5883.第2次朝鮮戦争について



15日の金日成主席生誕105年や25日の朝鮮人民軍創建85年
に合わせ、大陸間弾道ミサイル(ICBM)発射や核実験を行う可
能性があり、それに対して、米国は先制攻撃をすると報道機関は騒
いでいる。しかし、本当なのであろうか?検討する。 津田より

0.空母カールビンソンの位置
空母カールビンソンは、シンガポールを出てオーストラリアに向か
うはずが、急きょ行先を変更して、トランプ政権は朝鮮海峡に向か
わせた。また、空母ドナルドレーガンは今、横須賀基地で整備中の
ようである。このため、第3艦隊のカールビンソンは南シナ海にい
たのである。

ここで、北朝鮮が核実験やICMB発射を行うというので、急きょ朝鮮
海域に派遣された。しかし、この海域に着くのは、4月17日であ
り、その後に攻撃となるはず。もう1つが、11月に横須賀のドッ
クで整備に入った空母ドナルドレーガンの整備を終えることが必要
であり、これも4月末であろうから、それまでの4月中は外交交渉
になる。

24時間体制で北朝鮮攻撃を行うとすると、空母戦闘群3個が必要
であり、普通は空母三隻が必要であるが、北朝鮮攻撃では、空母2
隻と嘉手納基地が使えるので、空母3隻は必要がない。また、嘉手
納基地が攻撃を受ける可能性がある時には、米空軍三沢や岩国基地
が使用できる。当初、三沢基地と嘉手納基地、空母カールビンソン
でも可能であるかもしれない。しかし、それでも攻撃開始は空母カ
ールビンソンが到着してからでしょうね。しかし、基地は攻撃され
やすいので、空母の方がより安全である。

1.攻撃には順番がある。
ということで、今、核実験やICBM発射をしても即、先制攻撃にはな
らない。また、日米は事前協議を行うはずであり、この協議もまだ
であり、協議後すぐに、韓国在住の邦人退避、韓国在住の米軍家族
の退避があるはずであり、それがサインになるはずである。攻撃に
は、それを行う順番があるので、核実験後すぐには攻撃しない。先
制攻撃もない。

今回、米中首脳会談で今までにはなかった北朝鮮への非難に中国も
同調しているので、最初に国連非難決議が出て、その制裁で北朝鮮
への石油輸出禁止処置になり、この禁止処置を中国が実行すると、
北朝鮮は3ケ月で経済活動が停止することになる。石油がないこと
で、自動車を動かすこともできなくなる。日本が先の大戦前にABC包
囲網の石油禁輸政策で、太平洋戦争に突入したのと同じことになる。

石油禁輸になると、北朝鮮は、短期決戦をするか核放棄をして国連
決議の解除をしてもらうかの選択になる。ここで、北朝鮮が、短期
決戦を選択すると、最初に戦端を開くには、北朝鮮ということにな
る。

米国は、北朝鮮の経済活動停止を待つだけで良いので、戦闘開始を
する必要がない。経済活動ができないと、戦闘行為もできないこと
になるからである。このため、体制変更を求めないと米国は言うこ
とになる。核放棄だけでよいというのである。

普通、本気で戦争を始めるときには、静かに準備して開始した後、
速やかに敵の本陣を攻めて、そこを落として終わりにする。金正恩
委員長の暗殺または、殺害を行うことである。今までは、軍備を見
せて、今にも攻めるようなことを言っているので、脅しであるが、
ミサイル実験をした後の米国のコメントは静かである。米国は戦争
準備に入った可能性が高い。

中国が石油禁輸をしないと、本当に米国が戦争を開始する可能が出
てきたようにも感じる。米国が静かになったのが不気味である。

2.北朝鮮の攻撃は
石油禁輸後、暴発するとすると北朝鮮の攻撃から始まる。それはソ
ウルに砲撃を行うか、ミサイル攻撃を在韓米軍基地や嘉手納基地な
どに行うことになる。この時、核が積めるのかというと、核がテボ
ドンやノドンに搭載可能かということになり、そこまでは小型化で
きていない可能性が高い。

