トランプ大統領は、航空各社のトップとの会談で、「アメリカの空 港や鉄道システムは時代遅れで、道路もひどい」と指摘。「他と同 じようにあなたたちは規制を受けているだろう。これから2、3週 間で税金という面では驚異的な何かを発表するつもりだ」と続けた。 これと、「強いドルと弱いドル、米国経済にはどっちがいいんだっ け?」とのフリン補佐官への質問で、トランプ大統領は、投資促進 にするのか、製造業を復興するのかの選択を迫られていることが、 分かる。 しかし、投資促進を当分行うことにしたようである。当然、減税で 米国経済は活況になり、ドル高になる。それは円安になることを意 味する。 ということで、1ドル=113円台になり、日経平均は前日比471円 26銭高の1万9378円93銭で、2週間ぶりの高値となったのである。 やっと、良いトランプ政策が出てきたようである。 しかし、まだ安心するには早い。11日未明の日米首脳会談で、円 安誘導批判が出ると、どうなるかわからない。 ということで、月曜日の東京市場は、安倍首相が首尾よく行けば、 更なる値上がりになり、円安を批判されると値下がりになる。どち らになるのか、楽しみですね。 ============================== トランプ氏「強いドル、弱いドルどちらがいい?」 午前3時、側近 に電話 軍出身のフリン氏「分かりません」 2017/2/10付日本経済新聞 朝刊 【ワシントン=共同】「強いドルと弱いドル、米国経済にはどっ ちがいいんだっけ?」。午前3時のトランプ米大統領の電話でたた き起こされた補佐官の答えは「分かりません」。米ニュースサイト のハフィントンポストは9日までに、複数の関係者の話として、ト ランプ氏と側近とのこんなやりとりを伝えた。電話の相手はフリン 大統領補佐官(国家安全保障問題担当)。混乱して質問したトラン プ氏に、軍出身のフリン氏は「私の専門領域ではないので。エコノ ミストに尋ねられてはいかがでしょう」と答えたという。 電話があった日や、なぜトランプ氏が深夜にドルのことで悩んで いたかは不明。事実なら日本の金融政策を「円安誘導」と批判する トランプ氏が、日米首脳会談を前に作戦を練るあまり、眠れなくな った可能性もありそうだ。 ============================== NY外為:ドルほぼ全面高、トランプ氏税制発言で市場に楽観戻る Dennis Pettit 2017年2月10日 06:14 JST 更新日時 2017年2月10日 07:29 JST 9日のニューヨーク外国為替市場では、ドルがこの日の高値付近で 推移。トランプ大統領が米航空各社の幹部に対し、今後2、3週間 で税金という面で何らかの発表を行うと表明したことで、財政面で の刺激策が米経済を活発にし、このところ失速している「トランプ ・トレード」が勢いを取り戻すとの楽観が広がった。 ドルは対円を中心に上昇。対円では1%余り上げた。今週は111 円60銭に下げる場面もあった。トランプ氏の発言が伝わった後は米 国債利回りが上昇し、ダウ工業株30種平均は過去最高値に上昇した。 ドルは円に対しこの日の高値付近を維持しており、他の通貨に 対しても上昇している。米政府当局者は、トランプ米大統領が批判 した日本の「為替操作」の問題は10日の日米首脳会談の優先議題で はないと語った。 ニューヨーク時間午後5時現在、ドルは円に対し前日比1.2%高 の113円25銭。主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ ・ドル・スポット指数は0.3%上昇。 ユーロはドルに対し0.4%安の1ユーロ=1.0655ドル。 トランプ大統領はこの日、ホワイトハウスで米航空会社や空港 運営会社のトップらと会談し、「アメリカの空港や鉄道システムは 時代遅れで、道路もひどい」と指摘。「他と同じようにあなたたち は規制を受けているだろう。これから2、3週間で税金という面で は驚異的な何かを発表するつもりだ」と続けた。 この日は米北東部で大雪となり、市場の商いにも若干影響した。 原題:Trump Tax Talk Reinvigorates Dollar to Gains Against Most G-10(抜粋) 原題:Trump Promises Airlines New Infrastructure and Less Regulation(抜粋) 最新の情報は、ブルームバーグ ============================== 東証大幅反発、471円高 米株高、円安を好感 2017/2/10 15:37 画像 東京証券取引所=東京・日本橋兜町 10日の東京株式市場は、前日の米ダウ工業株30種平均が最高値を 更新したことに加え、外国為替市場の円安ドル高を好感し、日経平 均株価(225種)は大幅反発した。終値は前日比471円26銭高の 1万9378円93銭で、2週間ぶりの高値となった。 トランプ米大統領の掲げる税制改革やインフラ投資に対する期待 から値を上げた米国市場の流れを引き継いだ。インフラ関連や輸出 企業を中心に幅広い銘柄が買われた。 東証株価指数(TOPIX)は33.01ポイント高の1546.56。出来高は 約22億4200万株。