月曜日有料版0章途中までをお送りします。 日本が政権樹立を模索している間に、米国はクレジット・リスクか ら地方銀行の危機が迫り、中国の10月20日から始める四中全会での 習近平主席と反習派の激突で、内戦の危機にある。現状と今後を検 討しよう。 津田より 0.米国の状況 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 先週、株価は700ドルの上昇。トランプ氏の対中関税100%追加という 発言で下げたが、すぐにTACOして、中国とは上手くいっていると述 べたことで、13日は上昇した。トランプ氏の言葉で動くボラティリ ティの大きな相場になっている。 トランプ氏は中国との通商交渉に関して、反習派が中国で勝ち、親 米的な共青団派が政権を取るとみて、楽観的な見方したようだ。そ して、権力がなくなる習近平国家主席か次の国家主席との会談は予 定通り行われると述べたようだ。この件は後で述べる。 次にザイオンズ・バンコープとウェスタン・アライアンス・バンコ ープの決算が悪く、暴落したことで金融機関への信用が失われて、 16日に301ドル安になった。JPモルガンのジェイミー・ダイモンCEO も「ゴキブリを1匹見たら、恐らく他にもいる。この件は誰もが警戒 すべきだ」と語り、金融危機になる可能性もあるとした。 自動車部品メーカーのファースト・ブランズも破綻したが、融資の 波に乗って資金を調達してきた企業で詐欺疑惑が相次ぐなか、共通 する構図が次第に浮かび上がりつつある。再担保融資の悪用事例で あるが、債務増加で破綻し始めたようである。 債務増加は、商業用不動産価格の下落、サブプライム・ローンの焦 げ付きなどの懸念も出ていた。インフレ・リスクからクレジット・ リスクにシフトしたようである。 しかし、一部の地銀決算が底堅い内容となったことで相場は持ち直 し、17日に238ドル高となっている。しかし、今後はクレジット・リ スクに伴う金融危機に発展する可能性も出てきたことになる。 このような事態になり、F&Gインデックスは強い恐怖の24まで落ちた が、16日の下落は301ドル安しかなっていない。10年米国債金利は、 3.97%になり、2年米国債金利も大きく落ちて3.42%になっている。 一方、政府閉鎖も長期化して、徐々に各方面に影響が出始めている。 ・中国の状況 中国も不動産不況と消費不況で、経済はどん底にある。大学卒業生 のほとんどは就職先もない。しかし、中国は対米ではチャンスと見 て、レアアースの輸出規制をかけ、米国との貿易戦争に勝とうとし ている。 米国の対中関税0%にして、米国市場を丸ごと取れば、中国経済は復 活することになる。習近平主席は、大逆転劇を演じて、地位を維持 したいようである。 という状態で、四中全会が10月20日から始まる。習近平主席は辞任 の意向を取り消して、習派を結束させて、四中全会で現体制を維持 する方向である。 反習派は、軍部における習近平支持者9名の解任して、習派をけん制 したが、それでも多数派の習派が習近平を現職に留めるとクーデタ ーを起こして、習派を排除する可能性も出てきた。 特に張又侠軍事委員会副主席は、やらないとやられる立場になる。 軍の大部分は押さえたが、それでも習派に寝返る軍部隊があると思 う。 状況はひっ迫している。米中ともに問題が大きくなっている。 以後は有料版を見てください。 0.米国の状況 1.日本の状況 2.ウクライナ戦争の動向と世界情勢