月曜日有料版3章途中までをお送りします。 中東のシリアで反政府軍が、アサド政権を打倒したが、シャーム解 放機構HTSの支配地にイスラエルが侵攻している。ということで、中 東情勢が大きく動いている。今後を検討しよう。 津田より 3.中東情勢 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− シャーム解放機構HTSは、ダマスカスを占領してアサド政権を打倒し た。そして、アサド大統領はロシアに亡命した。 シャーム解放機構HTSは、「イスラム厳格派(サラフィー主義)」で サウジやUAEの支援を受けている。タリバンとも同じであるが、HTS を率いるジャウラニ氏は、イスラムに基づいた公正な統治で、人々 の意見も聞き、少数派にも寛容な統治を行うとしている。 しかし、民主的選挙で国民の支持を得るという民主的な手続きを理 解していないことも事実である。サウジも民主化には反対である。 SNA(トルコ系)やSDF(クルド人)とは問題を起こさないと思うが 、イランやロシアとの関係はどうなるかでしょうね。それより、イ スラエルとの関係も気になるが、ジャウラニ氏は土曜日に「シリア は疲弊しており、イスラエルと対決するつもりはない」と述べた。 それと、トルコ外相は、たとえシリア人だとしてもトルコからの分 離独立を求めるSDFはシリア国外に退去しなければならないと述べた。 SNAとSDFの戦闘が激化しそうである。 そして、イスラエルは、シリア領内のドゥルーズ族の地域に軍を派 遣して、ダマスカスまで30kmの所まで侵攻している。それと、旧シ リア軍の戦車、戦闘機、艦船を破壊している。HTSの手に渡すことを 阻止している。そして、イスラエル当局者は、ジャウラニ氏をイス ラム国ISと提携している過激なジハーディストであり、西側諸国に 穏健派であるとアピールしているだけという。 ロシアは、ラタキアとタルトースの2つの軍事基地の維持に向けて 新政権を協議しているというが、交渉がうまくいかずに、撤退の行 動している。この地域はアラウィー派の地域であり、現時点ではHTS の支配が及んでいない。しかし、シリア新政権はアサド氏の亡命を 受け入れたロシアを許さないようだ。 イランも新政権との関係を構築するべく、交渉している。 イランとロシアは、対イスラエルへの共同的行動に必要ということ である。このままにすると、イスラエルがシリア一部地域を併合す る可能性もあり、HTSとしても、イスラエルが当面の敵になるとみる。 以後は、有料版を見てください。 0.米国と世界の状況 1,日本の状況 2.ウクライナ戦争推移 3.中東情勢