5857.良いトランプ政策を発表した



トランプ大統領は、航空各社のトップとの会談で、「アメリカの空
港や鉄道システムは時代遅れで、道路もひどい」と指摘。「他と同
じようにあなたたちは規制を受けているだろう。これから2、3週
間で税金という面では驚異的な何かを発表するつもりだ」と続けた。

これと、「強いドルと弱いドル、米国経済にはどっちがいいんだっ
け?」とのフリン補佐官への質問で、トランプ大統領は、投資促進
にするのか、製造業を復興するのかの選択を迫られていることが、
分かる。

しかし、投資促進を当分行うことにしたようである。当然、減税で
米国経済は活況になり、ドル高になる。それは円安になることを意
味する。

ということで、1ドル=113円台になり、日経平均は前日比471円
26銭高の1万9378円93銭で、2週間ぶりの高値となったのである。

やっと、良いトランプ政策が出てきたようである。

しかし、まだ安心するには早い。11日未明の日米首脳会談で、円
安誘導批判が出ると、どうなるかわからない。

ということで、月曜日の東京市場は、安倍首相が首尾よく行けば、
更なる値上がりになり、円安を批判されると値下がりになる。どち
らになるのか、楽しみですね。

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トランプ氏「強いドル、弱いドルどちらがいい?」 午前3時、側近
に電話 軍出身のフリン氏「分かりません」
2017/2/10付日本経済新聞 朝刊
 【ワシントン=共同】「強いドルと弱いドル、米国経済にはどっ
ちがいいんだっけ?」。午前3時のトランプ米大統領の電話でたた
き起こされた補佐官の答えは「分かりません」。米ニュースサイト
のハフィントンポストは9日までに、複数の関係者の話として、ト
ランプ氏と側近とのこんなやりとりを伝えた。電話の相手はフリン
大統領補佐官(国家安全保障問題担当)。混乱して質問したトラン
プ氏に、軍出身のフリン氏は「私の専門領域ではないので。エコノ
ミストに尋ねられてはいかがでしょう」と答えたという。
 電話があった日や、なぜトランプ氏が深夜にドルのことで悩んで
いたかは不明。事実なら日本の金融政策を「円安誘導」と批判する
トランプ氏が、日米首脳会談を前に作戦を練るあまり、眠れなくな
った可能性もありそうだ。
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NY外為:ドルほぼ全面高、トランプ氏税制発言で市場に楽観戻る
Dennis Pettit
2017年2月10日 06:14 JST 更新日時 2017年2月10日 07:29 JST
9日のニューヨーク外国為替市場では、ドルがこの日の高値付近で
推移。トランプ大統領が米航空各社の幹部に対し、今後2、3週間
で税金という面で何らかの発表を行うと表明したことで、財政面で
の刺激策が米経済を活発にし、このところ失速している「トランプ
・トレード」が勢いを取り戻すとの楽観が広がった。
  ドルは対円を中心に上昇。対円では1%余り上げた。今週は111
円60銭に下げる場面もあった。トランプ氏の発言が伝わった後は米
国債利回りが上昇し、ダウ工業株30種平均は過去最高値に上昇した。
  ドルは円に対しこの日の高値付近を維持しており、他の通貨に
対しても上昇している。米政府当局者は、トランプ米大統領が批判
した日本の「為替操作」の問題は10日の日米首脳会談の優先議題で
はないと語った。
  ニューヨーク時間午後5時現在、ドルは円に対し前日比1.2%高
の113円25銭。主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ
・ドル・スポット指数は0.3%上昇。
  ユーロはドルに対し0.4%安の1ユーロ=1.0655ドル。
  トランプ大統領はこの日、ホワイトハウスで米航空会社や空港
運営会社のトップらと会談し、「アメリカの空港や鉄道システムは
時代遅れで、道路もひどい」と指摘。「他と同じようにあなたたち
は規制を受けているだろう。これから2、3週間で税金という面で
は驚異的な何かを発表するつもりだ」と続けた。  
  この日は米北東部で大雪となり、市場の商いにも若干影響した。
原題:Trump Tax Talk Reinvigorates Dollar to Gains Against Most G-10(抜粋)
原題:Trump Promises Airlines New Infrastructure and Less Regulation(抜粋)
最新の情報は、ブルームバーグ
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東証大幅反発、471円高
米株高、円安を好感
2017/2/10 15:37
画像
東京証券取引所=東京・日本橋兜町
 10日の東京株式市場は、前日の米ダウ工業株30種平均が最高値を
更新したことに加え、外国為替市場の円安ドル高を好感し、日経平
均株価(225種)は大幅反発した。終値は前日比471円26銭高の
1万9378円93銭で、2週間ぶりの高値となった。

 トランプ米大統領の掲げる税制改革やインフラ投資に対する期待
から値を上げた米国市場の流れを引き継いだ。インフラ関連や輸出
企業を中心に幅広い銘柄が買われた。

 東証株価指数(TOPIX)は33.01ポイント高の1546.56。出来高は
約22億4200万株。

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