ということで、サリンなどの化学兵器を使用することになるとみる。
安倍首相もサリンを警戒するとしたが、その可能性が高い。

また、北朝鮮は通常兵器の更新をしていない。ミサイル開発と核開
発資金の捻出に軍備更新予算を削ってきたことによる。このため、
通常兵器の質が極端に悪い。このため、ソウル攻撃は砲撃だけでは
火の海にはできなく、奇襲攻撃も行う可能性が高い。その時、核使
用の可能性はある。ということで、国連で石油輸出禁止制裁が確定
したら、日本政府は、速やかに邦人退避を行う必要がある。

3.金正恩の選択は
ミサイル実験を行ったようであるが、核放棄、ICBM放棄の選択はで
きないので、今後も実験をする。

金正恩委員長は、感情が表に出るので気が弱いことが見て取れる。
金正男を暗殺した後に登場した顔は、人間ではなく鬼の様相であっ
たと、北朝鮮国内でも噂になっている。精神修行をせずに指導者に
なったことで、孤独に耐えられず評判を気にしているようである。

このため、核開発やミサイル開発は、国内統治の基本であり、国内
恐怖政治を行うことの理由でもあり、それを止めることはできない。

ということは、今後も実験を行い、軍事オプションが発動されるこ
とになりそうである。5月以降のいつかでしょうね。

もう1つ、現在北朝鮮ウォッチ・サイトの38KOREAのサイト
がつながらない。北朝鮮がサイバー攻撃をしているようである。
ということで、北朝鮮国内で不穏な空気があり、国内でのクーデタ
ーの可能性も視野に入れる必要もありそうだ。

4.次の北朝鮮政権は
しかし、金正恩政権は、どちらにしても1週間程度で崩壊して、中
国と米国が次の政権を決めることになる。戦争になれば、クーデタ
ー軍の要請という名目で中国軍が大挙して北朝鮮に侵入してくる。
米軍は爆撃をして、中国軍をサポートすることになる。米中会談で
そこまでは決めているはず。韓国軍は、ソウル防衛のために北朝鮮
に侵入はするが、深く侵入しないとみる。

次の政権は、中国が決めるはずであり、その時重要なのが前総書記
金正日の長男である故金正男の息子ハンソンである。しかし、この
ハンソンがどこにいるのかが問題である。

どうも、ロシアにいるようだと。

米ロは、シリアの化学兵器攻撃の報復をした後、米ティラーソン国
務長官がワシントンに行きプーチンに会い、米ロは裏取引をしたよ
うであるが、この中に北朝鮮問題も含まているような気がする。

5.日本の対応
どちらにしても、日本も真剣に国防を考えないといけない時代にな
ってきたことだけは確かであるし、早急に韓国内の邦人退避などの
準備や日本国内の北朝鮮シンパである朝鮮総連の動きを監視して、
テロを警戒する必要がある。

野党も反対だけではなく、テロ防止の方法を真剣に議論してほしい
ものである。

さあ、どうなりますか?


