今日の日経平均株価は、朝から上げ基調で、450円高となり、後 一歩で、2万円に乗せるとも思われた19900円台まで行った。 全面高の様相で、最後に利益確定売りが出て、1万9895円になった が、世界景気への強気論が出ているようである。5月は売りという 定説を覆すことになりそうである。 世界経済が快晴の天気でも、地平線近くに薄雲が出てきた。この薄 雲とは、米国自動車販売台数の前年割れであるが、サブプライムロ ーンの貸し倒れが増加して、ローン裁定が厳しくなったことによる ともいう。このため、テスラの時価総額がGM、フォードを抜くこ とにもなっている。 しかし、反対にトランプ政権の今年度予算、オバマケア改革法など の法案が議会を通過しているので、今後の減税、インフラ投資に期 待ができるようになった。 中国の経済も上向いている。ということで、現時点では世界経済は 絶好調ということになる。 そろそろ、日本株も2万円台の壁を乗り越えるような気がする。 しかし、雲の行方は見ておく必要があると思う。 さあ、どうなりますか? ============================== 株450円高、強まる世界景気への強気論 証券部 井川遼 2017/5/8 16:09日本経済新聞 電子版 8日の東京市場で日経平均株価は大幅続伸した。上げ幅は一時前 営業日比480円を超え、年初来高値を更新した。7日に開票された仏 大統領選の結果、同国がユーロ圏から離脱する懸念が大きく後退。 中国の貿易収支が想定以上の回復を見せるなど支援材料も相次ぎ、 投資家はリスク資産である株式への買いを増やしている。株式市場 では定説を覆す「5月買い」の可能性も浮上してきた。 日経平均は午後になると先物主導で一段高となっ… ============================== 東証大引け 1年5カ月ぶり高値、海外勢の買い 売買3兆円超 2017/5/8 15:25日経 8日の東京株式市場で日経平均株価は3日続伸した。終値は前営 業日比450円(2.31%)高の1万9895円70銭で3月13日以来、2カ月 ぶりに年初来高値を更新した。2015年12月3日以来、約1年5カ月 ぶりの高値となる。国内の連休中に外国為替市場で円相場が対主要 通貨で下落し、輸出採算の改善期待から主力株を中心に全面高とな った。海外投資家の買いが目立ち、東証1部の売買代金は3兆4434 億円と2016年12月9日以来、約5カ月ぶりの多さになった。 7日のフランス大統領選でマクロン氏が勝利し、同国がユーロ圏 から離脱する懸念が大きく後退した。投資家が運用リスクを積極的 に取る「リスクオン」姿勢が強まり、欧州売上比率の大きなマツダ やコニカミノル、板硝子といった銘柄に買いが集まった。海外投資 家が日本株の保有比率を引き上げるため、輸出関連株に限らず時価 総額の大きな銘柄に買いを入れたという。 日経平均が心理的節目の2万円に接近し、個人からは利益を確定 する売りが増えた。このため売買代金が膨らんだ面もあったようだ 。業種別TOPIXは33業種すべてが上昇し、化学や鉱業、保険業 、不動産業、石油石炭製品などの上昇率が大きかった。東証1部で 年初来高値を更新した銘柄は360を超え、値上がり銘柄数は1875と全 体の9割強を占めた。値下がりは108、変わらずは32銘柄だった。売 買高は概算24億808万株だった。 JPX日経インデックス400は3日続伸し、年初来高値を更新した 。終値は前営業日比319.57ポイント(2.31%)高の1万4168.72だっ た。東証株価指数(TOPIX)も年初来高値を更新し、35.56ポイ ント(2.29%)高の1585.86で終えた。 ソニーが大幅高となり、時価総額は2008年6月以来の5兆円台を 回復した。衣料品店「ユニクロ」の4月の国内既存店売上高が前年 同月比6%増だったファストリも大幅に上昇した。資生堂や花王も 高く、HOYAと富士通は年初来高値を更新した。 半面、「2018年3月期の連結営業利益が前期から横ばいにとどま りそう」と伝わったSUBARUは下落した。三菱UFJフィナン シャル・グループが2017年3月期の連結決算で、融資の扱いを「要 管理債権」に引き下げた東芝も反落した。 東証2部株価指数は3日続伸した。シャープとペッパーが上げ、 JトラストとDACHDは下げた。 〔日経QUICKニュース(NQN)〕