5846.トランプ政権の政策は疑問符だらけ



トランプ大統領は、選挙戦からすべて本気で言っているのを皆が、
そのうち、トランプ氏も変わると見ていたが、残念ながら、選挙戦
の意見は何も変わらなかったことをやっと、思い知ったようである。

このサイトでは、トランプ氏の意見をやると、世界経済は大打撃を
受けると注意したが、ほとんどの評論家は、無視した。

その結果は、このコラムの意見をすべての評論家が、現在述べてい
る。わかっているのであるから、早く述べれば良いのに、評論家達
は、今、私に追随してきたのだ。

トランプ政権の政策は2つに分類される。
1.お金を社会にばらまく良いトランプ政策
 ・減税:法人税、所得税
 ・インフラの再構築:インフラ投資1兆ドル
 ・軍備の拡大

2.世界経済を縮小させる悪いトランプ政策
 ・保護貿易:国境税、関税引き上げなど
   スムート・ホ ーリー関税の再来 か?(1930年)
 ・自国労働者の雇用保護
 ・不法移民禁止

であり、今までは、良いトランプ政策を見て、評論家ははやし立て
ていた。

今は、悪いトランプ政策を言い始めた。このため、株価の調整局面
になっている。特に日本については、円高方向にムニューチン財務
長官も言及したことで、112円台まで進んだ。

しかし、企業業績は、100円から112円に円安になり、業績は
上方に修正される可能性が高い。調整後は株価は上がる事になるが
、日銀のETF買い介入で、調整がどの程度で済むのかはわからない。

もう1つ、良いトランプ政策が出来るのかという疑問符がある。

米国も国債を10兆ドルもあり、しかも、金利2%以上と高いので
国家予算上の国債費が大きい。このため、これ以上、国債を発行す
ると、予算上では、日本と同じ問題を抱えることになる。

また、バーゼル3の問題もある。元モルガンのムニューチン財務長
官は、それでも大幅な財政出動を行うのかどうかでしょうね。

そう簡単には、できないと読むのは正しいと見ているが。

さあ、どうなりますか?

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日経平均103円安、市場が探す「電子部品の次」 
証券部 中尚子
2017/1/24 15:39日本経済新聞 電子版
 24日の東京株式市場で日経平均株価は前日比103円安の1万8787円
で取引を終えた。前場では一時上昇に転じる場面もあり、終日前日
終値近辺でウロウロする方向感の見いだせない1日だった。金融な
ど「バリュー(割安)株」が先導したトランプラリーが終わり、資
金の流れは変わりつつあるが、東京市場は相場をけん引する柱を見
いだせていない状況だ。

 この日の日経平均は為替の円高・ドル安進行や前日の米株安を材
料に、続…
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2017年 01月 24日 12:18 JST 
ドルは112円後半、ムニューチン氏発言で一時8週間ぶり安値
[東京 24日 ロイター] - 正午のドル/円は、ニューヨーク市
場午後5時時点とほぼ同水準の112.79/81円。
朝方、次期財務長官に起用され指名承認待ちのスティーブ・ムニュ
ーチン氏が「過度に強いドルは経済に短期的にマイナスの影響を与
える可能性がある」とのブルームバーグの報道が伝わり、
112.52円と昨年11月30日以来8週間ぶりの安値を付けた。


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