2機と米空軍のB− 1B戦略爆撃機2機が九州周辺で8日に共同訓練を行ったと発表し た。 グアムにある米軍のアンダーセン空軍基地の報道官によると、9日 朝方の時点では、同基地における警戒水準は変更されていないとい う。