月曜日有料版3章途中までをお送りします。 中東のシリアが反政府軍がアレッポ、ハマーを占領し、ホムスに進 撃している。中東情勢が大きく動いている。今後を検討しよう。 津田より 3.中東情勢 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− シャーム解放機構HTSは、アレッポ、ハマーに進撃し、アサド政府軍 は戦闘もしないで後退している。そして、アサド政府軍の第5軍団が 反政府側に寝返ったともいう。アサド政府軍は非常に弱い。 アサド大統領は、ロシアに助け求めたが、ロシアはウクライナ戦争 で、戦力をシリアに向けることができないので拒否して、ロ海軍艦 艇もシリアから離れた。同時に、ロシア人のシリアからの退避をロ シア政府は勧告した。 イランもヒズボラへの支援で手がいっぱいであり、シリア国内での 戦争に手を貸さない状況である。しかし、アサド大統領はイランを 訪問して、支援を要請したが、イランはアサド政権崩壊に備え、軍 人と職員のシリア離脱を開始した。どうも、アサド政府軍の士気の なさから、イランも応援部隊を出さないようである。 この状況で、トルコ・イラン・ロシアの三者が会談したドーハ会議 でシリアにおける敵対行為の即時停止の必要で合意した。トルコの 外交戦略が、見事なまでに成功している。地域大国化が実現しそう である。 とうとう、シリア反政府部隊がダマスカス包囲を完成したことを受 け、アサド政権は崩壊し、ダマスカスの空港から脱出のプライベー トジェットが飛び立った。 シリアのロ軍フメイミム空軍基地に複数の大型輸送機が到着し、ロ 軍の脱出が始まったようだ。 シリア内戦は、クルド人、シーア派、スンニ派、アラウィー派の戦 いという一面もあり、宗教戦争でもあったが、アサド大統領の恐怖 政治で、アラウィー派の一部も離れたともいう。 そして、反政府軍と言っても、トルコ系、クルド系、スンニ系など の多様な軍勢がいるので、アサド政権が崩壊しても、宗教間戦争に なる可能性もある。アサド政権崩壊後にイランの影響力拡大の可能 性もある。 しかし、トランプ政権は、シリア情勢には関わらない方針で、早期 に米軍も撤退させるようだ。このため、イスラエルはアサド政権の 崩壊が現実化し始めた時点でモスクワに政府代表団を派遣し、プー チンにイランの影響力排除を懇願したようだ。 以後は、有料版を見てください。 0.米国と世界の状況 1,日本の状況 2.ウクライナ戦争推移 3.中東情勢