月曜日有料版3章途中までをお送りします。 トランプ氏は、世界にディールを仕掛けている。経済合理性に基づ いた取引に世界は戸惑っている。トランプ氏はゼレンスキー大統領 の求める安全保障なしで、レアアースを得ようとしたが、失敗した。 トランプ氏には、人権も自由主義もない。トランプ氏との交渉に対 応する方法を検討しよう。 津田より 3.ウクライナ戦争推移 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− トランプ大統領とゼレンスキー大統領が2月28日にホワイトハウスで 会談したが、ゼレンスキー大統領が米国のロシアに対する外交姿勢 を疑問視する発言したことで、鉱物資源の権益をめぐって合意文書 への署名には至らなかった。 この影響は大きい。ウクライナへの米国からの軍事支援が無くなり 、欧州からの援助だけになるし、米衛星からの情報やシギント等も 無くなると、軍事的な影響は大きくなる。 ドイツの首相候補メルツ氏は、長距離巡航ミサイル「タリウス」の 供与を表明したが、徐々に米国兵器からドイツ兵器に置き換える必 要になる。しかし、米国のような備蓄がないので、潤沢にウ軍に提 供できるかが試されることになる。 トランプ氏は、「取引するか、われわれは撤退するかだ」と述べた ので、ウクライナや欧州から撤退になる。ロシアとの停戦仲介もな くなり、公然とロシア側に立つことになる。 米国は、ロシアと同じような独裁国家になるということである。ト ランプ氏が王様になることであり、米国を民主主義の停止に向けて 文化大革命を行うことになる。ということで、トランプ政権1ヶ月半 で自由陣営の崩壊が確定した。 カナダは、25%関税を掛けられ、米国の51番目の州になれと言われ、 欧州と一緒に行動する方向で離米が確定した。豪州やニュージーラ ンドもウクライナ側に着いた。ファイブアイからカナダではなく、 米国が抜けるようだ。 欧加豪日は対ロシアで、米国の力を借りずに打ち負かす必要になっ た。ロシアはすでに、大きな戦力を失い、ウ軍を打ち負かすことが できない状態であり、どこまで、戦争を継続できるかである。 ウ軍も同様であり、欧州からの武器支援や資金援助で、どう戦い続 けるかになる。 その中、欧州各国、カナダ、豪州は、米との会談決裂のゼレンスキ ー氏支持を表明している。NATOから米国が抜ける可能性もあり、そ の時はウクライナを改正NATOに加盟させることができるようになる。 改正NATOからは、ハンガリー、スロベニアも抜かすことだ。対ロ防 衛機関化が必要だ。 独首相候補のメルツ氏は「米国からの独立を達成することが優先事 項になる」と述べたが、早期に欧州から米国の影響を除外する必要 になりそうだ。ドイツは核兵器を持っていないので、核兵器開発が できるまで、核を持つ英仏から核兵器を譲渡してもらうようである。 どちらにしても、英仏独は米国からの軍事独立をするために、軍事 費を増強することになる。 一方、ロシアは勝手に対立していく米国と欧州の様子に笑いが止ま らないように見える。しかし、形の上でのロシアの勝利での戦争が 終われなくなり、今後も戦争継続で、ロシアの衰退が止まらないこ とになる。 以後は、有料版を見てください。 0.米国と世界の状況 1.日本の状況 2.ウクライナ戦争推移