5835.世界的な成長の限界で



このコラムでは、世界の歴史を俯瞰して見ているが、

戦後、戦争で破壊された経済を復興する高度成長期を経て、先進国
の経済成長が限界に来たので、先進国の労働者の仕事を新興国に移
して、新興国の経済成長をさせて需要を創造して、先進国の成長を
図ろうとしてきたが、その新興国の経済成長も止まった。

先進国の実質経済が止まったことで、中央銀行の金融政策で金融経
済の成長をさせてきた。このため、金融経済成長に乗れる富裕層と
乗れない貧困層の格差が拡大した。金融経済が実質経済の100倍
も大きくなっている。この限界にも来てしまった。

また、インターネット技術による仕事を先進国が作ってきたが、そ
の労働も新興国の労働者が奪ってしまった。このため、先進国の労
働者たちが反乱を起こし始めた。先進国の労働者を貧困にして、新
興国に仕事を持っていくことを許さなくなった。

ポピュリズムというが、国民の経済的な要望を聞くと、グローバル
化はできないことになる。国家を中心とした政治は、そこの国民要
望を聞いて行うのが正常な形であり、今までが国民というより企業
オーナー(株主)の意見を政治家はあまりにも聞きすぎていたこと
で、国民の真の声を聴いていなかったような気がする。

国家経済は、そこの国民が中心であり、その国民に豊かな生活を保
障するのが国家の役割であるが、グローバル企業の声を聞いたこと
で、本来の国の役目を見失ったことによるような気がする。

膨張した金融経済の修正と実質経済を復興することをしないといけ
ないが、普通ではできない。このため、日米などは膨張した金融経
済をゼロクリアするハイパーインフレにするか、実質経済の限界で
世界経済を破壊する戦争に、米国は向かう事になる。

その序章が始まる。多くの経営者や評論家、学者の新年の甘い予測
を見ていると、本当に日本や世界は大丈夫なのであろうかと暗い気
持ちになる。

サマーズさんなど少数の有識者は、危機を述べているが、それが大
きな声になっていない。

さあ、大変なことになることが確実で、このコラムを見ている読者
は準備をしてくださいね。

日本はハイパーインフレになるが、その前に米国は戦争を中国に仕
掛けて、結果、日中戦争になる可能性もあるので注意が必要である。

それより前に中東戦争になる感じがあるが、どうなりますか?




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