7月後半から第1四半期の決算発表で、売上げ、利益ともにUPし ている企業が多いが、それでも日経平均株価を押し上げない。 日経平均株価は、前日比29円48銭高の2万0079円64銭でしかない。 ニューヨーク市場のダウ平均株価が過去最高値になっているのに、 東京市場は2万円から伸びていかない。 海外投資家が、夏休みで、市場に参加してこないことが大きいので しょうが、市場機能低下もきたしているのかもしれない。 日銀のETF買いで、株価の上下幅が少なく、妙味の小さな相場に なり魅力を無くしている可能がある。 というより、国債買取や株式買取の量的緩和は、市場機能を弱めて 資本主義の終焉を加速させる行為のような気がしてきた。 10年金利ゼロにするということは、資本主義経済ではなく統制管 理経済化であるので、市場機能を弱めていくことが正しい行為なの であろう。 資本主義経済の終焉に向けて、日銀も知らず知らずのうちに行動を 開始している。 トランプ大統領が出てきたのも、グローバル資本主義経済を止めて 管理経済にするために当選したのであるから、グローバル企業にと っては、非常に良くないことであるし、海外の有能な技術者を米国 に入れないということは先端企業にとっても良くないことである。 しかし、今は米国の株価は上昇している。一時のあだ花のような気 がする。 日本は率先して、社会の仕組みを変えていくことが必要になってい る。 その芽が、日本の地方再生であり、地産地消であり、地域のNPO であり、冨山和彦氏の経営共創基盤が100%出資したみちのりホ ールディングのような企業にあると思う。 地産でできるものは地域で作り、足りないものだけ外部経済から持 ってくる経済、大蔵永常の「広益国産考」で述べている形になるし かない。地域の暮らしを守るのは地域の共生的な仕組みを作ること である。昔は講や連、結などという結社みたいなものがあり、それ が機能していた。 現在はNPOになっているが、地域住民が参加した結のようなこと になるべきであろう。 将来を俯瞰すると、ローカルの経済とグローバルの経済を融合した ような経済社会になるとみるがどうであろうか? 江戸時代に閉鎖社会で、閉鎖経済を強いられて、日本はその中で、 いろいろなアイデアを出しているが、世界は地球の中にフロンティ アがなくな、閉鎖的な社会になり、その閉鎖社会で使えることにな るとみている。 さあ、どうなりますか? ============================== 東証終値は29円高 2017/7/27 15:08 東京株式市場の日経平均株価(225種)終値は、前日比29円48銭高の 2万0079円64銭だった。