日経平均は、デッドクロスになり、下げ相場に突入している。 上から200日移動平均線、75日移動平均線、25日移動平均線 の順に並んでいる。転換できる材料もない。材料が出てくるまで、 当分、弱気相場になる感じである。 しかし、大きくは下げない。押し目買いが入っている。投資家の相 場観が混迷しているためである。FOMCの利上げでも円高になるとい われているが、不思議な感じがあることは確かである。 6月13日のFOMCで利上げが確実であるが、ドル安円高にシフトし ているし、FOMCの今後の利上げ見通しがどうなるかで、相場が転換 することになる。 もし、FOMCが9月利上げをしないなど経済見通りを切り下げると、 円高が一層進みそうである。金利差があるのに、円高になるという 不思議な展開になる。 しかし、ねじれているので、いつか反動が来るとは思うが、現時点 では、見通せない。 結局は、米国経済の調子がどうなるかであり、トランプ政策期待は 、政治的混迷で、はげ落ちている。常識的な経済運営では、景気循 環型の不景気を止めることはできない。このため、非常識なトラン プ大統領に投資家は期待をかけたが、政治界では受け入れられなか ったようである。 さあ、どうなりますか? ============================== 日経平均大引け 4日続落、27円安 米景気の減速懸念で 2017/5/31 15:15日経 31日の東京株式市場で日経平均株価は続落した。終値は前日比27 円28銭(0.14%)安の1万9650円57銭だった。30日に発表の米国の 経済指標が停滞し、米景気の減速懸念が日本株の重荷になった。31 日発表の5月の中国の製造業購買担当者景気指数(PMI)は前月 から横ばいで、中国景気への過度の警戒感が和らいだのは株式相場 を下支えした。 東証1部の売買代金は概算で3兆176億円(速報ベース)だった。 〔日経QUICKニュース(NQN)〕