6418.次の政権と政策はどうなるのか?



月曜日有料版1章途中までをお送りします。 

公明党が、自民党との政権離脱となり、今後の政治が流動的になっ
た。今後の政権と政策を検討しよう。  津田より

1.日本の状況
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自公連立が白紙に戻った理由は、公明党が衆院小選挙区や参院1人区
で自民党候補を支援する一方、自民党は衆参の比例代表などで公明
党に票を流す約束が、自民党は徐々に公明党を軽んじるようになり
、比例で票を流さなくなったことが大きい。

その上にクリーンなイメージの公明党が、金の問題のダークな自民
党を応援することになり、その上に公明党嫌いな麻生氏が副総裁に
なり、かつ裏金問題の主役萩生田氏が幹事長代行になったことで、
公明党の我慢も尽きた格好である。

それと、高市応援団の人たちによる公明党、創価学会への誹謗中傷
は聞くに堪えないものだった。公明党は高市氏が、それを止めなか
ったことも問題視していた可能性がある。

そして、日本の政権が自民党ではなくなる可能性も出ていることで
、どうなるのかを検討する必要になっている。

・政権の可能性
自民党中心の政権が成立する場合で、維新の会と参政党が連立に参
加するケースで、ケース1とする。ケース2は、自民党の単独の少
数内閣で、政策ごとに野党と協議を行い政策を決定する場合である。

次に、野党、特に立憲民主党が中心に政権が成立する場合で、この
場合は国民民主党と維新の会、公明党の連立しかない。野田代表は
、首班指名に玉木氏を推すという。この時は4党の連立で、過半数
になるが、この4党の基本政策が大きく違うことで、まとまれるか
どうかだ。可能性は低いがケース3となる。

国内政策では、ケース1・2では、ガソリン暫定税制の廃止や課税
限度額の引上げ、消費税などの減税等で維新、国民民主党の政策を
自民党も押すので、財政出動になり、円安株高の状態になる。

また、比例区を無くすことができ、議員定数の削除も可能になる。
比例区は公明党に配慮した政策であり、中選挙区にして、議員定数
を減らして、その分を減税の財源にできることになる。

また、移民政策、憲法改正で参政党の意見を取り、国民、維新も巻
き込んで行うことになる。ということで、移民制度の厳格化を行う
必要がある。

外交でも、親米反中でも一致できるので、高市氏の政策は実現でき
る。公明党との連立では反中外交はできなかった。

ケース3では、比例区を無くすことができないし、外交でも親米は
問題がないが、反中ができない。立憲と公明が反対するからだ。そ
して、公明党斉藤代表は首相指名の決選投票でも野党候補には投票
しないとしたことで、絶望的になった。

しかし、維新の会の吉村代表は、公明党と国民民主党がまとめた企
業・団体献金の規制を強化する案について協議することに前向きな
姿勢を示した。立憲民主党も乗る方向であり、政権ができなくとも
、この規制案は通ることになる。裏金問題に対する野党の回答であ
る。

財政的には消費税減税などで、財政拡大になり、長期国債金利が上
昇することになるのは、どのケースでも同じである。

そして、ケース1・2・3では、円の価値が暴落し、その分インフ
レが進み、中産階級の没落になり、貧富の差が拡大してしまう。こ
のため、上記以外の道である第3の道を進む必要がある。そうしな
いと、日本に大きな禍根を残すことになる。

財政面での色分けでは、自民党高市総裁や国民民主党、参政党は財
政拡張派で、れいわ新選組も同じ。逆に、自民党の石破首相や立憲
民主党の今の執行部は財政規律に軸足をおき、維新や衆院会派の有
志・改革の会も財政規律に配慮する側である。

サッチャー英首相は、小さな政府と伝統文化を守り、強い外交を旗
印にしていたが、そのサッチャーさんを目標にする高市氏は、大き
な政府である。強い外交は支持するが、大きな政府には反対である。
高市氏の政策は真の保守主義とは違い、似非保守主義である。

ここは、本当の保守主義に自民党がならないと、国民の支持は得ら
れないとみる。

以後は有料版を見てください。

0.米国の状況
1.日本の状況
2.ウクライナ戦争の動向と世界情勢



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