6358.クルスク州でロ軍が反撃に出た



月曜日有料版2章途中までをお送りします。

ロ軍はやっと、精鋭の海軍歩兵や空挺部隊を使ってクルスク州への
反撃に出た。ウ軍は逆に、新たに国境線を越えて挟み撃ちにするよ
うである。トランプ氏は、ロシアのプーチンの味方であることを公
言し始めた。今後、どうなるのかを検討する。     津田より

2.ウクライナ戦争推移
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ウ軍は交通結線にある重要都市ポクロウシクを守るために、クルス
ク侵攻予備部隊をドネツク市北側やトレツク市に移動させたが、逆
にロ軍は、クルスク州への反撃を開始した。

ロ軍はクルジボ地域から東に攻めているが、セイム川に浮橋をかけ
て渡ろうとする数百人のロ軍を、ウ軍はHIMARSのクラスター弾で攻
撃して、大きな損害を与えている。

また、この反撃を聞いて、ゼレンスキー大統領は「ウクライナの計
画に沿ったロ軍の反撃だ」と述べて、待ってましたとばかりに言う。

その理由が、ウ軍がクルスク州テトキノで新たにロシア国境を超え
て侵攻し始め、ロ軍の後方にあるヴェセレ村に侵入した。ロ軍の浮
橋があるグルジボまでの距離は7.5kmである。ロ軍の背後に回り込
むようである。そして、このロ軍第106空挺師団や海軍歩兵中隊など
の精鋭部隊を孤立させて、絶滅する計画のようである。

また、ロ軍は、スナゴストを奪還したが、装甲車5台を失い数十人が
戦死したし、撤退時にウ軍と誤認されて、ロ警察軍からも攻撃され
たようである。

このロ軍精鋭部隊には、戦車と装甲車が多数あるが、それが破壊さ
れて、12日は1日でロ軍全体で戦車18両、装甲車48両の損失になって
いる。この頃の1日損失数は、戦車5両以下、装甲車20両以下であり
、いかに多数の損失になっているのかがわかる。

ポクロウシク方面でもロ軍攻撃は、戦車と装甲車が歩兵の付随なく
、攻撃してきたが、ウ軍はドローンと砲撃で応戦して、多数の戦車
・装甲車を破壊したようだ。ウ軍が多数いる所への攻撃時には、歩
兵の付随が必要であることがわかる。

トランプ氏が米大統領になると、来年1月にはウ軍は米国からの兵器
支援を受けられなくなり、停戦をすることになる。その時の前線が
境界線になるというので、ウ軍は、そこまでにウクライナ領内の反
撃で、領土を多く奪還しておく必要になっている。

米バイデン大統領や米軍幹部も、トランプ氏が大統領になった時点
を考えて、長距離ミサイルのロシア領内への攻撃使用を許可しない
ようであるが、ストームシャドーの攻撃は当初、すぐに許可する方
向であった。

しかし、これに対して、プーチンは、長距離ミサイルの使用制限を
撤廃することが「認められれば、NATOの国々がロシアと戦うことを
意味し、紛争の本質を変える」と述べ、欧米側を強くけん制したが
、戦争でロシアが負けるとみているからである。ロシアが負けそう
になっても、中国軍の派遣がなくなり、核戦争になるという脅しし
かないことになる。

この脅しで、バイデン米大統領との会議が長引いたが、スターマー
英首相は最終的に許可されたようだ。本来なら、バイデン米大統領
との会議後にすぐに許可されるはずが、なかなかしなかった。

しかし、この決定を受けて、ノボロシースクの黒海艦隊はいなくな
った。ストームシャドーの射程範囲であり、ロ軍は危ないとなり、
射程外に退避した。

以後は、有料版を見てください。

0.米国と世界の状況
1.日本の状況
2.ウクライナ戦争の推移 
3.中東情勢



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