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長島昭久?2015/04/15
 風雲急を告げる半島情勢だが、専門家の話を総合すると、空母戦闘
群3個の法則というのがあるらしいですね。今は空母カールヴィン
ソンのみですから、未だ強制外交の範疇に止まると。今後、西海岸
や中東から新たに空母戦闘群が投入されないと本格的に戦闘態勢が
整わないようです。勿論予断は許しません。
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ホワイトハウス “対北 先制攻撃の可能性”報道を否定
4月14日 12時31分NHK
アメリカのNBCテレビは、北朝鮮が新たな核実験に踏み切るとア
メリカが判断した場合、北朝鮮に対して先制攻撃を行う可能性があ
ると伝えましたが、ホワイトハウスの当局者はこの報道を否定しま
した。
アメリカのNBCテレビは、13日、複数の情報機関の当局者の話
として、北朝鮮が6回目の核実験に踏み切るとアメリカが判断すれ
ば、北朝鮮に対して先制攻撃を行えるよう準備していると伝えまし
た。
具体的には、アメリカ軍が北朝鮮北東部の核実験場からおよそ480
キロ離れた海域に、巡航ミサイル「トマホーク」を備えた駆逐艦を
展開させているほか、グアムの基地に爆撃機を待機させているとし
ています。
この報道について、ホワイトハウスの当局者はNHKの取材に対し
、「完全に間違いだ」と否定しました。
また、国防総省の報道官は「将来の軍事作戦についてコメントする
ことはない」としています。
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北朝鮮に「最大限の圧力」=トランプ政権、体制転換求めず―米紙
時事通信 4/15(土) 7:47配信
 【ワシントン時事】米紙ワシントン・ポスト(電子版)は14日、
トランプ政権が北朝鮮政策について、体制転換を目指すのではなく
、核・ミサイル開発を放棄させるために「最大限の圧力」をかける
方針を決めたと報じた。
 2カ月にわたる包括的な政策見直しを終え、国家安全保障会議
(NSC)で今月承認されたという。
 新政策は、北朝鮮を核計画放棄の交渉に復帰させるために制裁や
外交的手段を用いるという。核実験や違法な行動の停止だけでなく
、朝鮮半島の「非核化」を目標にする。また、北朝鮮と取引のある
中国企業を標的にした制裁も準備するが、「まず中国が自発的に北
朝鮮に影響力を行使する機会を与える」という。 
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「中国はもう我慢できない」中国政府系メディア、連日北朝鮮を批判
2017/04/15 15:00epochtimes
 中国共産党機関紙・人民日報傘下の環球時報は最近、核実験実施
の可能性が高い北朝鮮に対して「中国は我慢できなくなった」と連
日の批判記事を掲載している。
 同紙は13日に掲載した社説において、「現在北朝鮮政権の情勢は
荒波の真っ只中にいる。北朝鮮は新たな核実験に踏み切れば、米国
が武力行使をする可能性がいっそう高くなる。その際、平壌(ピョ
ンヤン)政権が生き残れるかどうかはわからない」と主張した。
 また、「北京(中国当局)は平壌が核兵器開発を続けるのに対し
て我慢できなくなった。米中両国は多くの共通認識に達した」とし
、核開発などを停止し、または完全に非核化することは「平壌にと
って最良の選択だ」と指摘した。
米中首脳が電話会談 習主席、対北朝鮮強硬策に歩み寄りか
 環球日報は10日にも『北朝鮮、次のシリアになるか』、12日には
『北朝鮮核問題で最後の勝負迫る、平壌やめなさい』との社説をそ
れぞれ掲載。記事では、北朝鮮が挑発行為を続ければ、米韓両軍が
平壌に対する軍事攻撃によって金政権崩壊の可能性が高いことや、
中国当局は制裁措置を強化すると示唆した。
 人民日報・海外版は12日、同会員制交流サイト(SNS)微信での公
式アカウント「侠客島」に載せた評論記事で、米中首脳会談で両国
首脳は「政治的な決断を下し、歴史的な責任を担う必要がある」と
示したことは、米中両国は朝鮮半島問題で対抗せず、協力する姿勢
を明白にしたと指摘し、金正恩政権に警鍾を鳴らした。
習近平氏、米中は「共通認識に達した」と強調
 一方、「環球時報」13日の社説に対して、中国人ネットユーザー
は「環球のこの社説をみると、過去(当局が)平壌の核開発を容認
していたと逆に認めたのではないか。北朝鮮の核兵器開発は中国当
局が技術などを提供していた。金三胖(金氏3代目の太っちょ)を止
めさせられるのは米国しかいない」とのコメントを書き込んだ。
 また「以前官製メディアは、米国に理性的になれと求めていた。
この数日で論調がすっかり変わった。今や、米国は軍事攻撃を構え
、中国が口でけん制する。いいチームプレーだ」と冷めた目で見る
ユーザーもいた。
(翻訳編集・張哲)
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2017年 04月 13日 13:39 JST
北朝鮮がサリン弾保有も
 安倍晋三首相は13日の参院外交防衛委員会で、北朝鮮について
「サリンを弾頭に付けて着弾させる能力を既に保有している可能性
がある」と述べた。猛毒サリンが使われたとみられるシリアの惨状
を踏まえ、北朝鮮への抑止力を強化する必要性を訴えた。国際社会
の批判を無視して北朝鮮が核・ミサイル開発を進めていることに触
れ「北朝鮮の行動を改めさせる必要がある。圧力をかけていかなけ
れば、彼らは対応を変えていかない」と語った。
 米国が原子力空母を朝鮮半島付近に派遣したことを念頭に、核・
ミサイル開発を阻止するためには、強硬な対応が必要との認識を示
した形だ。
【共同通信】


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