5889.第2次朝鮮戦争の準備が始まっている



第2次朝鮮戦争の開始がいよいよ迫っている。米中が戦争後の勢力
図を交渉している。戦争遂行と戦後体制を検討する。  津田より

0.現状
北朝鮮は、失敗をしているが弾道ミサイル実験を重ねている。しか
し、準備ができている核実験は行わない。中国から核実験を実施し
なら石油を止めると宣言されているので、現時点は実験をしないし
、できない。

北朝鮮は、ピョンヤン市内でのガソリンスタンドすべてを閉鎖して
、禁輸に備えた石油の備蓄を行っている。この石油備蓄ができたら
、核実験を強行することになる。それとASEAN諸国から石油の
輸入を画策している。このため、実験ができるまでに1ケ月以上は
かかる。

北朝鮮の金正恩委員長は、絶対に核・ミサイル開発を止めない。権
威の象徴になっているので、止めると国内統治ができない。しかし
、北朝鮮が核実験をしないと、中国は米国などに対話を呼びかけら
れるので、中朝には必要なことである。

しかし、北朝鮮は、放棄するはずがない。無意味な6ケ国協議をし
て、開発時間を稼ぐだけである。そして、これが北朝鮮のベストシ
ナリオでもある。

このため、米国は6ケ国協議の開始として、北朝鮮の核放棄が前提
であるとしているし、中国が核実験でも制裁をしなかったら、米朝
交渉を開始して、核放棄をしなかったら、ハルノートを送りつけて
戦争に突入する可能性もある。

1ケ月先と予測できる核実験までには、米国も空母3隻を日本海や
東シナ海に展開できているはず。空母カールビンソンはそろそろ母
港サンディエゴに帰還するはずが、延期して日本海に滞在すること
になり、横須賀の空母ロナルドレーガンは、現在4月末までに整備
ができて、5月中には稼働できる。また、空母ニミッツがハワイに
いたが、それも西太平洋に向かっている。ということで、5月中に
は3隻の空母が揃うことになる。

1.韓国の危うさ
石油の備蓄はできたが、北朝鮮は戦争が長引くと不利になるので、
短期決戦にならざるを得ない。このため、北朝鮮から攻撃を開始す
る可能性も高い。

この攻撃として、ソウルへの攻撃を北朝鮮は行うことになる。核兵
器搭載の短距離ミサイルを発射しても、自国の前面展開している軍
に大きな被害が出るので、大量の大砲による砲撃を行うことになる。
石油の必要がないので効率が高い。しかし、大砲の整備更新をして
いないので、稼働率は半分程度である。しかし、その砲撃で、ソウ
ルは大きな打撃を受けることが確実である。

このため、日本政府は韓国に対して、邦人退避の方法を交渉しよう
としたら、拒否されている。ありもしない戦争を誘発するというの
が理由である。また、黄大統領代行は長嶺大使と会おうともしない。
ということで、日韓関係もおかしい状態である。この韓国の言い分
を聞いて、橋下さんも戦争はあり得ないと言っているがそれは甘い。

また、トランプ米大統領も韓国には厳しい。日米間では電話による
首脳会談を頻繁に行っているが、米韓間での会談を行っていない。
韓国軍は在韓米軍司令官の指揮の下で動くことになるので、必要が
ないともいえるが、トップ間での会話がないのは非常におかしい。

また、韓国は大統領選挙中であり、5月上旬には体制が変わること
になる。最有力とされる文候補が勝つと、北朝鮮シンパが政権に着
くので、トランプ大統領も、韓国には厳しくなる。韓国にTHAADの
費用10億ドルを請求しているし、米韓FTAの見直しも述べてい
る。このトランプ大統領の韓国に厳しい要求は、文候補になったら
実行することになる。意図して行っている。トランプ大統領は、文
候補が勝ったら韓国を見捨てるように感じる。

そして、文候補も米韓安保体制を破棄すると述べているから、韓国
の近未来は動乱になることが確実である。それも北朝鮮が核実験を
実施する直前に決まり、その後、日米との交渉をすることになるが
、米国は戦争前夜となり韓国を見放すことになる。直前に米軍が韓
国から撤退もあり得る。文候補が当選なら、韓国は戦争の当事者で
あるが、国内は大きな悲劇に見舞われることになる。

このように韓国が戦争直前とは思えない体制になる可能性が高く、
戦争はないという意識が強く、危機感もない状態になっている。

文候補が勝てば、北朝鮮は韓国を攻撃しないとの期待をしているが
、この考え方は甘い。北朝鮮が確実に被害を大きくできるのは、ソ
ウル砲撃だけである。

2.米中交渉が進んでいる
第2次朝鮮戦争を前に、米中間では戦争後の体制について、交渉を
しているようである。中国は朝鮮半島は歴史的に中国の一部である
と米国に説明している。米国も中国の主張を認めて、その代わり、
北朝鮮の核開発を放棄させるために有効な手を打ってくれと要求し
ているようだ。

