月曜日有料版3章途中までをお送りします。 とうとう、中東で本格戦争がはじまりそうだ。イスラエルの報復攻 撃が始まろうとしている。ネタニエフ首相はイランの核施設や石油 施設なども攻撃するという。今後を検討しよう。 津田より 3.中東情勢 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− イスラエル軍は、現在レバノン南部に対して4方向から4つの師団が 侵攻中で、戦力は1.5万人で事前予想の半分程度である。それも、ヒ ズボラの砲撃を受けて、前進できない状態である。 このような状況で、イス軍がレバノン南部のナクラーの国連レバノ ン暫定軍(UNIFIL)に連日攻撃して、隊員4人を負傷させた。このた め、UNIFILに兵員を出しているフランス、イタリア、それにスペイ ンの首脳が国際人道法の重大な違反だと、イスラエルを強く非難す る共同声明を出したほか、米国のバイデン大統領も部隊への攻撃を やめるよう求めるなど、国際社会の批判や懸念が強まっている。 一方のイス軍は「ヒズボラは意図的に市民や平和維持部隊の近くで 活動する。隊員たちには、建物の中に退避するよう事前に伝えてい た」などと説明し、地上侵攻を続ける構えを崩していない。 このため、EU内の空気が変わっていく可能性があり、ドイツはイス ラエルに軍事物資を提供しているし、イスラエルの行動を支持して いるので、ドイツが孤立する可能性もある。英国は兵器提供を中止 している。 そして、バイデン大統領とネタニヤフ首相の電話協議をしたが、進 展なしだったようだ。イスラエル空軍がイランを空爆するために、 米軍の助けが必要であり、特に空中給油が必要であるが、その条件 で米国とイスラエルが折り合っていないようである。 サウジやUAE、カタールなどの中東諸国は自国の上空通過を許可しな いことで、紅海経由で太平洋に出て、イランを空爆する必要がある 。航続距離からして、途中での給油が必要であるし、イランの動向 を知るために、AWACSの情報が必要であり、これも米軍の助けが必要 である。護衛機も米軍に依頼しているようである。 相当に大掛かりな空爆を計画しているので、準備に時間がかかって いるというより、米国の説得に時間がかかっている。 イスラエルのギャラント国防相は、「イランに対する我々の攻撃は 致命的であり、かつ正確で、驚くべきものになる」と述べているし 、ネタニヤフ首相は 「歴史的な好機」と言っている。 これの意味するところは、核施設、イラン軍基地、石油施設、政府 要員、特にイランの最高指導者ハメネイ師の殺害も含んでいるよう に見えるが、米国の反対で、イスラエルがイラン報復を実施する際 には幹部や核施設は攻撃せず、軍ならびにエネルギーインフラを標 的とすることを決めた模様であり、米軍も支援するようである。 以後は、有料版を見てください。 0.米国と世界の状況 1.日本の状況 2.ウクライナ戦争の推移 3.中東情勢