5906.ビックリの日経平均大幅上昇



円高ドル安でも、日経平均が大幅上昇した。今までは19700円
でもEPSが13倍と低く割安感があるのに、日経平均が下落していた
が、いつかは上がると思っていた。

が、突然、急ピッチに上がり始めた。前日比203円70銭(1.04%)高
の1万9854円27銭で終えた。

6月の月初めで国内外の機関投資家から資産配分見直しに伴う買い
が広がった。取引時間前に財務省が発表した1〜3月期の法人企業
統計で設備投資の伸びが確認できたのも好感されたようだが、今ま
での日経平均株価がおかしかっただけとも言える。

日経平均株価は安値でおかしいときは、買いであることを示したよ
うな感じである。

しかし、明日も継続してほしいがどうなりますか?


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2017年 06月 1日 16:15 JST 
日経平均は5日ぶり大幅反発、国内投資家が資産配分見直し
[東京 1日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は5日ぶりに
大幅反発。終値は5月16日以来、約2週間ぶりの高値水準となっ
た。前日の米株は下落、ドル/円JPY=も円高基調で外部環境に変化
が乏しいにも関わらず、朝方から幅広い銘柄に買いが先行した。

2017年1─3月期の法人企業統計で設備投資額が2期連続の増
加となったことも投資家心理を好転させた。指数は後場に一時230
円超高となったが、その後は戻り売りが出て伸び悩んだ。

TOPIXも反発。東証33業種中、鉱業以外の32業種が上昇。
電気・ガス、倉庫・運輸、金属製品の上昇率が高かった。
きょうからの電気料金値上げや安売りを規制する酒税法改正の影響
もあり、関西電力(9503.T)やキリンホールディングス(2503.T)など
一部関連銘柄が年初来高値更新となった。

みずほ総合研究所・市場調査部の主任エコノミスト大塚理恵子氏は
、「もともと業績面も良いし、割安感もある。月初めにアロケーシ
ョンを見直す国内ファンドが月末に利益確定売りで溜めた資金で買
いを入れたのだろう」と見ていた。

個別銘柄では、キヤノン(7751.T)が反発し年初来高値更新。5月31
日に自社株買いを発表したことが好感された。自己保有株を除く発
行済株式総数の1.3%にあたる1400万株、取得総額500億
円を上限とする自社株買いを実施する。取得期間は6月1日から7
月14日。
半面、パーク24(4666.T)が大幅続落。31日に発表した2016
年11月―17年4月期決算で、連結営業利益が前年同期比10%
減の85億円と減益になったことが嫌気された。カーシェアリング
サービス等のモビリティ事業で、安全装備への投資や増車ペースの
加速によるコスト増が響いた。

東証1部騰落数は、値上がり1620銘柄に対し、値下がりが309
銘柄、変わらずが88銘柄だった。
日経平均.N225
終値      19860.03 +209.46
寄り付き    19692.16
安値/高値   19686.32─19887.66
TOPIX.TOPX
終値       1586.14 +17.77
寄り付き     1570.47
安値/高値    1570.24─1587.61
東証出来高(万株) 173830
東証売買代金(億円) 24665.98
(辻茉莉花)
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東証前引け 反発、法人企業統計や値上げを好感 機関投資家が買い  
2017/6/1 11:59
 1日午前の東京株式市場で日経平均株価は反発し、前日比203円70
銭(1.04%)高の1万9854円27銭で終えた。6月の月初めで国内外
の機関投資家から資産配分見直しに伴う買いが広がった。取引時間
前に財務省が発表した1〜3月期の法人企業統計で設備投資の伸び
が確認できたのも好感された。

 ゴム製品や食料品など6月からサービス・製品価格が上昇する業
種に採算改善を期待した買いが優勢となった。市場では「5月末ま
で様子をみてきた機関投資家が業績が堅調な銘柄に見直し買いを入
れているようだ」(岡三オンライン証券の伊藤嘉洋チーフストラテ
ジスト)との声があった。

 中国メディアの財新と英調査会社IHSマークイットが10時45分
ごろ発表した中国の5月の製造業購買担当者景気指数(PMI)は
49.6と、2016年6月(48.6)以来11カ月ぶりに景気判断の境目とな
る50を下回った。発表直後は建設機械株などに売りが出て、日経平
均は1万9800円近辺に伸び悩む場面があった。
 JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)は反発
した。
 前引け時点の東証1部の売買代金は概算で1兆2100億円、売買高
は8億6860万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1602と、全体
の約8割を占めた。値下がりは309、変わらずは102銘柄だった。
 東エレクやキヤノン、三井住友FGが買われ、トヨタやJTも高
い。半面、任天堂やソフトバンクが売られ、ソニーやファナック、
パーク24が安い。
 東証2部株価指数は反発した。シャープや正栄食が上げ、プロス
ペクトとテクノスマートが下げた。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕
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株、意外高誘った3つの「月初」 2万円回復に現実味 
2017/6/1 12:43日本経済新聞 電子版
 前日の米株や円相場が大きく動かず、材料不足とみられていたに
もかかわらず、1日午前の日本株は予想外に堅調だった。3つの「
月初」が要因だ。

 前場の日経平均株価は前日比203円高の1万9854円。取引時間中と
しては一時、約半月ぶりの高値を付けた。5月の財新中国製造業購
買担当者景気指数(PMI)が11カ月ぶりに景気判断の境目となる
50を下回り、伸び悩む場面もあったが、1万9800円近辺では底堅か
った。
 意外高を演出した第1の月初は、1〜3月期の法人企業統計の発
表だ。全産業(金融機関を除く、資本金1000万円以上)の設備投資
の伸びが確認され、5月に買いを見送っていた投資家の買いを呼び
込んだ。

 第2は値上げだ。1日から郵便料金やバター、小麦粉、タイヤ、
ビールなど生活関連のサービスや製品が値上がりする。ビールは法
改正に伴う官製値上げの色彩が濃いが、市場では採算改善を期待し
た買いが入った。

 第3は機関投資家の買いだ。マクロ統計を精査し、株式や債券の
資産配分を変更する「タクティカル・アセット・アロケーション(
TAA)」という手法をとる投資信託だ。
 TAAは景気変動や市場の変化に応じて資産配分比率を機動的に
変更する。大和証券の木野内栄治チーフテクニカルアナリストによ
れば「TAA系のファンドは債券から株式に資産を移している」と
いう。特に「月末よりも月初に資産比率を変更するファンドが増え
ている」(木野内氏)。
 それを裏付けるように、毎月第1営業日の日経平均は16年7月か
ら先月5月まで11カ月連続で上昇した。きょうも上昇で終われば、
12カ月連続だ。
 三菱UFJ国際投信が運用するTAA系ファンド、「トレンド・
アロケーション・オープン」は純資産総額が先月末時点で1188億円
と、2015年年初の300億円から4倍近くに増えた。「TAA系の戦略
をとるファンドの規模は世界的に大きくなりつつあり、株式への資
産配分を増やしている」(パインブリッジ・インベストメンツの商
品開発担当者)との声もある。

 偶然が重なったようにみえる1日の株式相場だが、需給とファン
ダメンタルズの両面で裏付けがある。日経平均の2万円台回復の実
現味が増しているといえそうだ。
〔日経QUICKニュース(NQN) 楠千弘〕
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