このため、中国は北朝鮮に対して、核実験をしたら石油禁輸を実施
すると宣言したのであるが、戦争になると大量の難民が中国に押し
寄せるし、米国軍が北朝鮮領内に侵攻してくると、中国の安全保障
上も問題であり、戦争遂行上でも北朝鮮領内への米軍投入はしない
ことを確約しろと言っているようだ。

中国は表面的には、6ケ国協議を提案しているが、北朝鮮が核放棄
をすると思っていない。このため、戦争開始後すぐに、中国軍が北
朝鮮に侵攻して、金正恩委員長を排除することになる。このことを
金正恩委員長にも伝えて、中国への亡命を提案しているようである
が、金委員長は拒否していると平野さんは言う。

どちらにしても、戦争後、米国は朝鮮半島からは撤退になる。そし
て、中国の指導の下に朝鮮人民共和国ができるのであろう。

習近平とトランプ大統領は、この線で合意しているよう気がする。
王外相は、6ケ国協議を提案しているが、それは表面だけで、裏で
は、自国に有利な戦後体制を米国と交渉するためにニューヨークに
いるのである。

3.日本への影響
米国の研究所は、北朝鮮が核兵器を13〜30個保有している可能
性があるとの分析し、このうちプルトニウムを原料に製造された核
兵器数発が日本を射程に収める中距離弾道ミサイル「ノドン」に搭
載できるほど小型化されたとみられる。というが、これは戦争費用
分担で、日本に応分の負担を求めるための脅しであろう。

十分な威力を持った爆弾という意味では、プルトニウム原爆でない
と小型化できないが、前回の核実験では、まだブースト型であり、
小型化には限界があるはず。砲身型ウラン原爆なら、可能性が高い
が威力は小さい。それでも大きな被害が出るので、東京に落ちれば
、1万人以上の死傷者が出るかもしれないが、プルトニウムではな
いと思う。

ということで、攻撃が始まれば、車載型ノドンを可能な限り叩くこ
とが必要になるが、米空母の攻撃に期待するしかないのが現状のよ
うである。後は、SM3迎撃ミサイルで撃ち落とすことである。

また、核兵器は数個しかないので、多数のミサイルには、サリンや
VXなどの化学兵器が搭載されるのであろうとみる。

日本も戦争の影響を受けるし、大きな被害が出る可能性も否定でき
ない。このため、外交交渉で解決するのが一番良いが、北朝鮮が核
放棄をしないことが明白なので、展望が開けていない。

戦争になるとみて、日本は準備をする必要がある。まず、ソウルに
いる邦人退避が必要であり、韓国政府は日本政府とは交渉しないよ
うであるので、在韓米軍の家族退避に合わせて、邦人退避も米国に
お願いすることである。

今後、核戦争の準備をする必要もありそうである。国家が核シェル
ターを主要都市の地下に整備することが求められるようだ。

さあ、どうなりますか?


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2017.4.29 19:00
【北朝鮮情勢】
北、核兵器13〜30個保有か 「ノドン」搭載レベルに弾頭小型
化 米研究機関が分析 
 【ワシントン=黒瀬悦成】米政策研究機関「科学国際安全保障研
究所」(ISIS)は28日、北朝鮮が核兵器を13〜30個保有
している可能性があるとの分析結果を発表した。このうちプルトニ
ウムを原料に製造された核兵器数発が日本を射程に収める中距離弾
道ミサイル「ノドン」に搭載できるほど小型化されたとみられると
している。
 ISISの推計では、北朝鮮は昨年末現在、プルトニウムを33
キロ、兵器級の濃縮ウランを175〜645キロ保有。これらを使
用して今後、年間で3〜5個の核兵器を増産し続け、2020年ま
でに核兵器を25〜50個に増やす可能性がある。
 また、寧辺(ニョンビョン)の核施設にある実験用の軽水炉を稼
働させることで、保有する核兵器の数は最大で60個に増えるとし
ている。
 さらに、米本土に到達する大陸間弾道ミサイル(ICBM)に搭
載可能な核弾頭を製造する能力が確立されているかどうかは、現時
点で「疑わしい」との見方を明らかにした。
 そして、北朝鮮が今後も核実験を継続すれば、より少量の核物質
で核兵器を製造し、核弾頭を小型化させ、核爆発の威力を増大させ
ることができるようになると警告した。


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