減税やインフラ整備の投資などは国会の承認が必要なので、2017年 後半にしか実現できないが、フェンス設置はブッシュ政権当時に建 設が承認されているし、貿易関税は大統領権限であるので、トラン プ氏が大統領になったら、開始できる。 ということで、国境の壁と国境税の検討が開始している。 ライアン米下院議長とトランプ次期大統領の政権移行チームの幹部 らは9日、議会で会合を開き、国境税などの税制改革案について協 議した。次期政権の首席戦略官兼上級顧問に指名されたスティーブ ン・バノン氏が記者団に明らかにした。 徐々に心配していた最初に保護主義的な政策が来るという予測は、 当たりそうである。1月末までには、ある程度の政策構想が見える と思うが、国境税はすべての輸入に一律10%の関税を掛けること になるようである。 これは、保護貿易である。 その政策は世界に波及することになる。米国とFTAを結ばないと この関税を免れることはできないとするようである。 さあ、どうするかでしょうね。 ============================== 「国境に壁」の公約実現へ始動 米、メキシコと費用で攻防 2017/1/9 19:471/9 19:48updated 【ワシントン共同】トランプ次期米大統領が選挙中に支持者を熱 狂させたメキシコ国境に「壁を建設する」との公約実現に向けて議 会共和党と本格的に検討を始めた。メキシコ政府に建設費を「100パ ーセント支払わせる」と鼻息は荒いが、メキシコ側は拒否しており 、激しい攻防が予想される。 トランプ氏の政権移行チームは今月上旬、議会共和党に対し、今 春までに成立させる連邦予算に建設費を盛り込みたいとの考えを伝 えた。 不法移民の流入防止を目的として国境に障壁を設ける事業はブッ シュ政権当時の2006年に法制化され、フェンス設置が始まったが、 未完成のままになっている。 ============================== 017年 01月 10日 15:23 JST 米下院議長と政権移行チーム、国境税など税制改革案を協議 [ワシントン 9日 ロイター] - ライアン米下院議長とトランプ 次期大統領の政権移行チームの幹部らは9日、議会で会合を開き、 国境税などの税制改革案について協議した。次期政権の首席戦略官 兼上級顧問に指名されたスティーブン・バノン氏が記者団に明らか にした。 会合では、米製造業を支援するために輸入品に課税する一方、輸出 品売り上げを免税とする国境税調整案と、多国籍企業の海外利益へ の課税取り止めという2つの条項について議論したという。 バノン氏は「全員が理解し、共通の認識を持てるよう話し合いを始 めた」と語った。 トランプ氏とライアン氏は、税制改革が個人・企業への減税につな がり、税制上の抜け穴をふさぐとともに税基盤を拡大させて米経済 成長を促進するとの見解で一致している。 改革推進派は国境税について、トランプ氏が目指す米製造業の雇用 拡大を後押しするとみている。 一方、小売企業や自動車メーカー、石油精製業者など一部の業界か らはコスト高につながるとして批判の声が上がっている。