5903.日経平均株価の伸び悩み



6月にFOMCは、利上げを行うことが確実視されているが、円安
にならない。野村証券は、年末に120円になると言うが、米国の
利上げごとに円安に一時的にはなるが、その後より一層の円高にな
っている。

日米企業の業績は良いが、米国はダウ平均株が21000ドル台に
乗ったが、日本の日経平均株価は、2万円台には乗らない。しかし
、円高水準で19700円と、ドルベースで見ると、過去最高値に
なっているという。

東京市場の取引の7割が海外投資家であるので、海外投資家からの
目線では上昇局面にあることになる。

しかし、6月の利上げ後は、どうなるのであろうか?

米国企業の業績は8年伸び続けているので、そろそろ限界にきてい
るような気がする。一部自動車販売などでは減少しているが、景気
がよい指標として、失業率などは下がっている。景気が良いから利
上げするならよいが、将来の景気後退期のために、のりしろを作る
ための利上げとするなら、これは利上げによる景気減速は考えて置
くことが必要かもしれない。

トランプ大統領の予算教書が発表されたが、予算削減して、減税す
る資金を作っている。しかし、科学研究費用削減などで企業競争力
は下がるような気がする。オバマケアの予算を減らしたことで貧富
の差も拡大することになる。

中国の一帯一路構想は、中国の世界的な位置を上昇させるが、中国
国内企業の借入金残高が大幅な上昇をしているので、いつかバブル
の崩壊が起きる可能性が高い。

ということで、2017年11月までは、共産党大会があるので、
景気減速をさせないが、その後は調整しないとバブル崩壊でハード
ランディングになる可能性も出てきた。

というように、経済規模が1位と2位の米国と中国の経済は、20
18年から調整局面入りの可能性も出てきたように感じる。

そのため、日本市場では、日本の投資家たちが景気先行きに警戒感
を持ち、その結果、日経平均株価の伸び悩みが起きている。しかし
、現時点のEPSは、12.9倍と低い感じになっているので、海
外投資家は、買いになっている。

一投資家としてはもう少し上がってほしいが、日経平均2万円が難
しくなってきたような感じである。

もちろん、海外投資家はより一層買い増せば、2万円になるが、円
高であるので、大きく買い向かうこともしないようだ。

さあ、どうなりますか?


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