6382.トランプとゼレンスキーの交渉失敗



月曜日有料版3章途中までをお送りします。

トランプ氏は、世界にディールを仕掛けている。経済合理性に基づ
いた取引に世界は戸惑っている。トランプ氏はゼレンスキー大統領
の求める安全保障なしで、レアアースを得ようとしたが、失敗した。
トランプ氏には、人権も自由主義もない。トランプ氏との交渉に対
応する方法を検討しよう。     津田より

3.ウクライナ戦争推移
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トランプ大統領とゼレンスキー大統領が2月28日にホワイトハウスで
会談したが、ゼレンスキー大統領が米国のロシアに対する外交姿勢
を疑問視する発言したことで、鉱物資源の権益をめぐって合意文書
への署名には至らなかった。

この影響は大きい。ウクライナへの米国からの軍事支援が無くなり
、欧州からの援助だけになるし、米衛星からの情報やシギント等も
無くなると、軍事的な影響は大きくなる。

ドイツの首相候補メルツ氏は、長距離巡航ミサイル「タリウス」の
供与を表明したが、徐々に米国兵器からドイツ兵器に置き換える必
要になる。しかし、米国のような備蓄がないので、潤沢にウ軍に提
供できるかが試されることになる。

トランプ氏は、「取引するか、われわれは撤退するかだ」と述べた
ので、ウクライナや欧州から撤退になる。ロシアとの停戦仲介もな
くなり、公然とロシア側に立つことになる。

米国は、ロシアと同じような独裁国家になるということである。ト
ランプ氏が王様になることであり、米国を民主主義の停止に向けて
文化大革命を行うことになる。ということで、トランプ政権1ヶ月半
で自由陣営の崩壊が確定した。

カナダは、25%関税を掛けられ、米国の51番目の州になれと言われ、
欧州と一緒に行動する方向で離米が確定した。豪州やニュージーラ
ンドもウクライナ側に着いた。ファイブアイからカナダではなく、
米国が抜けるようだ。

欧加豪日は対ロシアで、米国の力を借りずに打ち負かす必要になっ
た。ロシアはすでに、大きな戦力を失い、ウ軍を打ち負かすことが
できない状態であり、どこまで、戦争を継続できるかである。

ウ軍も同様であり、欧州からの武器支援や資金援助で、どう戦い続
けるかになる。

その中、欧州各国、カナダ、豪州は、米との会談決裂のゼレンスキ
ー氏支持を表明している。NATOから米国が抜ける可能性もあり、そ
の時はウクライナを改正NATOに加盟させることができるようになる。
改正NATOからは、ハンガリー、スロベニアも抜かすことだ。対ロ防
衛機関化が必要だ。

独首相候補のメルツ氏は「米国からの独立を達成することが優先事
項になる」と述べたが、早期に欧州から米国の影響を除外する必要
になりそうだ。ドイツは核兵器を持っていないので、核兵器開発が
できるまで、核を持つ英仏から核兵器を譲渡してもらうようである。

どちらにしても、英仏独は米国からの軍事独立をするために、軍事
費を増強することになる。

一方、ロシアは勝手に対立していく米国と欧州の様子に笑いが止ま
らないように見える。しかし、形の上でのロシアの勝利での戦争が
終われなくなり、今後も戦争継続で、ロシアの衰退が止まらないこ
とになる。

以後は、有料版を見てください。

0.米国と世界の状況
1.日本の状況
2.ウクライナ戦争推移


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